ドロミーティ
標高2000メートル級の山々が連なるドロミテでは、東アルプスならではの雄大な景色を臨むことができます。垂直に立ちはだかる断崖、夏でも残雪が残る山頂、山麓に広がる緑の森が融和した自然美の素晴らしさから、ドロミテは世界自然遺産に登録されています。
ドロミテでは、コースによっては本格的な登山装備をしなくても気軽にハイキングを楽しむことができます。羊たち放牧されている山岳地帯ならではの牧歌的な景色は、どこか懐かしく、訪れる人々の心を癒してくれます。
ヴェネツィア
アドリア海に面したヴェネツィアは、北イタリアを代表する観光都市で、その美しさから「アドリア海の女王」「水の都」と形容されています。うっすらと朝霧が立ち込める運河に、サン・マルコ寺院が壮麗に浮かび上がる様子は、まるで絵画のようです。
ヴェネツィアは、今でも海上交易の中継地として栄華を極めていた中世の面影を色濃く残しています。街には、運河が張り巡らされ、水上バスやボート、ゴンドラが今も人々の交通手段として重要な役割を担っています。
フィレンツェ
ルネッサンスが開花し芸術文化の中心地として栄えた煌びやかな歴史を誇るフィレンツェは「花の都」と称される美しい都市です。街の中心部には、「花の聖母教会」と呼ばれる大聖堂、サンタ・マリア・デル・フィオーレが壮麗な姿で観光客を迎え入れてくれます。
アルノ川に架かるヴェッキオ橋は、フィレンツェ最古の石造りの橋で、1345年に造られたものです。イタリアの名門、メディチ家専用の通路であったヴェッキオ橋に施された壮麗な装飾からは、フィレンツェが誇る栄光の歴史を垣間見ることができます。
シエナ歴史地区
街全体がセピア色をした独特の景観美が広がるシエナは、緑豊かなトスカーナ地方の古都です。旧市街中心部に広がる扇状の広場、カンポ広場は「イタリア一美しい広場」と称されています。
カンポ広場に建つマンジャの塔からシエナの街を一望してみましょう。トスカーナ地方特有の、緑豊かな土壌と、セピア色をしたシエナの街が融和した風光明媚な景色は、訪れる人を魅了してやみません。
オルチア渓谷
なだらかな丘陵地帯に、糸杉が立ち並ぶオルチア渓谷は、まるで絵画のように美しい景色が広がっています。牧歌的でどこか懐かしい雰囲気を醸し出す畑、農家、集落、街道が織りなす景色は、まるで絵画のような素晴らしさです。
ルネッサンス期から現代まで、芸術家たちに愛され、多くの名画のモデルとなったオルチア渓谷は四季折々で美しい景色を見せてくれます。刈り入れが終わった畑に、干し草ロールが転がる様子は、トスカーナ地方の豊かさを物語っているかのようです。
ピサのドゥオモ広場
世界遺産に登録されているピサのドゥオモ広場は、ピサの街はずれにある大聖堂、鐘楼などの建造物群です。
大聖堂の横に佇む鐘楼は、「ピサの斜塔」として世界中で広く知られています。円筒形をした8階建て建物は高さ55メートルで、296段の階段から成ります。ピサの斜塔の全景は、現在の姿をとどめていることが不思議なほど、傾いていることが分かります。
チンクエ・テッレ
チンクエ・テッレは、イタリア語で「5つの土地」という意味を持ちます。1000年以上もの歴史を持つ5つの村、モンテロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、コルニーリア、マナローラ、リオ・マッジョーレは、どれも素晴らしい景観を保っており、世界遺産に登録されています。
リオ・マッジョーレ
入り組んだ海岸線、切り立った断崖、断崖に立ち並ぶカラフルな家々、陽射しを浴びて輝く碧い海が織りなす漁村、リオ・マッジョーレは、チンクエ・テッレの中でも特に人気のある景勝地です。
ドロミテは、東アルプス山脈の一部で、イタリア北東部に位置する山岳地帯です。切り立った断崖、残雪が残るむき出しの岩肌、山麓に広がる豊かな森が織りなし、ドロミテでは、自然が作り出した奇跡のように美しい風景が広がっています。