出典: 数々の童話の名作を生み出したアンデルセンの祖国・デンマーク。北欧の美しい自然はもちろん、ヤコブセンをはじめとするモダンデザインを発信した国としても有名ですよね。近年は、世界で大注目の「ニューノルディックキュイジーヌ」の発祥地としてグルメ旅を楽しむ人も増えています。今回はテーマ別にデンマークの見るべき観光スポットと合わせて、おすすめグルメ、ショッピング情報までまとめてご紹介します。
後悔しない旅にするために、まずは自分が行きたい場所や何がしたいかを決めましょう。デンマークには他では見られないユニークな観光スポットや美味しいノルディックグルメ、お土産に買いたい北欧ブランドなど魅力がいっぱい。ユトランド半島と島々では全く異なる表情をもつ国なので、目的に合わせて計画を立てることが大切なポイントです。
■地理
ユトランド半島と407の島々、グリーンランド、フェロー諸島
国土のほとんどは平地
■気候
温暖で雨の多い冬と、涼しい夏が特徴
冬は昼が短く、日の出が8:45、日の入りが15:45
夏は昼が長く、日の出が4:30、日の入りが22:00
■グリーンランド
東グリーンランドは迫力のある山々と氷河がある。南グリーンランドは比較的穏やかな気候で緑の多い景色が広がる。
■フェロー諸島
ノルウェー海と北大西洋に挟まれた18の島からなる群島。特に農村部の住民のあいだで伝統文化が残っていて、物語詩にのせたチェーンダンス(輪になって踊るダンス)は、現在も受け継がれている。
それでは、デンマークの魅力をテーマ別にご紹介していきます。どんな旅にしたいか、どんな場所を訪れたいのか、その目的を定める参考にしてくださいね。
出典: アンデルセン童話「人魚姫」をモチーフにした銅像は、言わずと知れたコペンハーゲンのシンボル。岸から数メートル先の海上に設置されていますが、干潮時には歩いて像まで行くことができます。アンデルセンの世界を堪能したいなら、ここは絶対に外せないスポットです。
出典: デンマーク第3の都市オーデンセはアンデルセンが生まれ育った街。アンデルセンが幼い頃に住んでいた家や通った学校など市内至るところにアンデルセン所縁の場所があり、童話の世界に浸ることができます。
出典: アンデルセンの母親が洗濯婦として働く場所だった小川。
出典: 聖アルバニ教会。外壁の装飾や色彩は、まるで童話の世界から抜け出したかのよう。
出典: アンデルセンが洗礼を受けた聖クヌーズ教会。アンデルセンが生まれたときと同じ厳かな雰囲気を体験できます。
この街に来たら是非訪れたいアンデルセン博物館は現在改修中。日本を代表する建築家・隈研吾氏が設計し、2020年に完成予定だそう。
出典: 1300年の歴史があり、北欧でも最も古い町のひとつといわれているリーベ。この可愛らしい建物、実は駅なんですよ。
出典: 1300年の歴史があり、北欧でも最も古い町のひとつといわれているリーベ。
出典: 教会を中心にして旧市庁舎やホテルが集まる小さな町で、2階建てのカラフルで可愛らしい家が並んでいます。
出典: 町の中に水車が……。中世にはヴァイキングの拠点として繁栄していたなんて、今では想像できないほど穏やかでのんびりとした時間が流れています。
出典: トゥナーは、家具デザイナー・ハンスJ.ウェグナーの故郷。ドイツとの国境近くにあって、茅葺きの家が数多く残っている、個性的な町並みを楽しむことができる町です。
出典: まるで帽子をかぶっているかのように見える茅葺の建物は、カフェを併設した雑貨屋さん。フォルムといい、色合いといい、実に愛らしい……。
出典: 瓦屋根の愛らしい家が並ぶ通りもあります。石畳の小路の雰囲気とあいまって、素敵な雰囲気。
出典: ノルウェーとアイスランドの中間に浮かぶフェロー諸島。火山によってできた島々で、海岸線のほとんどが崖になっていて、独特の風景が広がっています。デンマーク王国に属してはいますが、極めて幅広い自治権もっているため、フェロー諸島独自の伝統や文化が、今も息づいているのが特徴です。
出典: 諸説ありますが、565年にやってきたアイルランド人の修道士たちと聖ブレンドンという名の修道院長が最初の入植者であったと考えられています。彼らは「羊たちの島、鳥たちの楽園」と表現したとか。
特に農村部で伝統文化が色濃く残っていて、物語詩にのせたチェーンダンス(輪になって踊るダンス)が、現在も受け継がれています。
出典: 本来の姿のままの自然が残っていて、近年、旅行者が増え続けているスポット。歴史や伝統、手つかずの自然が、最大の魅力です。
出典: 食文化も独自の伝統をもつフェロー諸島。約7万頭の羊が飼育されていて、自然乾燥させたラム肉は特産品です。かわいい姿で草を食む羊さんを見てしまうと、日本人としては複雑な心境ですが、フェローの人々は、肉も魚も自分たちが暮らす環境の中で自給しているものが多いそう。
出典: 1843年に開園した世界最古のテーマパーク。約8.2ヘクタールの広大な敷地には観覧車やローラーコースターなどのアトラクションを始め、パントマイムやコンサートが楽しめる野外劇場、38のファーストフード&レストランがあり、歴史ある雰囲気のなかで、子供から大人まで楽しめます。かつてウォルト・ディズニーが訪れ、チボリ公園の雰囲気に感銘を受け、ディズニーランドを手がける際の参考にしたそう。
2017年名古屋にもオープンしたレゴランド。デンマークにある世界初のレゴランドは45エーカー(東京ドーム約4個分)で名古屋の約2倍。10のエリアから構成され、30を超えるアトラクションが点在。レゴランド名物の世界の名所がレゴブロックで再現されたミニチュアの街もあります。レゴファンはもちろん、レゴファンじゃなくても1日たっぷり楽しめるテーマパークです。
出典:www.flickr.com(@準建築人手札網站 Forgemind ArchiMedia) デンマークを代表する建築事務所とアーティスト集団が手掛けた、デンマーク国鉄の車庫跡地を利用して造られたユニークな公園。赤、黒、緑のゾーンに分けられた縦に長い公園はチュニジアのベンチやアフガニスタンのブランコ、日本のタコの滑り台など57カ国108種類もの遊具や公共物が配され、見ているだけでも楽しいですよ。
出典: コペンハーゲンから電車で20分のところにあるロスキレはその昔ヴァイキングが住んでいた街。博物館には5隻の本物のヴァイキング船が展示されているほか、造船現場やロープ作り現場の見学、ヴァイキングの衣装を体験できるコーナーなどヴァイキングの世界を体感できます。
出典:www.flickr.com(@Dennis Jarvis) コペンハーゲン郊外のヒレレズにあるデンマークで最も美しいと称されるフレデリクスボー城。パラス湖に浮かぶ小島の上に佇むその姿は優美で思わずため息が出るほど。バロック様式の美しい庭園も必見です。
出典:www.flickr.com(@Maria Eklind) あの有名なシェイクスピアの四大悲劇の1つ「ハムレット」の舞台となったドラマチックなクロンボー城。北欧ルネサンス様式の傑作と言われ、世界遺産にも登録されています。
出典:www.flickr.com(@Kostas Limitsios) クリスチャン4世の夏の離宮として建てられたローゼンボー城。周辺に広がるルネッサンス様式の美しい庭園はデンマーク最古の庭園とされ、コペンハーゲン市民にとって緑豊かな憩いの場となっています。デンマークの王室コレクションやロシアの女帝エカチェリーナ2世のために制作されたロイヤル·コペンハーゲンのオリジナルのフローラダニカシリーズは見逃し厳禁ですよ!
出典: デンマーク風のハンバーグやフィッシュケーキ、スモークサーモンなどデンマークの家庭料理をリーズナブルに食べられる庶民派レストラン「プック」。有名観光地から近い人気店なので、事前に予約しておくのがベターです。
出典: チボリ公園にある1874年創業の園内最古のレストラン。デンマークの伝統料理を中心にメニューも豊富な上、リーズナブルでボリューム満点。オープンサンド1皿でもお腹いっぱいになります。
出典: ロイヤルコペンハーゲン本店中庭にあるカフェ。ヤコブセンのアントチェア、ホルメゴーのガラスのシャンデリアなどインテリアはメイド・イン・デンマークで揃えられており、もちろん食器はすべてロイヤルコペンハーゲン。現在では廃版になっているシリーズに出会えることもあり、ロイヤルコペンハーゲン好きには外せないスポットです。
出典: デンマークで愛されているチョコレートショップ。「チョコレートは人を幸せにする」という信念のもと、ドミニカ共和国に自社のカカオ農園を持ち、チョコレートに使用する果物も自家栽培するなど原材料から製造・販売まで徹底的にこだわって作られています。
コペンハーゲン / チョコレート
- 住所
- Kastrup Lufthavn Terminal 2 2770 Kastrup
- 営業時間
- ■営業時間
[月~金・日] 6:00~22:00
[土] 6:00~20:00
- 定休日
- 平均予算
データ提供: 出典: お買い物をする前に、まずは巨匠たちの名作家具で芸術を愛でる目を養いましょう。ハンス・J・ウェグナーやフィン・ユール、アルネ・ヤコブセン、 ポール・ヘニングセンなどなど錚々たるデザイナーたちの家具を堪能することができます。
出典: 1775年、王室使用と親交のある各国の王室への贈答用陶磁器を製作する王室御用達製陶所として設立されたロイヤルコペンハーゲン。繊細なレース技術や熟練したペインターによる手描きされている絵柄、特にコペンハーゲンブルーと呼ばれる独特の青は日本でも根強い人気です。デンマークへ来たならば、何か一つ買って帰りたい!
出典: 日本ではコーヒーカップが有名ですが、本国では、こんなボウルもあるんですね。アマー広場にある本店ではアウトレット製品も販売しているので、リーズナブルなお買い物もできますよ。
出典: 1839年にハーマン・J・ケーラーが開いた小さな陶芸工房から始まった陶器ブランド。現在、北欧でもっとも革新的なブランドのひとつとして注目を浴びています。ケーラーを一躍トップブランドに押し上げたのは、ボーダーが印象的なオマジオベース。デンマーク第2の都市「オーフス」にある本店には、新作はもちろん、定番の器などもカラーバリエーション豊富にそろっています。
出典: 1908年創業のデンマークを代表する家具ブランド。北欧のみならず、世界中に影響を与えた、伝説的なブランドです。最上級の機能性と美しさをもつ家具は、今なお世界中から愛され続けています。
出典: カールハンセン&サン社の大ベストセラー「Yチェア」。背もたれや座面の究極の曲線は、長い年月を経ても変わることの美しさを備えた名作です。
出典: 1874年にデンマークで産声を上げた北欧の照明を語る上で欠かせないルイス・ポールセン。その機能的で美しいデザインは空間に独特の雰囲気をもたらし、時代を越えて多くの人々に愛され続けています。
出典: ポールヘニングセンの名作「PH5シリーズ」。1958年の発表以来、世界中で50万台以上販売され、いまだ根強い人気を誇っています。
出典: 「北欧の100円ショップ」として人気のファンライフスタイル雑貨ブランド「タイガー」。おしゃれで可愛い北欧雑貨がリーズナブルに買えることからヨーロッパを中心に日本でもファンが増殖中。日本の店舗は日本オリジナルにカスタマイズされているものも多く、本国版と比べてみるのも楽しそう。
デンマークは九州よりもやや大きい程度のとても小さな国ですが、華やかな王室文化やヴァイキングに代表される海洋文化など多彩な文化が発展し、魅力溢れるスポットがまだまだ沢山あります。今回ご紹介したスポットを参考に自分好みに計画を立ててくださいね。
■地理
ユトランド半島と407の島々、グリーンランド、フェロー諸島
国土のほとんどは平地
■気候
温暖で雨の多い冬と、涼しい夏が特徴
冬は昼が短く、日の出が8:45、日の入りが15:45
夏は昼が長く、日の出が4:30、日の入りが22:00
■グリーンランド
東グリーンランドは迫力のある山々と氷河がある。南グリーンランドは比較的穏やかな気候で緑の多い景色が広がる。
■フェロー諸島
ノルウェー海と北大西洋に挟まれた18の島からなる群島。特に農村部の住民のあいだで伝統文化が残っていて、物語詩にのせたチェーンダンス(輪になって踊るダンス)は、現在も受け継がれている。