おうち時間にオススメ!"旅"を楽しめる本を読んでみよう
小説好きの方へ♪登場人物たちと一緒に旅に出よう
『ハグとナガラ』|原田マハ
こちらの作品は、著者の原田マハさんの”コロナ禍の今だからこそ届けたい”という想いから文庫化されたものです。ハグとナガラ、二人と共に旅をしている気分で読むも良し、年を重ねることで生まれる日常の変化に共感するも良し。今だからこそ読みたい1冊です。
『八月の六日間』|北村薫
主人公は40歳を目前にした文芸誌の女性副編集長。気を使う立場の仕事、プライベートでの恋人との別れなど、疲れ切っていたところへ同僚から「明日、山、行きませんか」という誘いがかかります。そこから山登りにハマり、休みができると泊まりがけで山へと出かけるようになります。
『恋する失恋バスツアー』|森沢明夫
失恋した人たちを集め、どん底まで落ち込めるような地を巡る一風変わった企画のバスツアー。その添乗員を務める龍太郎もまた、ツアーに同行する心理カウンセラーの小雪にフラれたばかりでした。個性豊かなツアー客とともに、波乱に満ちた4泊5日の旅が始まります。
『あの空の下で 』|吉田修一
ANAの機内誌『翼の王国』で連載されていた作品をまとめた一冊。初めて乗った飛行機で兄の無事を祈った「願い事」、アメリカ旅行の途中で友人と喧嘩し別行動となった「踊る大紐育」、11歳年下の恋人と香港を歩く「恋する惑星」など12の短編小説と、後半は6編の旅のエッセイが収録されています。
一編一編は短いのに、グッと物語に引き込まれる文章を堪能できます。スキマ時間にも読みやすい長さなので、忙しい方にもオススメです*
日本の良さを再発見!国内旅のすすめ*
『おいしいものは田舎にある 日本ふーど記』|玉村豊男
エッセイスト、画家である玉村豊男さんの作品。日本全国を旅し、その地の郷土食について考えるエッセイです。群馬下仁田のコンニャク、木曽信濃の馬肉・昆虫食、秋田のきりたんぽ鍋などなど…食・風土・歴史への考察が独自の切り口で軽妙に語られます。
『第一阿房列車』|内田百閒
何の用事もないけれど列車に乗ってどこかへ行く。それを「阿房列車」の旅と名づけ、内田百閒とお供の"ヒマラヤ山系"君が旅に出ます。用事を作らないことに重きを置き、その頑固さが何ともユーモラス!1950年代の日本の風景を想像しながら読むのも楽しいです。
『江戸アルキ帖』|杉浦日向子
続いては、少し趣向を変えて江戸の町へタイムトラベルできる一冊をご紹介♪江戸風俗に精通した杉浦日向子さんが案内する江戸のガイドブックです。日本橋をスタート地点に、東京から江戸へ入ることができるという設定で、猪牙で隅田川を下ったり、神田明神前の水茶屋でぼーっとしてみたり…気ままに江戸散策を楽しみます。「杉浦さん、実は本当に江戸へ行って見てきたのでは…?」と思ってしまうほどの描写力に、初めて読んだ時には衝撃を受けました。
エネルギーチャージできる!海外旅行のエッセイ集
『いつも旅のなか』|角田光代
角田光代さんによる旅のエッセイ集。この一冊の中だけでも20以上の地域を訪れ、国ごとのリアルなエピソードが満載!オーストラリアで出会った日本人女性の観光ばかりをサポートする夫婦の話、マレーシアで深夜1時に釣りに行った話、光と音が溢れるキューバで見た景色などなど…
角田さんと現地の人々との交流から、その国の魅力がたっぷり伝わってきて、自分ではまだ行ったことのない国にも不思議と親近感が生まれてきます。世界の様々な景色に想いを馳せることができる素敵な一冊です。
『ガンジス河でバタフライ』|たかのてるこ
たかのてるこさんによるエッセイ。ドラマ化もされて話題になった作品です。20歳の夏に、憧れの海外ひとり旅へ出かけたたかのさん。持ち前の明るさで周りの人たちを巻き込みながら、笑いの絶えない旅が始まります。そこから本格的に旅にのめり込み、後半はディープなインド紀行!
『旅をする木』|星野道夫
写真家・星野道夫さんによるエッセイ集。アラスカを初めて訪れた時からその美しさに魅了され、その地で暮らし写真を撮る生活を続けた星野さん。彼の静謐な文章によって、アラスカの大自然が目の前に広がるような読書体験ができます。
理想の人生に近づいていたはずなのに、ある時仕事も恋も失ってしまったハグ。そんな彼女に大学時代からの親友ナガラから連絡がきます。「旅に出よう。人生を、もっと足掻こう。」30代後半から50代まで、それぞれに苦難を乗り越えながら、時間を見つけては出かける女二人旅を描きます。