アロマハウスキーピングで家を最高の場所に
清潔感あふれる整えられた空間は、そこにいるだけで気持ちをすっきりとさせてくれます。アロマで癒される時も、部屋が綺麗であればあるほど、香りもより一層引き立ちます。少し面倒な掃除ですが、気分が良くなるアロマを合わせることで、気持ちがよりクリアに、気分も前向きに、部屋は綺麗にと良い事尽くし。せっかくの時間をひと手間加えて、楽しむ時間に変えていきましょう。
レシピ1:お掃除用スプレー
お掃除用スプレーの材料
使うのはスプレーボトル、水道水30ml、精油2滴です。ルームスプレーを作る時は保管や香りの質も考えて精製水や無水エタノールを使用しますが、掃除前は多くの手間をかけると疲れてしまいます。使い切りスプレーとして材料は簡易的にするといいでしょう。エタノールを使わない分、水と混ざりにくいため、使用前にはよく振りましょう。
お掃除用スプレーの作り方
作り方はとても簡単。スプレーボトルに水道水を入れ、その中へ精油を垂らすだけ。振って出来上がりです。鏡や窓、洗面台など、雑巾を使う場所へ使用していきます。精油のおすすめは清涼感あるペパーミントと、活力が出るオレンジ・スイート。オレンジ・スイートには油を分解する成分もあるため、キッチン掃除にも使うことができます。
レシピ2:キッチン洗剤
キッチン洗剤の材料
キッチン洗剤には、無香料の洗剤100ml、ガラスボトル、精油20滴を使います。洗剤は、天然精油が使われた自然派洗剤を使ってブレンドを楽しむのも面白いです。合成香料を使った洗剤だと精油の香りをあまり楽しむことができません。香料が使われているのか、精油が使われているのか、無香料なのか、ドラッグスストアでチェックしてから購入しましょう。
キッチン洗剤の作り方①
筆者撮影
ガラスボトルに洗剤を入れます。時間と手間をかけられる場合は、大きめのビーカーなどで作ってからガラスボトルに入れると良いでしょう。無理のない範囲で作ることが大切なので、そのままボトルに入れて作っても大丈夫です。
キッチン洗剤の作り方②
筆者撮影
次にボトルに精油を入れ、フタを閉めてゆるく回して混ぜます。振ると泡立ってしまうため、激しく振らないよう注意してください。精油は20滴と多いため、ブレンドも楽しむことができます。ラベンダー、ティートリー、オレンジ・スイートなどリフレッシュできる清らかな香りがおすすめです。
レシピ3:アロマ消臭剤
アロマ消臭剤の材料
重曹大さじ3、精油3~10滴、小皿が材料です。トイレやシューズクロークに入れておくことで、消臭剤として使うことができます。小さなお子様がいる場合は、倒しても大丈夫なように、薄いガーゼを被せてリボン等で止めておくと安心して使うことができます。砂のようで興味を示すお子様が多いため、手の届かない場所へ置きましょう。
アロマ消臭剤の作り方
筆者撮影
小皿に重曹を入れて、精油を上から垂らし、混ぜるだけです。スプーン等を使うと楽ですが、面倒な場合は爪楊枝を使って、使い終わったらそのまま捨てましょう。サイプレスやシダーウッドなど清涼感ある森の香りがおすすめです。ヒバやヒノキは、抗菌性がありリラックスもできるため、消臭剤に向いています。
アロマ消臭剤は、期限が近い精油を使おう
筆者撮影
トイレやシューズクロークに使うため、使用期限が近くなった精油や、早く使い切りたい精油を優先的に使用しましょう。精油をそろえていくと、使いきれずにもったいない時があります。スキンケアやベッドルームには合わなかった種類を使用することで、まんべんなく楽しむことができます。
レシピ4:アロマ消臭剤を別のお掃除グッズにリメイク
掃除機の排気対策
筆者撮影
アロマ消臭剤は重曹を使うため、そのまま別のお掃除グッズとしても使うことができます。大さじ1程のアロマ消臭剤を床にふりかけ、掃除機でまず吸ってからお掃除を始めると、排気の匂いが気にならなくなります。シンクに振りかけて磨いても、クレンザー替わりとなるためおすすめです。
保管は瓶に移し替えて
アロマ消臭剤を様々な場所で使うことに慣れてきたら、瓶に移し替えて密閉することで1ヶ月間保存できます。お掃除前に作ることが面倒な場合は、多めに作っておくとすぐに用意ができて便利です。好きなリボンを結ぶことで、自分だけのナチュラルお掃除グッズの完成です。
レシピ5:ファブリックスプレー
ファブリックスプレーの材料
ソファーやクッションなどに使うファブリックスプレーは、芳香蒸留水30ml、スプレーボトル、精油2滴で作ることができます。芳香蒸留水は精油を作る過程でできる副産物。そのままでもファブリックスプレーとして使うことができますが、精油を加えて自分だけの香りにすることもできます。
ファブリックスプレーの作り方
芳香蒸留水をスプレーボトルに入れて、精油を入れて振れば出来上がりです。芳香蒸留水の「ひばの源水」は消臭や抗菌におすすめですが、濃度が濃いため水で希釈してから使いましょう。そのほかの芳香蒸留水はそのまま使う事ができます。ネロリやローズなどフローラル系の芳香蒸留水は、沈む気持ちに寄り添ってくれて部屋の雰囲気が変わります。シミになる場合もあるため、白い布への使用は避け、色の濃い柑橘系の精油も避けましょう。
毎朝やりたい♪アロマ洗面お掃除ルーティン
1. 洗面にお水かお湯をはり、精油を1~2滴
筆者撮影
朝はサッと終わらせたい洗面台のお掃除。洗面ボールにお水かお湯をためて、精油を2滴垂らして準備します。専用のボールなどは洗うのが手間になるため使いません。
2. マイクロファイバー雑巾で、鏡掃除
筆者撮影
マイクロファイバー雑巾を精油が入った水へ浸してから、鏡の掃除をします。マイクロファイバーの雑巾は拭き跡が残らず、汚れも吸着するためお掃除に便利です。精油を使っているため、素手よりグローブを使いましょう。雑巾もグローブも100円ショップで購入することができます。精油は100円ショップではなく、アロマ専門店で購入してください。
3. 蛇口なども磨く
筆者撮影
雑巾の面を変えて蛇口も拭きましょう。この流れに慣れることでルーティン化し、汚れもたまらず結果的に楽をすることができます。何より好きなアロマの香りで、気分良い状態のままお掃除を進めることができます。洗剤に使われる香料は合成香料が多いため、天然の香料(精油)で優しいアロマ時間を過ごしましょう。
4. 洗面ボールも磨く
筆者撮影
雑巾をゆすぎながら、洗面ボールも磨きます。専用のスポンジやメラミンスポンジなど使うご家庭も多いですが、雑巾で一気に拭き、洗うことで保管場所の掃除もなくなり、清潔に保つことができ、ながらでサッと済ますことができるため、おすすめです。
5. 近くの洗濯機等、気になる場所をついでに拭く
筆者撮影
最後は周りにある洗濯機やお風呂場のドアなど、サッと吹き上げておしまいです。洗濯機は意外とホコリがたまりやすく、お風呂場のドアもタオルや服のホコリ、水垢が溜まりやすい場所。これも専用のものを用意するより、ついでに終わらせてしまいます。慣れるとすぐに終わってしまうため、是非試してみてください。
アロマお掃除の注意点
使用期限
とにかく掃除前の準備に手間をかけないよう、保存よりも簡易的に作るアロマお掃除グッズ。使用期限は、スプレータイプの場合、できればその日の使い切り。長くても2日には使い切りましょう。最初は使う量がわからないため、少量ずつ作ることをおすすめします。重曹を使うもの、キッチン洗剤の保存期限は、1ヶ月です。密閉し、高温多湿を避け、できるだけ早く使い切りましょう。
保存容器
筆者撮影
保存容器はできるだけガラス製を用意しましょう。キッチン洗剤など1ヶ月保存できるため、長期の保管に関してはプラスチック容器の破損の可能性があります。精油の中には、プラスチックを溶かす成分もあるため注意しましょう。
使用上の注意
筆者撮影
別の洗剤との併用は危険なため、避けてください。また素手での使用は、アレルギーや肌荒れの原因となります。必ずキッチングローブなどを使用しましょう。換気を行いながら使用し、異常がある場合は使用した材料を持ち、すぐに医療機関を受診してください。安全な状態で、心地よく使うことを心がけましょう。
生活の行動を、ひとつひとつ丁寧に
家で過ごす時間は、あらゆる場面でアロマを取り入れることができます。バタバタと過ぎ去る生活の行動を、少しずつ丁寧にしていくために精油を使ったお掃除で、気分の良い時間に変えていきましょう。家を綺麗に保つこと、お風呂に入ってゆっくり過ごすこと、気分よく朝のストレッチを行うこと、どの行動も全ては自分のためです。香りと共に、丁寧な1日をスタートさせてみましょう。
筆者撮影