台湾に行ったらまず外せない“ご当地グルメの名店”を、首都・台北エリア内でご紹介します。
ご当地グルメと言ってもたくさんあり、魯肉飯（ルーローファン）、牛肉麺（ニュウロウミェン）なども美味しいですが、今回取り上げるのは、みんな大好きな“定番中の定番”。肉汁ジューシーな「小籠包」、ふわふわの台湾式ハンバーガー「割包」です。
あなたはどちらがお好みでしょうか♪

台湾の定番人気グルメ！日本で「ショーロンポー」、「シャオロンパオ」と親しまれているのが「小籠包」です。スープを含ませた餡を皮で包み、ふっくら蒸しあげた逸品。かじったとたんに肉汁が口の中にジュワ～ッと入ってくる瞬間はたまりませんよね。

台湾の小籠包の名店といえば、最も有名なのが「鼎泰豊（ディンタイフォン）」で、日本にも店鋪があります。ですが、あえてこの超有名店を除き、お店をご紹介していきます。

最寄りの台北メトロ（MRT）・中正紀念堂駅から、徒歩約10分ほどにある「杭州小籠湯包（ハンゾウシャオロンタンバオ）」。駅から少し歩くことにはなりますが、台北の代表的な観光スポットのひとつ、「中正紀念堂」の近くにあり、観光ついでに立ち寄れる場所にあります。

もともとは炭火焼きのお店だったのですが、いつの間にか小籠包が人気看板メニューとなり、小籠包専門店へとシフトチェンジしたお店です。

つまんでみると……中にスープがたっぷり入った、ぽってり感にワクワクしますね。

カニ味噌がつまった「カニ味噌小龍包」や「ヘチマと海老入りの小籠包」（画像）など、アレンジメニューも、目移りするほど盛りだくさん。

台北の中心部、中山エリアにある小龍包の老舗「京鼎樓（ジンディンロウ）」。地下鉄（MRT）中山駅より徒歩約5分のところに、本店があります。

有名な「鼎泰豐（ディンタイフォン）」で点心の修行を積んだ店主が独立し、開業したお店。その確かな腕前で作られる小龍包は高評価で、日本にも支店を構えていますよ。お店は、どこか「鼎泰豐（ディンタイフォン）」と似ている雰囲気があります。

席に通されてまず出されるのが、小龍包を食べる上で欠かせない、細切りショウガです。脂っこさが無くなって、美味しいですよ。
また、小龍包の餡の中には、コラーゲンを入れているんだそう。それがジューシーな美味しさの秘訣なんですね。女性に嬉しいポイントです♪

牛肉麺は癖になる辛さで定番人気。そのほか、ピラミッドのように盛り付けるチャーハンなど、ひと癖あるメニューを楽しめる人気のお店。

点心の専門店ではないのに、小籠包も美味しいと評判。厚めの皮のなかには、ぎゅっとスープとあんが詰まっていますよ。

台湾の小籠包といえば、鼎泰豐（ディンタイフォン）・杭州小籠湯包（ハンゾウシャオロンタンバオ）・そして、こちらの點水樓 （ディエンシュイロウ）が有名です。

點水樓 （ディエンシュイロウ）は、こちらの台北駅が最寄りの「懷寧店」のほか、忠孝復興のSOGOデパート内にある「SOGO復興店」、そして地下鉄台北アリーナ駅が最寄りの南京店と、いくつか店舗があります。

「京鼎小館」より「京鼎樓」のほうが有名で行列必至ですが、歴史が古いのは、「京鼎小館（ジンディンショウカン）」のほう。　

こちらの「京鼎小館（ジンディンショウカン）」は、1997年、当時台湾で世界的に認められた点心専門店のトップ点心師をしていた陳兄弟が独立してオープンした点心専門店。上でご紹介した「京鼎樓（ジンディンロウ）」は、「京鼎小館」に続く2号店として2002、台北市長春路に開店しました。

ちょっと高級感のある外観の「金品茶樓（ジンピンチャーロウ）」。最寄りはMRT・中山駅で、駅からから少し歩いたリージェント台北ホテルの近くにあります。

小籠包は、ややあっさりめ。しょうがをたっぷりのせれば、クセなくぱくぱくと食べちゃいますよ。小籠包の食べ方がわからない場合は、店員さんが分かりやすく説明してくれます◎

食後に、お茶のお土産選びができるのも「金品茶樓」ならでは。台湾の観光地などがプリントされたパッケージなので、台湾らしいお土産候補におすすめです。

観光客だけでなく地元民からも支持が厚い！美味しい上にリーズナブルな価格設定が嬉しいのが、こちらの「好公道（ハオコンダウ）の店」。MRT・東門駅から歩いて5分ほどの場所にあります。
1階が調理場になっており、一見屋台に見えますが、2階にあがると、広々とした座席スペースがありますよ。

自家製の皮と餡の味わいに、こだわりを感じる「小龍包」。不思議と、お肉のしつこい感じがありません。これはついつい食べ過ぎてしまいそうになりますね。

1階の調理場には、たくさんの酥餅（スーピン）がずらり。外はパリパリ、中はモチモチの食感にやみつきになる飲茶です。1個20元（約70円）というお手頃価格とその美味しさから、地元ファンも多いんだそう。

「台南小吃」と称されるほどの、グルメ激戦区である台南エリア。その台南市で気軽に小龍包を楽しめる有名店は・・「上海好味道小籠湯包（シャンハイハオウェイダオショウロンタンバオ）」。

小龍包はスープとあんの重みを感じる、ぽてっとした佇まいがたまりませんね！

肝心の割包ですが、具材の“豚肉”は、「脂身少なめ」「脂身たっぷり」「半々」など、好みに合わせてカスタマイズすることができます。お肉は甘めに煮込まれていて、ピーナッツ粉、香菜が、ほどよい味のアクセントになっています◎

MRT・信義安和駅近くにあり、臨江街夜市（通化街夜市）の中にある「石家割包（シージャグァバオ）」。1953年創業という、割包の老舗として有名です。
こちらの「通化旗艦店」の店舗が本店にあたります。そのほか、台北市内に、民生西路にある「寧夏店」、民生東路にある「民生東店（源石石家割包）」などの支店がありますよ。

豚肉が秘伝のタレに漬け込まれており、旨味たっぷり。大きめにカットされているので、食べごたえも抜群です。このようにお店の方が、⼿際よく具材を挟んでくれます♪

ビニール袋に入れて提供してくれるので、手が汚れる心配もなし◎。ちょっと小腹がすいた時に最適で、台湾ビールとの相性もぴったりです。

割包はというと、味がしっかり染みた豚の角煮に、白菜の酢漬け、香菜、ピーナッツの粉といった、まさに伝統の、歴史深い味わい。観光客向けではない、現地ならではの味を堪能できますよ。
半生春巻き「潤餅（ルンピン）」など、おやつ感覚で楽しめる台湾のご当地メニューがいろいろあるので、台湾の食文化を楽しんでくださいね。