夏の食卓に欠かせない竹製のざる。涼しげなガラスの器との組み合わせも相性が良く、いつもの食材もひと際美味しそうに見せてくれます。プラスチックや金属製のざるも便利だけど、竹ざるはお手入れも簡単で軽くて割れる心配もなく、とても扱いやすいのです。普段使いの日用品として、竹ざるを見直してみませんか。2017年04月19日更新
ざるといえば、ざる蕎麦。蕎麦や冷やしうどんが竹ざるに盛られるのはちゃんと理由があります。竹ざるは、水の膜が出来にくく、金属やプラスチック製よりも麺類の水切れが良いのです。
また、乾きやすくて清潔で、食べ物を扱うのに最適な素材。
茹で立ての枝豆は、やはりお皿ではなくざるに上げたいもの。湯気が抜けてベタ付かず、美味しくホクホクになります。
湿気がこもらないから、焼きたてパンにも重宝します。
深めの竹ざるは湯切りや米研ぎにも使えます。特に、お米は水に付けた瞬間から水を吸い始めるので、ぬかを含んだ水を切りながら研ぐことで、おいしいお米を炊くことができます。
「篠竹丸ざる」。丸型で適度な深さがあり、何にでも使い勝手が良いざるです。
こちらは「真竹角盆ざる」。薄めの、四角いざる。安定性があって、干物を作るときなどに役立ちます。
細かく編みこまれた「淡竹そばざる」。足が付いているので水が切りやすくなっています。「そばざる」という商品名ですが、他の竹ざる同様、野菜や果物を入れたり、おにぎりなどを盛ったりするのにも使えます。
京都の老舗「公長齋小菅(こうちょうさいこすが)」。宮内庁・宮家の御用達です。こちらは足無しの「そばざる」。裏面に小さな突起が4つあり、転がりにくくなっています。
足付きの「そばざる」。足は取り外すこともできます。蒸し器としても使えるので、枝豆を盛って蒸したらそのまま食卓へ、なんて使い方も。
大正時代から続く、仙台の竹細工店「大宮竹材工芸」の「米とぎざる」。お米を研ぐときにお米や手が傷つかないように、なめらかな竹の表側はざるの内側になっています。お米を研ぐだけでなく、野菜の保存に使ったり、よく使う食器を収納するのに使ったりすることもできますよ。
通常は使ったあと水洗い、または洗剤とスポンジなどで優しく洗い、風通しの良いところでよく乾かします。ざるの目に食材のカスなどが詰まっていないか確かめましょう。
汚れがひどくなければ、しぼった布巾などで拭くだけでもいいでしょう。しっかりと水分をふき取り、完全に乾燥させること。長時間水に浸けたりするのはやめましょう。
保管は、直射日光を避けて風通しの良い場所で。ビニール袋など通気性の悪いものに入れて保管するのは、カビの原因になるので、避けましょう。しまい込んでカビを生やしてしまう位なら、使わないときは、壁にかけてオブジェのようにして出しっ放しにするなどの方が、意外にキッチンに溶け込んで良いかもしれません。
パンを入れるバスケットとして。ナチュラル感がいい感じですね。
冷や汁でいただくそうめん。ちょっと一手間かけて、竹ざるの上に一口分ずつ丸めて、かぼすをトッピングすれば夏のおもてなしにもぴったり。
おにぎりと竹ざるの相性はバツグン。握りたてを乗せると、湯気が抜けておにぎりが締まるという効果も。
おそばはそのまま盛ってももちろん構いませんが、下に一回り大きいお皿を敷くとよりおしゃれに。水気が出てきても受けてくれるのも◎てんぷらも竹ざるに盛れば、湯気が抜けてベタつかずにさくっとした食感に仕上がります。
風通しの良いざるは、野菜の保管にも適しています。
水切りかご代わりに使った後は、そのまま見せる収納にしても。
さり気なく竹ざるが置いてあるキッチンは素敵です。
竹ざるに、冷やしたおしぼりを。センスが光るおもてなしです。
様々な使い道がある竹ざる。機能的なだけでなく、食卓やキッチンにナチュラル感をプラスしてくれるので、テーブルコーディネートやインテリアにも役立ってくれます。昔から親しまれてきた日本の古きよき竹ざる、ぜひ暮らしに取り入れてみてくださいね。
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ざるといえば、ざる蕎麦。
蕎麦や冷やしうどんが竹ざるに盛られるのはちゃんと理由があります。
竹ざるは、水の膜が出来にくく、金属やプラスチック製よりも麺類の水切れが良いのです。