一輪挿し以上、花束未満のちょうどよさ
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一輪挿しはすこしさみしいけど、花束ほどたくさんのお花をあつかえる自信はない。そんな方におすすめなのが、その中間に位置する《小さなお花》です。手軽な量のお花を、小ぶりの花瓶に活ける。それだけで《小さなお花》は楽しめます。小さいからこそルールや形式にとらわれず、思うままに楽しみやすいのが魅力。今回は、そんな《小さなお花》を暮らしに取り入れる方法を、わかりやすくお伝えいたします。
《小さなお花》の楽しみ方
1種類でシンプルさを楽しむ
手軽に楽しめるのが、《小さなお花》の魅力のひとつ。組み合わせに頭を悩ませず、1種類のお花だけを活けるのもおすすめです。そのシンプルさが、お花のかわいらしさを引き立たせてくれますよ。脇役にまわりがちな種類のものでも、このときばかりは堂々と主役にしてあげましょう。
ボリュームを出してゴージャスに
少ない本数でもボリュームを出せるのが、《小さなお花》のいいところ。小さいからこそ、無造作に活けるだけでもまとまりが出ます。来客があるときや、少しゴージャスな気分になりたいときにピッタリの楽しみ方です。
一輪挿しをならべてみる
一輪挿しをいくつかならべる。これも、《小さなお花》の楽しみ方です。一輪ずつ別々の花瓶に活けることで、グッとおしゃれな印象になります。お花はすべてちがう種類でなくてもOK。1つの種類を別々に活けることで花瓶の個性が引き立ち、新たな楽しみ方ができますよ。
グリーンと組み合わせてみる
お花とグリーンを別々の花瓶に活けるのもおすすめです。2つの花瓶を隣同士に置いてみたり、離して置いてみたりと、距離感によって変わる印象を楽しんでみてください。自由な発想を気軽に試せることも、《小さなお花》の魅力といえます。
《小さなお花》の選び方
カラーサークルを参考にする
色の組み合わせに困ったら、上記のようなカラーサークルを参考にしてみませんか?お花の組み合わせでおすすめなのは、隣り合った2色、または3色のお花を選ぶ方法。失敗の少ない同系色でまとめることができます。ほかにも「パステルカラーだけ」「ビビッドカラーだけ」というように、トーンを統一する方法もおすすめです。
店員さんにおまかせする
フラワーショップの店員さんにお花を選んでもらうのもおすすめです。予算や好きな色・雰囲気を伝えて、あとはおまかせします。手際よく、自分好みのお花を選んでくれるはず。少量だからと遠慮せず、イメージがちがうときはきちんと伝えましょう。プロが選んだ組み合わせは、今後のお花選びの参考にもなりますよ。
ミニブーケを買う
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お花選びに時間がかけられないときは、小さなお花がまとめられたミニブーケを買うのもいいでしょう。たいていのフラワーショップでは、お手頃な値段でミニブーケが販売されているもの。長さの調整もあまり必要ないため、帰宅後にサッと活けることができますよ。
サブスクを利用する
「お花を買いに行く手間をカットしたい」という方におすすめなのが、お花のサブスクです。月に数回、おうちにお花が届くので、お花のある生活が続けやすくなります。回数・ボリュームなどのプラン設定も豊富なため、自分に合ったペースで続けられるものを選びましょう。
そのときの気分で選ぶ
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選び方はいろいろあるけれど、そのときの気分で選ぶのが一番楽しいかもしれません。自分のセンスに自信がなくても、持っている花瓶に合いそうになくても、思いきって好きなお花を選んでみましょう。「変な組み合わせになっていないか?」なんて心配しなくて大丈夫。ときには自分の感性だけをルールブックにして、純粋にお花を楽んでみましょう。
《小さなお花》のお手入れ方法
切り過ぎに気をつける
小さな花瓶だからと、大胆に茎を切るのはおすすめできません。茎を切るまえには、お花を花瓶に合わせて上下させ、ベストな高さを探しましょう。大きな花瓶を使うときよりも、慎重になっていいくらいかもしれません。切るときは、水のなかで切る「水切り」がおすすめです。
葉っぱは最小限にする
《小さなお花》の場合はとくに、葉っぱの数を最小限にするのがおすすめです。短い茎に葉っぱがたくさんついているのはアンバランスだし、水の減りも早くなります。傷んでしまうので、水につく部分の葉っぱも取ってしまいましょう。
水を入れる量に気をつける
花瓶に水を入れ過ぎると、茎や葉っぱが腐ってしまう原因に。そうならないために、花瓶の水は茎の先端が浸かるぐらいの量にしておきましょう。ただし、お花が重くて花瓶が倒れそうな場合や、水を頻繁に替えられない場合は、それよりも多めに入れておくようにします。
できれば水は毎日換える
花瓶の水は、毎日換えるのが理想的。毎日換えることで、水の量も少なくて済みますし、花瓶の内側に汚れがたまるのを防ぐことができます。「毎日はむずかしい」という場合には、水のなかに専用の延命剤などを入れるのがおすすめです。水を替えるときには、ヌメリもしっかり取るようにしましょう。
《小さなお花》に合う花瓶
KAHLER(ケーラー)|ハンマースホイ ベース XS ホワイト
Holmegaard(ホルムガード) | Flora ベース 12cm
POSH LIVING(ポッシュ リビング)|フレームポット/G 22575
Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)|イケバナベース スモール
公長齋小菅(こうちょうさいこすが)|通い筒花入れ ナチュラル
《小さなお花》でつくる小さな余裕
ちょっとのスペースがあればお花を楽しむことができる。それが《小さなお花》の最大の魅力です。とくに飾るのにおすすめなのが、家事をするときに目に入る場所。キッチンまわりや洗濯機まわりなど、家事をしている合間にふと目に入ることで、忙しない気持ちをいくらか和らげてくれるでしょう。豪華でなくても、スタイリッシュにまとまっていなくても、お花の力を感じることはできますよ。
素敵な画像のご協力、ありがとうございます。