自然の涼しさが心地よいグリーンカーテン
夏の暑さを和らげてくれるグリーンカーテン。どうせ育てるなら、楽しみが増える植物を選んでみませんか?収穫が待ち遠しくなる野菜や鮮やかに彩る花など、グリーンカーテンに適した植物をタイプ別にご紹介します。
グリーンカーテンの基本
苗の選び方
グリーンカーテンには、「つる科」の植物を選びます。その名の通り、つるが伸びてカーテンのような緑が広がります。
初心者の方は種から育てるより、苗から育てた方が失敗しにくく、手間もかかりませんよ。色がよく、葉や茎がピンとした元気な苗を選びましょう。
*暑さに強い夏の品種を選ぶことも忘れずに。
初心者の方は種から育てるより、苗から育てた方が失敗しにくく、手間もかかりませんよ。色がよく、葉や茎がピンとした元気な苗を選びましょう。
*暑さに強い夏の品種を選ぶことも忘れずに。
植え付け時期
通常グリーンカーテンなど夏野菜の植え付けは、5月から6月が多いのですが、梅雨明け間近となる7月の植え付けでも問題ありません。ただし、ホームセンターによっては夏野菜ではなく、秋きゅうり等の苗に切り替わっていることもあります。一足先に秋もの苗を活用してもOKです。
準備するもの
・苗(または種)
・プランター
・土
・肥料
・鉢底石
・支柱
・ネット
・プランター
・土
・肥料
・鉢底石
・支柱
・ネット
大きめのプランターに鉢底石を敷き、土と肥料を混ぜ苗を植え付けます。窓際など遮光したい箇所に、つる用の支柱とネットを設置して、グリーンカーテンとなるように育てていきます。
きれいに育てるポイント
脇芽の剪定
つる科の植物は生命力が強い種類が多いため、放っておいてもある程度は育ちますが、きれいに育てるなら「脇芽」をこまめに取り、水やり、肥料を定期的に行って管理しましょう。脇芽とは、葉や茎の付け根から出てくる芽のことで、放置しておくと栄養が奪われて主枝が成長しにくくなります。
一番実の摘心
実をつける植物は、最初に成長した「一番果」を早めに摘み取ることで、株疲れを起こしにくくし、元気につるが伸びてくれます。せっかく育った実を取ってしまうのはもったいないのですが、株全体を成長させるために必要な作業です。
つるの誘引
つる科の植物が伸び始めたら、つるをネットに誘因してあげましょう。自然と支柱やネットに巻き付いてくれることもありますが、麻ひも等を使って優しく引寄せて導いてあげてください。
注意点
グリーンカーテン用の支柱やネットは、風で飛ばされたり、倒れたりしないように紐や結束バンドを活用し、しっかりと固定しておきます。9月になると台風が発生しやすい季節に入るため、植物が枯れはじめたら放置せず、できるだけ早く片付けるようにしましょう。
グリーンカーテンにおすすめの植物
収穫が待ち遠しい!「野菜」のグリーンカーテン
ゴーヤ
グリーンカーテンの大定番とも言えるゴーヤ。夏野菜としても人気の種類ですが、自分で育てるなら市場での出回りが少ない白ゴーヤに挑戦してみては?緑に比べ、苦みが少ないので食べやすいですよ。
ミニかぼちゃ
通常カボチャは地面に這わせるようにして育てますが、ミニカボチャは軽いためつるを上に伸ばしても育てやすいという特徴があります。こちらはプッチーニという品種で見た目にも可愛い♪人工的に受粉してあげると実が付きやすくなります。
つるありインゲン
つるありのインゲン豆は育ちやすく、収穫がはじまると次々に実らせるので楽しいんです!獲れたてのインゲンは、スーパーで購入するものとは、一味違う新鮮な美味しさ。肥料は少なめで育てるのがポイントです。
つるむらさき
栄養価が高い野菜としてスーパーなどでも見かけるようになったつるむらさき。おひたしや和え物など、食卓の副菜として活躍してくれます。熱帯アジア原産の植物なので、日本の夏でもグングン育ってくれますよ。
鮮やかで美しい「花」のグリーンカーテン
朝顔
夏の植物観察の定番でもある朝顔。品種が多いので、花の色も好みで楽しめます。こちらは琉球朝顔のオーシャンブルー。鮮やかな青色で夏の暑さに清涼感をもたらしてくれます。
クレマチス
イギリスではつる性植物の女王とも呼ばれるクレマチス。白のほかにも、紫やピンク色の花を咲かせます。こまめな水やりが必要になるので、朝晩2回与えるようにしてください。
トケイソウ
その名の通り、まるで時計のような変わった花を咲かせるトケイソウ。500種類ほど存在する個性的な花のため、パッションフラワーとも呼ばれています。実はパッションフルーツとして有名な果実を付ける品種もトケイソウの仲間です。
サンパラソル
まさに夏の花といった名前を持つサンパラソル。マンデビラ品種の花で、鮮やかな赤やピンク色を楽しませてくれます。アブラムシが付きやすいので、虫よけスプレーなどを活用して育てましょう。
ユニークで個性的♪「実もの」のグリーンカーテン
風船カズラ
まるで風船のようにプクッと膨らんだ見た目が可愛い風船カズラ。風でゆらゆらと揺れる姿は風情があり、日本の夏に情緒をもたらしてくれる植物です。種を一晩水につけてから種まきをすると発芽しやすくなります。
チロリアンランプ
まるで提灯を付けたかのような鮮やかな色が可愛いチロリアンランプ。緑に映える赤のコントラストがステキです。肥料切れに注意して、乾燥しないようたっぷり水やりを行いましょう。
ホップ
ビールの原料としてもお馴染みのホップ。まつぼっくりのようなユニークな実を付けるので鑑賞用のグリーンカーテンとしておすすめです。水はけのよいアルカリ性の土を好むので、苦土石灰を合わせた土で育てると◎ 収穫したら、天ぷらにして食べるのもいいですね。
ひょうたん
映画やアニメなどで水筒として登場することもあるひょうたん。観賞用なら、小さめに実をつける千成ヒョウタンがおすすめです。根を広く伸ばすため、大きめのプランターで育てるようにしましょう。
癒しのグリーンカーテンで夏を楽しもう
おうちの室内温度を下げ、エコにも繋がるグリーンカーテン。定番植物はもちろん、少し変わった植物など、いろいろな種類を育てて夏を涼しく、楽しく過ごしましょう。