アレコレ考えすぎて行動力が無い..という悩み。実はとりこし苦労かも?

でも、そんなことを考えすぎるといろんな想像が膨らんで・・・勝手に落ち込んだり、気負ったりして、心が疲れてしまうこともしばしば。
また、失敗の無い完璧なかたちを求め、慎重になりすぎるあまり、自分にブレーキをかけてしまって、「行動力が無い」「挫折しやすい」ということも。
そんな“心配性あるある”なお悩み、そろそろ手放す勇気を持ちませんか?
世の中の客観的事実から、その思考を変えてみましょう

ある法則やデータに照らし合わせていくと、その悩み事は意外と軽々乗り越えられるものなのかも!ということに気づかされます。あなたの悩みが、“とりこし苦労”に過ぎないということも・・・!

あなたの世界の見方が大きく変わるかもしれませんよ。
1.途中で挫折しやすい人に知ってほしい「パレートの法則」
どんな法則?

もともとは、所得分布の統計データから導き出されたもので、この法則では「全体の2割の要因が、8割の結果を生み出す」と定義しています。

「パレートの法則」は、以下のように、主にビジネスシーンにおいて応用されています。
□ 会社全体の売上の内、8割の売上は、上位2割の商品によって生み出されている
□ 社員一人の成果の80%は、業務時間の20%によって生み出されている
成し遂げたい事は、2割でもしっかりやると、ある程度成果が見える。
実践編:
「全部完璧にやりたい(そして挫折..)」→「2割だけでもやろう」と考えてみよう

「全部完璧に仕事をしなくちゃ..」→「特に重要度が高いと思われる2割だけに注力しよう」へ。
✔ポイント:2割だけでも、大きな評価につながりやすくなる。
【家事】
「疲れてて、今日は家事やりたくない(全てやるのが面倒)」→「大切な2割の家事だけやろう」へ。
✔ポイント:2割だけでも、概ねいつもの生活をキープできる。
「きれいな部屋が好きだけど、掃除をするのが面倒くさい..」→「自分がよくいる場所だけでも掃除しよう」へ。
✔ポイント:自宅で過ごす時間の80%は、家全体の20%の場所で過ごしている。そこを快適にすることに注力すると日々の満足度が高まりやすい。
【悩み事】
「解決するにはどうしたら?色んな方法を考えすぎて疲れる..」→「重要な2割だけ考えてみよう」へ。
✔ポイント:悩ましい案件があっても、まずその問題の中でより重要な2割の解決に注力することで8割解決する。
2.失敗が怖い..心配性の方に知ってほしい「シンシナティ大の研究報告」
どんな研究報告?

毎日のように不安を感じている「心配性の人」を対象に行った調査によると、彼らの心配事の85%は、実際には「よいこと」が起こったとのこと。
心配事の85%は起こらない。
ちなみに、『心配性の人が抱える心配事の85%は、実際には「よいこと」が起こった』とお伝えしましたが、それ以外の15%が気になりますよね。悪いことが生じた残りの15%でも、そのうちの12%は、予想していたほど悪い結果では無かったとのことです。
あなたが思い浮かべた心配事=100%とした場合、97%は深刻に考えるほどのことは起こらない、ということが示されています。
実践編:
想像力は「ポジティブな未来を描く」ために使おう

そもそも、「心配事」「不安」は、事実に対して想像が膨らむことで生じます。
つまり、心配性さんはそれだけ「想像力や感受性が豊か」という素晴らしい長所を持っているのです。

今回のデータを知ることで、勇気や希望が湧いてきた人も多いはず。だったら、あなたが持っている「豊かな想像力」を、これからは「心配を膨らませる」ためではなく、「ポジティブな未来を描く」ために使ってみませんか?
だって、「ほとんどの心配事はどうやら起こらないらしい」のですから。
3.ToDoを、後回しにしがちな人に知ってほしい「初動4分の法則」
どんな法則?

とくに完璧主義者さんに、そのような方は多いのはないでしょうか。頑張るときはフルパワーで頑張るからこそ、心を奮い立たせないと、重い腰が上がらない、ということも。
そんな方にご紹介したいのが、心理学者のレナード・ズーニンが提唱する「初動4分の法則」。その名のとおり、「最初の4分間が大切」ということ。何かに取り組むとき、上手くいくかどうかは、スタートの4分間で波に乗れるかどうかで決まる、というものです。
始めの4分間だけでも頑張って、調子にのれれば、後はきっと大丈夫。

例えば、お掃除。何となく気になった場所の掃除を始めたら、普段億劫で後回しにしていたあちらこちらが気になって、これまで先延ばししていた気持ちはどこへやら。気づくとかなりの時間熱中して磨きをかけていた・・・という経験はありませんか?
これも「初動4分の法則」の一つ。ファーストアクションのハードルが低く最初の4分間が集中しやすくなったことで、その後も波に乗れたわけです。
実践編:
最初4分間に全力投球する or 最初4分間で調子がのらなければ、いさぎよく諦める

読書や書類チェックなど、集中して行いたい作業がある時、4分間で集中できない場合は、潔く中断。他のことに時間を使った方が有意義になる可能性が高いです。
(タイミングを改めたり、興味がある部分・簡単な部分から取り掛かれば集中できる場合もあり)
【良いアイデアを思いつきたい時】
もし4分間でいいアイデアが浮かばなかったのであれば、一度その問題から離れて別のことをしたり、別の方法でアプローチしたほうが効率がいいです。「思考のタイムリミット」を明確にして、「いまはこれ以上思い悩んでも意味がない」という基準を自分で設けるクセをつけましょう。
【人と交渉したい場合】
4分間でよい流れにならなければ、一旦引き下がりましょう。
【自分の印象を良くしたい時】
面接や初対面の場など自分の印象を良くしたいシーンでは、最初の4分間に全力投球して、あとはリラックス。
【効果的に説明・発表を行いたい場合】
プレゼンテーションなど、発表の質を高めたいなら、最初の4分間に磨きをかけましょう。
【心配事について考える時】
自分一人で必死で考えるのは、最初の4分間だけにしましょう。
4.人の顔色をうかがいがちな人に知ってほしい「2:6:2の法則」
どんな法則?
この法則は、働きアリの観察によって“ある習性”を見出したことがきっかけで明らかとなり、別名「働きアリの法則」とも呼ばれます。
その“ある習性”とは・・・働きアリを観察すると、「2割:よく働くアリ」「6割:普通に働くアリ」「2割:働かないアリ」という比率になっている、ということ。

【ある組織のなかで】
2割:優秀な人/6割:普通の人/2割:粗悪な人
【人間関係で】
2割:自分を好いてくれる人(無条件で好いてくれる)/6割:普通の人(言動次第でどちらにもなりうる)/2割:自分を嫌ってくる人(何をやっても良く思われない)
「誰からも好かれる人」なんて、この世にはいない。
私はどう思われているんだろう…。今日まずいこと言ったかな…。どうしようもない2割くらいの批判的な人に心を砕き、それで自信を失ってしまうなんて、あなたの人生の時間が勿体ないです*
逆を言えば、あなたがどうしても好きになれない“苦手な人”がいても、それは仕方のないこと。「どうしても相性が悪い人」というのは、2割ほどいるものなんだと捉えましょう。
実践編:
私って嫌われてる?と感じることがあっても…自分を責めすぎず、あなたらしくいていい。
だって、それはあなたのせいではなく、自然の「法則」なのですから。

そしてあなたには「何をやっても良く思わない人」の何倍も、「自分を好いてくれる人たち」がいる。大切にしたい人を大事にして、あなたらしくいてくださいね。
おしまいに

これまで延々と悩んでいたようなあなたにとって、一つの法則やデータを知っていることで「悩んでも意味がない!」と気づけるなら、それは大きな救いになるはず。
そして、悩んでいた分の時間を他のことに向けることで、もしかしたら新しい可能性や扉さえも開けるかもしれません。

ついつい一人で悶々と頭を悩ませて出口の見えない迷路に足を踏み入れてしまいそうなとき。まずは一度深呼吸しながら、今回ご紹介したお話をぜひ思い出してみてくださいね。