寝ても疲れが取れないときは
出典:unsplash.com
きちんと疲れは取れていますか?「ぐっすり眠ったのに疲れが取れていない」「少し動いただけなのに、お昼には疲れている」このようなお悩みがある場合、疲労が蓄積し慢性化しているかもしれません。
疲れは、放っておくとどんどん蓄積し、ほかの不調を招くこともあります。「疲れた」という感覚は、カラダや心からのSOS。疲労が蓄積する前に正しいケアをして、心とカラダの健康を取り戻しましょう。
疲れは、放っておくとどんどん蓄積し、ほかの不調を招くこともあります。「疲れた」という感覚は、カラダや心からのSOS。疲労が蓄積する前に正しいケアをして、心とカラダの健康を取り戻しましょう。
タイプ別*疲れの原因とリセット方法
「疲れ」には、大きく分けて以下の3つのタイプがあると言われています。
・カラダの疲れ(肉体的疲労)
・心の疲れ(精神的疲労)
・脳の疲れ(神経的疲労)
・心の疲れ(精神的疲労)
・脳の疲れ(神経的疲労)
疲労回復には、疲れの種類と原因を知ることが大事です。まずは、今感じている疲労はどれに当てはまるか、セルフチェックしてみましょう。
また、3つの疲労タイプは密接に関係しているため、きっちりと線引きをするのは難しいことも。今の疲れはどの傾向が大きいのかをチェックして、効率的な疲労回復に役立ててくださいね。
また、3つの疲労タイプは密接に関係しているため、きっちりと線引きをするのは難しいことも。今の疲れはどの傾向が大きいのかをチェックして、効率的な疲労回復に役立ててくださいね。
カラダの疲れ(肉体的疲労)
特徴と原因
カラダにかかった負荷によって身体エネルギーが枯渇して感じる疲労。例えるなら、スマホの充電が切れた状態です。肉体労働や激しい運動による筋肉の疲労や、デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることによる筋肉の緊張によって起こるとされています。運動不足による筋力の低下も原因のひとつと言えるでしょう。
リセット方法
疲労感が強いときは、まずはカラダをしっかり休めましょう。筋肉の緊張や運動不足が原因の場合は、ジョギングやストレッチなど、ほどよい負荷の全身運動をすると、血流が促されてカラダの過緊張がほぐれやすくなります。
また、パソコン作業などで長時間同じ姿勢にならないように気をつけ、こまめにカラダを動かす習慣も大切。適度な運動を日常に取り入れて筋力を上げると疲れにくくなるでしょう。
また、パソコン作業などで長時間同じ姿勢にならないように気をつけ、こまめにカラダを動かす習慣も大切。適度な運動を日常に取り入れて筋力を上げると疲れにくくなるでしょう。
心の疲れ(精神的疲労)
特徴と原因
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悩み事や不安、過度なストレスによって感じる心の疲労。対人関係のストレスが原因となることが多く、完璧主義な人や生真面目な人はとくに、無自覚のうちに心の疲労がたまることもあるので注意が必要です。
心の疲労は、無気力感やネガティブな思考を招きやすくなります。また、すぐにイライラしてしまう、急に涙が出るなど情緒不安定になりやすく、悪化するとカラダの不調につながる事もあるのだそうです。
心の疲労は、無気力感やネガティブな思考を招きやすくなります。また、すぐにイライラしてしまう、急に涙が出るなど情緒不安定になりやすく、悪化するとカラダの不調につながる事もあるのだそうです。
リセット方法
目に見えない心の疲れは自覚がないことも多く、放っておくと心が疲弊する原因に。大切なのは「疲れている」自分に気づくこと。そして「よく頑張った」と自分を褒めてあげましょう。
気の向くままに散歩をしたり、映画を観たり、ひとりの時間を楽しむことが心を癒します。人に会うなら、気持ちに寄り添い共感してくれる優しい人や、会うと元気がもらえる前向きな人と。また、思い切り笑う、泣くなど、感情のデトックスも心の疲労回復に役立ちます。
気の向くままに散歩をしたり、映画を観たり、ひとりの時間を楽しむことが心を癒します。人に会うなら、気持ちに寄り添い共感してくれる優しい人や、会うと元気がもらえる前向きな人と。また、思い切り笑う、泣くなど、感情のデトックスも心の疲労回復に役立ちます。
脳の疲れ(神経的疲労)
特徴と原因
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プレッシャーの大きな仕事などで長時間緊張状態が続いたり、スマホ、パソコンの長時間使用による眼精疲労などが原因で起こる脳の疲れ。「脳疲労」とも呼ばれ、最近ではさまざまなメディアでそのメカニズムや心身への影響が取り上げられています。
脳の疲れは、集中力や記憶力の低下のほか、自律神経の乱れの原因になり、仕事や日常生活のパフォーマンスの低下につながるのだそう。悪化すると、動悸やめまい、不眠などの不調を招くこともあるとされています。
脳の疲れは、集中力や記憶力の低下のほか、自律神経の乱れの原因になり、仕事や日常生活のパフォーマンスの低下につながるのだそう。悪化すると、動悸やめまい、不眠などの不調を招くこともあるとされています。
リセット方法
多くの情報が溢れる現代。疲労した脳を休めるには、ボーっとする時間が必要です。一日のうちの数時間や週末の午前中など定期的に「デジタルOFF」タイムをつくり、意識的に情報をシャットアウトして脳を休ませましょう。
また、ヨガやストレッチなど「気持ちいい」と感じられる軽い運動をしたり、アート鑑賞や森林浴を遊びに取り入れて五感を満たすこともおすすめです。忙しい人には、歩行や日常生活の中で瞑想をする「ながら瞑想」が効果的なリフレッシュになるでしょう。
また、ヨガやストレッチなど「気持ちいい」と感じられる軽い運動をしたり、アート鑑賞や森林浴を遊びに取り入れて五感を満たすこともおすすめです。忙しい人には、歩行や日常生活の中で瞑想をする「ながら瞑想」が効果的なリフレッシュになるでしょう。
疲れを溜め込まない暮らし方のヒント
元気な明日を迎えるために、その日の疲れはその日の内にケアをしましょう。疲労が蓄積すると回復までに時間がかかりますし、疲労回復のためにさらなるエネルギーが必要になります。
そこで、疲れをためない暮らし方のヒントを5つご紹介します。3つのタイプすべての疲れに有効な日常の心掛けです。規則正しい生活や適度な運動をした上で取り入れてみましょう。
そこで、疲れをためない暮らし方のヒントを5つご紹介します。3つのタイプすべての疲れに有効な日常の心掛けです。規則正しい生活や適度な運動をした上で取り入れてみましょう。
①良質な睡眠を取る
「不眠は万病の元」と言われるように、質のよい睡眠は健康の土台となります。疲れを感じたときはもちろん、普段からぐっすり眠る時間を大切にしましょう。
毎日7~8時間眠っているのに疲労感が抜けない場合は、睡眠の質が低下しているかもしれません。食事は寝る3時間前までに済ませる、寝る前のスマホを止めるなど、睡眠環境を見直して工夫してみてください。
毎日7~8時間眠っているのに疲労感が抜けない場合は、睡眠の質が低下しているかもしれません。食事は寝る3時間前までに済ませる、寝る前のスマホを止めるなど、睡眠環境を見直して工夫してみてください。
②食事で必要なエネルギーをチャージする
食事は大切なエネルギーチャージの時間です。ゆっくりと落ち着いた環境で味わい、五感を使って食事を楽しみましょう。なるべく同じ時間帯に食事をしたり、栄養バランスを考えたりするほか、カラダの声を聞いて必要な食事を摂るよう心掛けてくださいね。
しっかり食べることも大切ですが、消化によって内臓に負担がかかると疲れが加速することも。胃腸が疲れていると感じるときは無理に食べずに、お白湯やスープなどをゆっくりと飲んでカラダを労わりましょう。
しっかり食べることも大切ですが、消化によって内臓に負担がかかると疲れが加速することも。胃腸が疲れていると感じるときは無理に食べずに、お白湯やスープなどをゆっくりと飲んでカラダを労わりましょう。
③入浴タイムでリフレッシュする
お風呂にゆっくり浸かる習慣はありますか?入浴には、その日にたまった疲れを癒し、睡眠の質を高める効果が期待できます。ゆっくりと入浴することで筋肉の緊張をほぐし、カラダを芯から温めて疲労回復を促しましょう。
寝る前は、ぬるめのお風呂に浸かると副交感神経が優位になり、入眠がスムーズに。朝の入浴にはやや熱めのお湯を使うと目覚めがよくなるとされています。
寝る前は、ぬるめのお風呂に浸かると副交感神経が優位になり、入眠がスムーズに。朝の入浴にはやや熱めのお湯を使うと目覚めがよくなるとされています。
④ストレスはこまめにケアして溜め込まない
過度なストレスは疲労につながり、放っておくと疲労の慢性化を招くことも。ストレスはこまめにケアをして、溜め込まないように気をつけてましょう。とは言え、仕事に家庭にと忙しい人や頑張り屋さんほど気づかないうちにストレスが溜まっているもの。
一日の中に10分でも自分の時間をつくり、ストレスケアの時間として習慣化するといいでしょう。また、自分なりのリフレッシュ方法を知っておくと、オンとオフの切り替えがスムーズになります。
一日の中に10分でも自分の時間をつくり、ストレスケアの時間として習慣化するといいでしょう。また、自分なりのリフレッシュ方法を知っておくと、オンとオフの切り替えがスムーズになります。
⑤「休む」ことに罪悪感を抱かない
疲れたと感じたら、とにかく早めに休みましょう。真面目な性格の人や頑張り屋さんの中には「休む」ことに罪悪感を持ってしまう人もいるでしょう。ですが、「休息」は仕事や日常生活のパフォーマンスを上げるための大事な作業です。
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ときには人に頼ったり、何もしない時間を過ごしたりして、上手に休むことで疲れの蓄積を防ぎましょう。日常のルーティンを定期的に見直して、スケジュールがパンパンになっていないか?暮らしの中に余白の時間があるか?を見直すことも大切です。
疲れをリセットして元気に明日を迎えよう
「疲れた」という感覚は、自分を振り返るきっかけです。忙しいときほど少し足を止めて定期的に自分を振り返り、カラダだけではなく心や脳が疲れていないか確認してあげましょう。まずは、いま感じている疲れはどのタイプの傾向が大きいかチェックし、スムーズな疲労回復に役立ててくださいね。とくに心の疲れは、回復するのに時間がかかることもあります。焦らずゆっくりと自分を労わり、丁寧にケアをして元気で快適な毎日を取り戻しましょう。