今からできる贅沢を。お金をかけずに豊かに暮らすヒント集

今からできる贅沢を。お金をかけずに豊かに暮らすヒント集

私たちは、身の回りの様式や使うお金の量をを変えずに、今よりも豊かに暮らすことができます。お金をかけることが贅沢ではありません。自分の周囲を見直してみて、簡単にできそうなことから始めましょう。知らないうちに、「私にとってこれは贅沢なことだ」「お金のかかる行為だ」と決めつけていることについても、考え直してみてください。支出量を変えなくても、より満足する暮らしは実現できます。 2021年03月13日作成

カテゴリ:
ライフスタイル
キーワード
暮らしお金やりくり暮らし方贅沢時間
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まず、できることを始めることが大切だと思うので、具体的に簡単にできることを紹介します。なるべく余分なお金のかからないアクションです。その後、知らないうちに“用意された結論と教訓”に従う必要はないことについて話します。そして最後に、自分が「贅沢をできる」と思えるようになる考え方について。具体的な行動も、考え方の変化も、どちらも同時にやることができます。

目次

本当は贅沢ではない、贅沢な行動がある

憧れのライフスタイルを載せているマガジンの生活について、実際の自分の生活に当てはめようとすると「無理」と思ってしまうこと、ありませんか。何気ないナチュラルなワンシーンだとしても、それに足りないものが多すぎるとか。例えばお洒落なデスクランプ、真っ白なシーツ、そもそも出勤しなくていい勤務スタイル、ちょっとアーティスティックな人生経験。もっと簡単にできることを「できる」と思った方が、きっと豊かになります。

1 「お香がブームだけど高い」→本の栞にムエットを使う

まず簡単なことから。お香がいろんなブランドから出ていますね。ステイホーム中のブームですが、「実際、お香にここまでのお金を使うのは…」と踏み切れない人も多いのでは。やんごとない趣味のように思うかもしれませんが、香水のテスターでいただけるムエット(匂い紙)を、本の栞にすれば、香りを気軽に楽しむことができます。好きなブランドのロゴが入っていて、気になった香りが本を開くたびに香るのは心地いいものです。ムエットって、捨てるの、もったいないですよね。

2 「遊ぶのにもお金がかかる」→公営施設を探す

あなたの住んでいる自治体には、どんな公営施設がありますか?図書館、スポーツ施設、大きな公園、博物館、会館、植物園…。ここは自治体によって個性がありますが、全くないわけはありません。ジムの会員になるにはお金がかかると思っていても、実は公営のジムやプールの設備は1回何百円かで済んだりします。子供用のプレイルームや、女性用のヨガ教室が開催される施設もあります。全て私たちの納めた税金で賄われているものです。文化面や健康面の恩恵は存分に受け取りましょう。

3 「美容費かかるなぁ」→美容院に行く日を固定する

最後に美容院に行ったのは何月何日か答えられますか?頻繁に通ってトリートメントをする女性を羨ましく思うことはありませんか。おすすめしたいのは、「偶数月の第2土曜日にカットに行く」「3の倍数の月のどこかの水曜日にカラーリング」など、具体的にスケジュールとして組み込むことです。髪の長さやパーマの有無によって適切な頻度は変わります。「あぁ、最近髪切りに行けてない」と思ったり、その美容代を娯楽費と考えて支払い時に落ち込んでしまうのって、なんだか損だと思います。せっかく綺麗に、そしてご機嫌になりに行くのですから、固定予算にしておきましょう。

4 「また無駄遣いした気がする」→下着を買う日を固定する

下着など、直に肌に触れるものも同じです。気づけば「このブラジャーって何年前から着てる?」なんてものもあるのではないでしょうか。使い心地のいいバスタオルや、くたくた具合が気に入っているパジャマ…。気持ちはわかりますが、新調するタイミングをスケジュールとして組み込むと、豊かに暮らしている実感が得られます。「新年に」もしくは「夏と冬に一度ずつ」と決めてしまいましょう。予算もきちんと決められて、計画出費の一部にできます。

5 「安い服しか買えないなぁ」→ヴィンテージ物を見にいく

フリマアプリで古着を見る習慣がある人は多いと思いますが、古着屋さんやヴィンテージの家具・小物を売っている専門店に行くとまた違った発見があります。30〜40年前の好景気に沸いていた頃のドメスティックブランドは生地の仕立てがよかったり、ちょうど20年前の流行服が現在流行していたり。高級ブランドの服は買うのが難しいと思いがちですが、破格の値段で売られているものも多いです。現在はなかなか開催が難しいようですが、地域によっては蚤の市も開かれています。

6 「毎日洋菓子屋さん?贅沢すぎ!」→専門店の洋菓子は高くない

コンビニやスーパー、大手コーヒーチェーン店に使う400円は日常に感じます。では、個人のケーキ屋さんに入ってケーキを1つ買う350円は?具体的な値段で考えてみれば、そちらの方が安いのに、なぜか贅沢に感じてしまいますね。一緒にいただくコーヒーも自宅で淹れると、単価で考えれば1杯30円程度…。《個人店でケーキを買って自宅でコーヒーと楽しむ》は400円でできることなんです。後述で紹介する考え方にも繋がりますが、私たちは普段払っているお金の使い道を変えることで、優雅な生活をすることが可能です。

行き着きがちな明るい結論=到達すべき答え、ではない

インターネット上でも、他のメディア上でも、「このような行動をすると、こんなプラスの気持ちになれた」という日常への啓発が多く溢れています。全てそれらしい教訓に聞こえますが、その前向きなプラス感情の結論は、自分に必ず当てはまらないことを意識した方が良いように思います。「こう感じるものなんだ」とまず自分に暗示をかけてから勧められたアクションを起こすと、単に《コントロールされた自分》になってしまいがちです。あなたではない人の感想を、自分の感想としなくてもいいのです。惹かれないものには「惹かれない」と答えられるのも、優雅さ・豊かさのひとつです。

7 推し活しなきゃいけませんか?

「何かを愛することで元気になる!」という話が溢れていますが、どうして推し活が推奨されるようになったんでしょうか。昔はオタクなんて言われていたのに。もちろん、こもりがちになった私たちへの活力源になります。何かへの愛でポジティブに動いていくパワーは、推奨されるべきです。しかし、推し活への熱狂は《経済を回すための原動力になるから》という理由も否めないと感じています。「何も好きになれない」「趣味がある人はいいなぁ」なんてモヤモヤを感じている人がもしいるとしたら、答えはこうです。「好む対象がないことが、何の評価の基準になるのでしょう?」

特別に好きになる対象が見つからない状態も、本来はマイナス要素にはならないはず。頭が情報過多で疲れているのかもしれないし、物事を広く俯瞰することが必要な時期なのかもしれません。それもあなたのペースで構いません。

8 診断でタブーとされた服・化粧品は買ってはいけませんか?

自分に似合う服。より自分を魅力的に見せる色。自分の抱えていたコンプレックスを解消してくれる《診断》を利用するのはもちろん結構です。この《診断》を否定はしません。ただ、この考え方は「私はこうだから、これを買っちゃいけない」と自分にブレーキをかけるためのものではありません。食わず嫌いをし始めていませんか。「これは似合わないから」と試さずに棚に戻していませんか。幸い、試着・タッチアップ・返品という制度が用意されています。もっと利用してもいいんではないでしょうか。「着てみてやっぱり似合わなかった」は、何も恥ずかしいことではありません。

9 高級店のものは必ずしもあなたを満たしますか?

《いいものを使うと心が豊かになる》という言説は、全てに当てはまる訳ではありません。他人が決めた《いいもの》と《名品》が、必ず自分にとってのそれらに当たるはずはないのです。買ったものを、値段や手に入れた時の苦労を一旦忘れて見つめて、自分の感想を持ってみてください。誰しもが評価するものに出先で触れて、「こんなものか」と思うこともあるでしょう。あなたにとっては、その名品は《こんなもの》で構わないと思います。自分にとって価値のあるものを見極めることは、時に他者の意見と逆行することも意味します。毅然として言いましょう。私はこれが良いのだと。

10 自炊は豊かな気持ちにさせられるものですか?

豊かなライフスタイルの紹介となると、なぜだか素敵な料理や手間のかかる調理法が登場します。確かに、食べることは根源的な豊かさのひとつ。理にかなってはいるのですが、実際「自炊が好きですか?」とアンケートを取って、「YES」と答える人はどれぐらいいるのでしょう。したくないことはしないでいいと思います。《自炊=作り手の気持ちがこもっている》というのなら、コンビニの市販商品の方が、その企業で働く商品開発者たちの気持ちがこもっていると言えます。パッケージ化された《豊かさ》が自分に合わなければ、距離を置いても問題はありません。

11 提示されたライフスタイルは、あなたがやりたいものですか?

ライフスタイルには流行があります。「こういった部屋に住んで、こういった雰囲気で、こういった服装で毎日を楽しむのが良いんです…」という具体的な型を、それこそとびきりの写真を使って紹介してきますね。もちろん流行は時代の流れに沿ったものなので、「これがいい!」と思う人が多くなるのは当たり前なのですが、その「こうなりたい」は、操られたものではないか、立ち止まる必要は出てくると思うんです。もっといろんな素敵なものがあります。目指す方向はすぐに決めればいいものではありません。

ずっと先を建設的に考えてみること

エシカルやサステナビリティが流行り出したのは何故でしょうか。短期的な利益ばかりを追い求めていると足元を掬われやすいと人々が気づき始めたからだと私は思っています。でも、世界のこれからよりもまず今の自分自身が救えないと、共倒れになります。あなた自身も世界の一部なので、まずはあなたも、これからも大丈夫なようになりましょう。難しいですが、やることを決めてしまえば、ちょっとはやりやすくなるはずです。

12 「いつもモヤモヤする」→悩み事のタイミングを決める

嫌な考え事はしてしまうものです。ここは諦めた方が楽だと思っています。そこで、ネガティブな悩みに対して、思い切り悩む時間を作ってしまうというやり方を考えました。「この時間帯1時間は全部考え尽くしてやる」「土曜日のお昼を全部使う」など、自由に。「切り替えて」「こうしたらいいんだよ」と具体的な対策についてよく言われますが、「それができたらもうしてますねぇ」と思いませんか。悩む時間は、ノートでも書籍でもExcelでもなんでも使って、ぐだぐだと泥だんごを転がします。タイマーを忘れずに。思い切り悩んでしまって、「よし悩んだ」と思うと楽になりやすいです。

13 「何してるかわからない」→写真をたくさん撮っておく

「えっ、もう○月?あれから○ヶ月経ったの?何も進歩してない」と驚いてしまう人には、この方法がおすすめです。最近は容量無制限のクラウドがあるので、適当に色々と撮って保存します。これを読んだ、これを見た、ここに行った…。最近は、自動的にシリーズごとにまとめてくれるサービスが付いているものもあります。具体的に「この日はこれをしていた」と視覚的に理解すれば、楽になるように思います。「あれが今のこれに繋がってるな〜」と、楽になるのはずっと後ですが、前向きになるための種まきとして、いかがでしょうか。

14 「いつも同じものを買ってる」→応援したい商品を買う

なくなったら困ると思う店には、どれくらい通っていますか?特段思い入れのない店に通う頻度の方が多かったりしませんか?経験談として、気に入っていた喫茶店が店を閉めてしまった要因が「儲からない」だったことに、ショックを受けたことがあります。「そういえば、私は月に1度もあそこのコーヒーを飲んでいなかった」と。好きな店やメーカーの商品を、なるべく買うようにしましょう。選択は投票であり、応援でもあります。本当に気に入ったものに囲まれるためには、自分自身の選択の精度を高めることが大切です。

15 「できない」→「ずっと先ならできているかも」

やりたくてもできない物事がたくさんあります。原因としては、能力・お金・才能・運の不足が多いのですが、「なんで私はできないんだろう」と今現在を嘆きまくる必要がどれぐらいあるのか、冷静に考える時間を設けましょう。「できるようになるために努力しなくちゃ」と思うと、その努力ができない時に落ち込む人がいます(私もそのタイプの内の1人です)。それよりは、「ずっと先には、できているかもしれない」と希望を持つ方が楽だと思います。だから、「未来の私は、できているかも」とちょっと放り投げる形で考えることです。焦ってもできる行動が同じなら、焦るよりかは、ゆったりとした気持ちでいた方がいいですよね。

《優雅な生活が、最高の復讐である》

カルヴィン・トムキンズの著書のタイトルであるこの言葉。広く知られるようになりました。彼はこう語っています。「大事なのは、なにをするかではなくて、なににこころを傾けるかだとおもっているから、人生のじぶんでつくりあげた部分しか、ぼくには意味がないんだよ」[(カルヴィン・トムキンズ著、青山南訳『優雅な生活が最高の復讐である』(新潮文庫、2004年)]。限られた範囲の中であっても、心を傾ける対象を自分で審議し切ること。決して、不幸なままで自分を終わらせないこと。こういった気高さを持つ人間こそが豊かなのだと思っています。

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