家をとっておきの空間に
PART1:ひとり暮らしさんにおすすめのインテリア本
奥平眞司『OKUDAIRA BASE 』(誠文堂新光社)
わたしもチャンネル登録している、大好きな「暮らし系」youtuber奥平眞司さんの、初の本です。25歳で、家賃4万8千円、1DKのアパートで「暮らしの何もかも」をとことん楽しむ日々を送っている奥平さん。自分でDIYした、棚や、ヴィンテージのテーブルや椅子、キッチンツール。部屋にあるなにもかもが素敵で、奥平さんのセンスに脱帽します。インテリアの参考にもなります。そして、作るごはんやお菓子が本当に美味しそう。こんな毎日を送れたら最高だろうなぁ、と暮らし方のヒントがたくさん詰まっています。youtubeでも、日々の暮らしをアップしているので、ぜひ覗いてみてください。お湯を沸かす音、窓を開ける音、野菜を切る音…生活音にとても癒されます。本当に素敵な方です。
『自分らしく暮らす 部屋作りのアイデア帳』(MdN編集部)
賃貸でも、狭い部屋でも、自分らしく部屋を楽しみたい人には参考になるインテリア本です。人気のインスタグラマーさん20人の部屋づくりのテクニックが満載です。北欧家具で揃えたシンプルで温かみのある部屋、アンティーク家具を活かしてゆったりした時間を楽しむ部屋、畳の生活を楽しんでいる部屋、猫と快適に暮らしている部屋など、賃貸ひとり暮らしの部屋づくりのアイデアが詰まっています。これからひとり暮らしをする人も、いま住んでいる部屋をもっと快適にしたい人も、ぜひ読んでみてくださいね。
mido『幸せなひとり暮らし』(KADOKAWA)
わたしもフォローしている、midoさんの本。インスタグラムに載っている部屋の写真も、どれも素敵です。築32年の賃貸ワンルームで作る、心地のいいひとり住まい。仕事で忙しく過ごすうちに、「居心地のよい家に帰りたい」と思うようになり、引っ越しを決意したmidoさん。時間もお金も限られた条件で作り上げた、賃貸ワンルームでつくられた心地よい部屋づくりを本で紹介しています。
荒井詩万『今あるもので「あか抜けた部屋」になる。』(サンクチュアリ出版)
ひとり暮らしの方だけではなく、「どうしたら部屋が素敵になるか分からない」と困っている人全員におすすめの本!家具やインテリアの写真は少ないですが、何も買わずにいまある部屋を「垢抜けた空間」にするノウハウが詰まっています。たとえば、〈背の高い家具を手前にすると広くみえる〉〈本棚のどこか一箇所に抜けをつくると垢抜ける〉など、今すぐできて具体的なアイデアが盛りだくさん。どんな部屋でも使える情報が盛りだくさんです。「インテリアなんで何からどう始めたらいいか分からない!」という方にはおすすめの本。
PART2:キッチン・うつわのインテリア
林七緒美『ひとり時、円居時』(KADOKAWA)
京都で知る人ぞ知る、こだわりの器と道具の店『木と根』を夫とともに営む著者、林七緒美さんが、店舗で扱っているものにこだわらず、長年愛用している器や道具を紹介しているエッセイ本。店舗のインスタグラム「木と根」にも、たくさんの素敵な器の写真が並んでいます。「器は道具は使うからこそ美しい」と話す著者の林さん。ひとりで過ごす時、大切なだれかと過ごすとき。林さんの食卓を覗いているような、素敵なエッセイ本です。
『& Premium特別編集 キッチンと道具。』(マガジンハウス)
これまでの『キッチンと道具』特集に出てきた素敵なキッチンを、一冊にまとめたムック本。素敵な方々の、素敵なキッチンがたくさん紹介されています。「どんなキッチンツールを使っているのかな?」「どこになにを収納してるのかな?」と、写真の細部まで見てしまう、おすすめのムック本です。
『&Premium79 使い勝手のいい、台所と料理道具。』
アンドプレミアムのキッチン特集をしている号はいままでにも何冊かありましたが、vol 79のこの号は、個人的にわたしの好きな雰囲気のキッチンがたくさん紹介されていました。人のキッチンを見るのって、なんでこんなにワクワクするのでしょう。使い古されたキッチンツールやスツール、おすすめの料理道具など、読み応えたっぷりの一冊です。
伊藤まさこ『伊藤まさこの器えらび』(PHP研究所)
「この本では、我が家の食器棚に並ぶ器のこと、そしてそれにまつわる話を書きました。」スタイリストの伊藤まさこさんが、実際に使っている器の買い方や、使い方、お手入れの仕方を簡単でおししいレシピと一緒に紹介しています。あまり分からなかった漆器や陶器の扱い方なども、分かりやすく書かれています。プロダクトから、ヴィンテージ、作家のものまでたくさんの器が並ぶ食器棚。表紙も、ずっと眺めていられそうです。伊藤まさこさんのファンの方にも、器好きな方にもおすすめの一冊。
PART3:素敵な部屋を一気見!雑誌のインテリア特集
『Casa BRUTUS特別編集 美しい住まいの教科書』(マガジンハウス)
これまでBRUTUSで紹介された部屋特集を再録したムック本です。26組の美しい住まいと、暮らしの作り方を紹介しています。本当に素敵なお部屋がたくさんで、ずっと眺めていられます…。インテリアの参考になる、というよりも画集を読んでいるような気分になる。こんな素敵な家で過ごせたら、なんて妄想が膨らみます。
石井佳苗『リンネル特別編集Heima これからの住まい支度』(TJMOOK)
大人気スタイリスト、石井佳苗さんのインテリア作りの極意が一冊にまとめられた本。色、柄、年代、テイストをミックスする方法、光が通る空間作り、収納のコツ、布の使い方など、素敵な住まいに整えるポイントが満載です。石井さんの飼っている猫ちゃんが可愛い!参考になるポイントはもちろん、眺めているだけでも楽しいインテリア本。
『&Premium特別編集 心地のいい部屋に、整える。』(マガジンハウス)
2019年の『住まいを、整える。』を再編集・増補改訂したムック本。なんと41軒もの住まいを紹介しています。小さくても、古くても、心地よく整えられた素敵なお部屋は、眺めているだけでも楽しいです。部屋の紹介だけでなく、心地よく暮らすための照明術や、収納術、心地よく植物と暮らすための方法など、実際に参考になる内容もたっぷり。読み応えのある1冊です。
『+1 Living 106 それぞれの新しい暮らし。』(主婦の友社)
引っ越し、新築や出産、リノベーションなど新しい暮らしを始めた3組の家族の暮らしとインテリアを紹介。新生活に買ったアイテムや心地よく暮らすヒントの提案も。ふだんの日の花の飾り方や、マーガレットハウエルさんのワークスペース、暮らしの灯りのヒントや、かわいい雑貨特集など、見どころがたっぷりの1冊。おすすめです。
PART4:素敵なあの人の家をのぞき見
マーガレット・ハウエル『マーガレットハウエルの家』(集英社)
あの有名なファッションデザイナー、マーガレット・ハウエルさんがご自宅のインテリアを一冊のまとめた本。1998年から、17年間にわたってLEEで掲載されていたマーガレットさんの家のインテリアは大きな反響を呼んでいました。1冊にまとめたこの本では、マーガレットの新しいセカンドハウスや、センスのいい友人達のインテリアも紹介。マーガレット・ハウエルの自宅なんて、本当永遠に眺めていられます…。彼女の生き方や考え方について、読むのも楽しい本。
石田ゆり子『Lily -日々のかけら-』(文藝春秋)
女優、石田ゆり子さんのエッセイ本。暮らしの中で大切にしていることや、家のインテリアのこと、大好きなコーヒーや、食、一緒に暮らしている動物達のこと。石田さんの綴る文章もすっと心に入ってくる。写真もたくさん載っていて、とても読みやすいエッセイ本です。自分の好きな空間の中で肩の力を抜いて、自分らしく暮らす。石田ゆり子さんの家の雰囲気や、家具、雑貨…。インテリアが本当にどれも素敵で、見ていてうっとりします。わたしの大好きな一冊です。
水越美枝子『いつまでも美しく暮らす住まいのルール』(エクスナレッジ)
一級建築士の水越恵美子さんのムック本。せっかく手に入れたお気に入りの我が家も、子供が育ち、長く住めば改善したいところも出てくるはず。水越さんは見た目のデザインと合わせて、機能性も兼ね備えた家づくりが好評を得ています。この本では「収納」「動線」「インテリア」「視覚のマジック」を基本に〈いつまでも美しい住まい〉を実現するヒントをレクチャーしてくれています。家づくりを悩んでいる方の、参考になる一冊です。水越ワールドをご堪能してみてくださいね。
テレンス・コンラン『テレンス・コンラン流インテリアの基本』(エクスナレッジ)
テレンス・コンランさんは、イギリスロンドンで生まれたインテリアデザイナー。掲載されているのは、外国の住まいですが、テレンスさんのセンスは日本の住宅でも取り入れやすく、しっくりきます。余分な部分をそぎ落とす、それがシンプルな生活を実現し、価値のある豊かな空間をつくるのです。〈無駄なく、シンプルで、実用的〉この3つのエッセンスを要に、家の中の空間の実例を多数紹介している、インテリア本です。
PART5:眺めているだけで夢が膨らむマイホームの本
『小さな家で楽しむスタイルのある暮らし』(エクスナレッジ)
小さくても、自分たちにとってちょうどいい、広さや明るさ・素材感。それを上手に活かした、13のお宅が紹介されています。20坪以下でも、人と比べることのない、スタイルのある暮らしを楽しんでいる人々。小さな家でも、工夫しだいでこんなに素敵な家になるのかと参考になる本です。見ていると、こんな家にしたいな、こんな素材いいな、とどんどん妄想が膨らみます。
『小さな家。時をつむぐ、豊かな暮らし』(エクスナレッジ)
こちらも、小さな家シリーズ。大切なのは、広さよりも心地のよさ。ライフスタイルの違う14組のご自宅が紹介されています。間取り図と、それぞれの家の暮らしやすさの工夫がわかりやすく書かれています。これもまた、「こんな家にしたい」と妄想がどんどん広がってしまいます。眺めているだけでも、楽しいインテリア本です。
『VINTAGE HOME ビンテージハウスで楽しむスタイルのある暮らし』(エクスナレッジ)
最近は、中古マンションなどの中古物件をリノベーションし、素敵な家に住んでいる方も増えましたね。この本では、京都の町家、米軍ハウス、洋館アパートメント、築135年の古民家など、13の家が紹介されています。建築家、陶芸家、イラストレーター、デザイナー。古い家と古いものを愛する人々の、素敵なご自宅。ヴィンテージ大好きな方には、たまらない一冊です…!
伊礼智『伊礼智の「小さな家」70のレシピ』(エクスナレッジ)
小さな家をつくる達人の建築家、伊礼智さんの本。写真と図面を合わせて、70の項目があります。建築だけではなく、和と北欧のインテリアも素敵。眺めているだけでも癒される、家づくりを考えている方には参考になる素敵な一冊です。
photo by maki.