会話を文字にする難しさ
非対面コミュニケーションにおける3つの基本
では、声や表情で伝えられないやり取りをするときは、何に気を付ければよいのでしょうか。
1.想像力を働かせて相手の気持ちを考える
2.正しい言葉や文法を使って表現する
感情を非対面で伝える方法は言葉しかありません。意図せぬ伝え方をしないためには、表現力が必要です。豊富な語彙と的確な文章があれば、誤解を生まないコミュニケーションが可能になります。自分が正しいと思い込まず、言葉の意味が不安なときは辞書を引くように心掛けましょう。
3.自己肯定感を上げると落ち込まない
言葉にトゲを感じたり、返事がなかなか来なかったり……。不安になる要素が多い相手からのアクションですが、自己肯定感を高めることで、気になる度合いがぐっと減ります。
大丈夫、あなたが誰かの言葉で傷付く必要はかけらもありません!返事が来ないときはきっと何か事情があるのでしょう。考え込んでしまいそうになったら甘いものを食べたり、音楽を聴いたり、気分転換の時間をつくってみてください♪
非対面のコミュニケーション力を高めよう!
まずは余裕を持って生活すること
ごちゃごちゃしたデスク周り、居場所がベットの上しかない部屋。そんな状態で作業をしてはいけません。乱雑な環境は余裕を奪い、マイナスの事態を呼び込んでしまいがち。もしもあなたの頭の中が「やらなくちゃ」に追われているのであれば、窓を開けてちょっと深呼吸。まずは整理整頓からはじめてみましょう。
心掛けたいのは即レスポンス
このメールは明日でも大丈夫かな……。急ぎでない内容を、つい後回しにしていませんか? オフラインで会う機会が減った今、返事がないことに不安を感じる人が増えています。できる限り、即レスポンスを心掛けましょう。すぐに対応しなくていい場合でも、「届きました」という反応をするだけで安心してもらえますよ。
「届きました」を相手に伝えるには?
ビジネス例文▷
ファイルが無事届きました。ありがとうございます。
まずは受け取り確認のみにて失礼いたします。
プライベート例文▷
連絡どうもありがとう!
返事は改めて(○曜日までに)するね♪
なんだか偉そう?無意識のトゲトゲ言葉に気を付けて
意外と無意識に使ってしまっている“トゲ”のある言葉。あなたに一切そんなつもりはなくても、受け取った相手にチクッと刺さってしまいます。人を傷付けるだけでなく、知らぬ間に信頼を失っていることも……。
文章に潜むトゲトゲ言葉の存在を知れば、送るときはもちろん、受け取ったときに相手に悪気がないことにも気が付けます。
トゲトゲ言葉1「わざわざ」
わざわざには、「労力を惜しまないで特別にそのためだけにする様」と「しなくてもよいことを故意にする様」の2つの意味があります。使い方によっては、不快感を与えてしまう可能性があるため注意が必要です。敬語表現として間違いはありませんが、誤解を生まないよう、言い換えの言葉を覚えておくと便利です。
言い換え例▷
わざわざありがとうございます⇒(ご丁寧に/本当に/お忙しいところ)ありがとうございます
トゲトゲ言葉2「させていただく」
「○○させていただきます」ビジネスシーンでよく耳にする言い回しですよね。丁寧でへりくだっているように感じますが、これは、相手からの許可を得て恩恵を受ける場合のみ成立します。自発的な行動に使用する際は、自分本位で押し付けがましい感じになっていないか注意が必要です。
NG例▷
連絡させていただきます/検討させていただきます/紹介させていただきます/拝見させていただきます
⇒すべて「いたします」に変更しましょう。
要望を伝えるときはクッション言葉を添えて
できないことや、やって欲しいことなどの要望を相手に伝えるときは、親しい仲であっても丁寧な言葉選びを心掛けましょう。何気ない「○○してくれない?」なんてお願いも、文面だとキツく感じてしまうものです。
具体的に理由を書いたり、クッション言葉で和らげることが大切。また、NOを伝えなければいけないときは、出来る限り代替案を添えると好印象になりますよ◎
クッション言葉を使って相手に柔らかく伝えるには?
ビジネス例文▷
今日中に返事をください
⇒急なお願いで恐れ入りますが、明日の会議で必要となりますため、本日中にご返信いただけますと幸いです。
プライベート例文▷
その日は電話無理なんだよね
⇒せっかく誘ってくれたのにごめんね。その日は用事があって難しいんだ。○日だったら大丈夫だよ!
もやもやしたら休憩しよう
仕事相手とのメール、SNSでの友達の態度、家族からのちょっとした一言にカッとして「どういうつもり?」と反撃したくなっても、一旦飲み込みましょう。
感情に任せた返信は、相手とのトラブルの原因に。忙しくて余裕がないときはどうしても言葉を悪意的に感じがちです。少し時間を置いて見直してみると、意外とすんなり受け取れたりするものですよ。
主観的な考えは、知識や経験からある程度思考がパターン化するため、ときにひとりよがりになります。相手へのアクションやリアクションを受けるときは、多角的な視野を持ちましょう。
あの人ならどう考えるだろう?自分が受ける側ならどう思うだろう? 想像力を働かせることで、思考がロックしてしまうのを防ぎます。