歴史と文化あふれる街・ケベックシティ
ケベックシティ最大の特徴は、世界遺産にも登録されている北米唯一の「城郭都市」だということ。
特に人気の観光名所としては、城壁に囲まれたアッパー・タウンと、城壁外の崖下、セントローレンス川沿いに広がるロウワー・タウンの2つが挙げられます。
ケベックシティは季節によって雰囲気がガラリと違うので、年中を通して観光客が後を絶ちませんが、中でも冬は幻想的な雰囲気が満点。ケベックシティの冬は、体感温度がマイナス20~30度近くになるうえに雪も多く積もるので、スキーウェアを着て街中を探索する人も多くいます。
(上記写真は筆者の夫撮影)
アッパー・タウン
通りがまるで美術館*トレゾール通り
バロック様式の傑作・ノートルダム大聖堂
中に入ってみると、まばゆい白や黄金に覆われており、厳粛な雰囲気が漂います。
祭壇にはルイ14世が贈呈したランプや聖母マリアの生涯が描かれたステンドグラスが飾られているほか、ケベックシティ植民地の基礎を築いたとされるフランス人地理学者で探検家のサミュエル・ド・シャンプランや、植民地時代の総督・フロンテナック伯爵が眠っています。
(上記写真は筆者の夫撮影)
中まで必見なケベック州議事堂
ケベック最古の建物「オーザンシアン・カナディアン」でケベック料理を堪能
現在は、ケベック料理が堪能できるレストランとして人気を博していて、ランチもディナーも大賑わいです。ディナーはちょっとお高めなので、セットメニューでリーズナブルにご飯を堪能できるランチタイムに行くのがおすすめ。店員さんはみなフレンドリーなので、きっと素敵なひと時を過ごすことができますよ。
(上記写真は筆者の夫撮影)
まるでお城!フェアモント・ル・シャトー・フロンテナック
崖の上にそびえ立つ、まるでお城のようなこちらの建物は、「フェアモント・ル・シャトー・フロンテナック」という高級ホテル。広々とした部屋に豪華な調度品が配備され、宿泊客はラグジュアリーなひと時を過ごすことができます。
ホテルの中でも人気なのは、何と言ってもセントローレンス川が一望できるリバービューのお部屋。リバービューはとても人気なのでなかなか予約は難しいかもしれませんが、泊まることが出来たら忘れられない思い出になりそうですね。
セントローレンス川と対岸を一望できるダファリンテラス
優雅なセントローレンス川を一望できるのが、フェアモント・ル・シャトー・フロンテナックホテルの目の前にあるダファリンテラス。川や対岸の景色を見ることができるほか、時折パフォーマーの芸を楽しむこともできます。
ダファリンテラスから見える景色がこちら。広大な川と空、そして可愛らしい建物が並ぶロウワータウンが一望でき、絶景の撮影スポットです。
冬のダファリンテラスに出現するのが、こちらの巨大滑り台。結構な高さからスタートするため、一気に加速してスリル満点です。中には沿道にいる家族や友人から雪をかぶせられる“洗礼”を受ける人もいて、会場は大盛り上がりです◎
(上記写真は筆者の夫撮影)
ロウワー・タウン
アッパーとロウワーをつなぐ首折階段
首折階段は、アッパータウンからロウワータウンへつながるポイントで、「落ちたら首が折れそうなほど急な階段」という意味から名づけられたと言われています。この首折り階段から見える街並みはとてもきれいなので、撮影スポットにも◎
こちらは首折り階段上部から見下ろした様子。結構な傾斜で冬はみんな恐る恐る昇降していますが、階段途中にもお店がありますし、話のタネに一度通ってみてはいかがでしょうか。
(上記写真は筆者の夫撮影)
昼も夜も雰囲気溢れるプチ・シャンプラン通り
首折階段を下りた先にあるのは、北米で最も古い繁華街として知られる「プチ・シャンプラン通り」。通りはあまり大きなものではありませんが、道には石畳が敷かれ、可愛らしいヨーロッパ調のお店がずらりと並んでいるので、歩いているだけで心がウキウキします。
通りには、こんなキュートなお店があちらこちらに。ほかにも、カフェやビストロ、ギフトショップ、ギャラリーなどいろいろなお店があり、それぞれが魅力あふれる雰囲気を持っているので、小さな通りなのに意外と見て回るのに時間がかかってしまうかも。
通りにある建物は、このように可愛い色合いのドアや窓ばかり。ドアの前で立っているだけで、とてもフォトジェニックな写真を撮ることができます*
こちらは12月のプチ・シャンプラン通り。レトロ可愛い建物にツリーやリース、ランプなどのデコレーション、真っ白な雪化粧が施され、まるで絵本の中に入り込んだような雰囲気です。
(上記写真は筆者の夫撮影)
さらに夜になるとご覧のとおり。美しいイルミネーションがストリート全体を包み、さらに幻想的な雰囲気を増します。
(上記写真は筆者の夫撮影)
通りを歩いてみると、雪の結晶の形のイルミネーションがずらりと頭上で舞っていて、とてもロマンチックな雰囲気に。
(上記写真は筆者撮影)
写真の中央奥に見えるレールは、アッパータウンとロウワータウンをつなぐ「フニキュレール」というケーブルカーが通る道です。特にロウワータウンからアッパータウンに行くときに便利なので、観光に疲れたらぜひ使ってみて。
(上記写真は筆者撮影)
メインストリートは多くの観光客でごった返しますが、一本路地に入ると人が少なく、静かに美しい夜を堪能することができますよ。
プチ・シャンプラン通りの奥には、建物に描かれた壁画があります。まるで本当に人がいるかのように描かれており、圧巻の存在感を放ちます。
(上記写真は筆者の夫撮影)
中世の雰囲気溢れるロワイヤル広場
フェリーでケベックの美しい街並みを満喫
ロウワータウンを観光したら、フェリーに乗って対岸まで行ってみましょう◎。乗船時間は短いですが、料金も片道3ドルほどと格安で、船からケベックシティの景色を堪能することができます。
日中フェリー上から見える、ケベックシティの様子です。フェアモント・ル・シャトー・フロンテナックホテルをはじめ、中世ヨーロッパのような建物が立ち並び、とてもすてきな雰囲気。
夜にフェリーに乗ると、ケベックシティの夜景が一望できます。建物がオレンジ色に輝き、昼間とはまた違った表情を見せてくれますね。
(上記写真は筆者の夫撮影)
ケベックシティは、モントリオールから北東へ車で約3時間の場所に位置。地名の由来は、先住民族のアルゴンキン族が「狭い水路」という意味の「ケベック」と呼んでいたことから来ているとされています。
ケベックシティは約150年もの間フランスの統治下にありました。そのため、公用語がフランス語となっていることをはじめ、街並みや食文化など随所にフランス文化が色濃く根付いています。