そもそも「レトロ」とは何かというと、簡単に言えば、年代的にみて古いもののことを指します。また、古いものではなくても“懐古的”な印象、つまり昔懐かしさや味わいを感じるもののこともレトロの枠に含まれます。

今回注目した「レトロ×ナチュラル」は、レトロの昔懐かしさに、“親しみ”や“愛らしさ”を加えた温かみのあるテイスト。肩肘張らない自然なラフさが、落ち着いた空間を演出してくれます。

外せないのは木製家具。木製家具の中でも、古キズが味わい深い古材を使ったものなら尚更ノスタルジック感たっぷり。デザインは、あまり凝り過ぎていない、シンプルで素朴な印象ものがぴったりです。古い物に抵抗がある方は、新品でもくすんだ色合いの家具をチョイスするのがおすすめ。

ペイントカラーは、愛らしい印象を与えてくれたり、アクセントにも使えます。少しペイントの剥がれた、使い古した風合いのものだと、より雰囲気が良いです。
また、ビビットカラーだと「レトロポップ」寄りになってしまうので、木の色に自然に馴染むスモーキーカラーが向いています。

ステンドグラスのアイテムは、ナチュラルテイストに少し華やかさを加えたい方におすすめ。しっとりした高級感もプラスできます。あまり目立つものだと、ナチュラル感が薄れてしまうので、照明や置物などでさりげなく取り入れるのがおすすめ。

優しげな艶と丸みが可愛らしいタイル。シンプルに四角タイルが並ぶモザイクタイルは、日本の昔の家のキッチンや水回りなどでも良く取り入られてきました。貼り付けるタイプのタイルを使って壁を彩ったり、家具や雑貨を取り入れるだけでも、一気にレトロっぽくなりますよ。

モザイクがかかったような、優しいぼやけ方が味わい深いレトロガラス。レトロガラスにも、ダイヤガラスやモールガラスなど様々な種類があります。レトロガラスは今では希少なもの多いので、ヴィンテージ物の収納家具や建具などを探してみてださいね。

大きな家具以外にも、忘れずにチェックして欲しいのがレトロ照明。つるんとしたスチール製や、乳白色のミルクガラスの照明などが、やわらかな雰囲気でレトロ×ナチュラル空間にぴったりです。

少し錆びた風合いが、シャビーでおしゃれなブリキ雑貨。ブリキ缶は、アメリカンレトロのようなかっこよさがあります。ヴィンテージ物を探してみると、車や人形など愛らしいブリキのおもちゃなども見つかりますよ。

ファブリックで彩りを添えたお部屋。パッと明るいマスタードイエローのソファを主役に、他の家具は落ち着いた色味で揃えています。壁面から床まで全体的にくすんだトーンが、大人っぽさも感じさせます。

ファブリックや雑貨など所々に彩りを散りばめた晴れやかな空間。可愛らしいチェック柄ソファにときめきますね。ガラストップのテーブルが、少しモダンな雰囲気も漂わせています。