映画の原作としても有名な『チョコレート工場の秘密』。街に佇む謎多き工場に、主人公のチャーリーを含む5人の子どもたちが招待されるところから物語は始まります。次々に明かされていく工場の秘密...

奇想天外で想像力豊かな工場長の発想のバックグラウンドには、どんな過去が隠されているのでしょうか。そしてチョコレートよりも大切な何かが見つかるのでしょうか？読む人全てを虜にする、世界的人気作品です。

いじめっ子の主人公ニルスが小人にされ、ひょんなことから鳥の背中に乗って旅に出るというドキドキのストーリー。鳥のモルテンたちとともに、見知らぬ地を冒険し成長していくニルスの姿は、いつかの自分をみているよう。

いつもニルスのことを想う両親の描写にも注目。お子さんがいらっしゃる方にもぜひ読んでいただきたい1冊です。

人から物を借りることで暮らしを営む小人アリエッティ。彼女はある日、小人の天敵である人間の男の子に見つかってしまうという重大なミスを犯してしまいます。しかし男の子は時にアリエッティを救い、寄り添う姿勢を見せるのです。

静かなる暮らしの中で作られてきた小人たちのルール、人間との関係性が移ろいゆく描写に、ワクワクが止まりません。読み終えたあとは、「この地球は私たちだけのものではない」ということを再確認することができますよ。

悪い魔女にお婆さんの姿にさせられた少女ソフィが、その呪いを解こうと魔法使いハウルと一緒に旅をしながら暮らす物語。実際の内容は映画と異なる点が非常に多く、誰もが十分に楽しめる物語となっています。

時にポップで美しいハウルの魔法の数々は、きっとあなたの心を奪うこと間違いなし。平穏な世界をベースに、自分らしく生きることや自由を求めることの大切さをひっそりと教えてくれる名作児童文学です。

未知なる獣の世話を頼まれた主人公エリンが成長する姿を描いた、世界的人気を誇るファンタジー作品。果たしてエリンは、人間に馴れない獣にどう寄り添っていくのでしょうか？

本作最大の見所は、エリンを通して感じることができる自然や生き物に対する敬意や尊敬の念。子どもの頃から潜在的に組み込まれている気持ちを再発見できる作品です。5巻で完結する作品ですので、ゆっくりと時間をかけて読みたい方におすすめです。

“世界一つよい女の子”の長くつ下のピッピは、いつも自由で明るく、何事にも挑戦する志を持った天真爛漫な少女。街中で人助けをしたり時に騒動を起こしたり...常に全力で物怖じしないピッピの性格に、人々は絆されて次第に穏やかになっていきます。

堂々たるピッピの活躍っぷりに、きっと勇気をもらえるはず。時に慌てたりスッキリしたり安心したり、1冊でいろいろな感情を行き来できるまさに児童文学らしい作品です。

孤児院で暮らす主人公のジュディは、ひょんなことから見知らぬ紳士からの援助を受け、名門大学進学の夢を叶えます。名前も顔も知らない紳士を「あしながおじさん」と名付けたジュディは、彼との手紙のやり取りの中でお金以上の暖かな気持ちを得るようになるのです。

彼女が得たもの、そしてあしながおじさんの正体は一体誰なのでしょうか。穏やかに進むストーリーの中に含まれた、ちょっとしたドキドキが良いスパイスになっています。

世界中の子どもたち、そして大人たちが今も愛して止まない『星の王子さま』。ある砂漠地帯に不時着した飛行士と、そこで出会ったどこかの星の王子様との関わりを描いた物語です。物事を常に俯瞰しながら全てに愛情を注ぐ王子の姿に、飛行士は次第に大切な何かを思い出していきます。

「何かを忘れそうになったらいつでもこの本に戻ってこれる」そんな安心感を手に入れてみませんか？なんだかどこへでも行けそうな気持ちになれますよ。

学校に通うことをやめた主人公のまいは、街から少し離れた魔女のような祖母と暮らし始めます。ふたりきりのささやかな時間の中で、まいは何を感じるのでしょうか？

自分の幸せは自分で図る...この本を読んだあとは、どこか地に足がついたような感覚を味わえるはず。何かに行き詰まった時、選択肢に溺れてしまった時、助けを求めるようにこの1冊に出合ってください。