「アップサイクル」とは?
反対は「ダウンサイクル」
3Rとの違い
リサイクル
リサイクルは、ゴミを一旦原材料の状態まで戻して再生をします。価値・グレードの変化はものにより、工程には専用の機械を必要とすることが多いです。原材料に戻すことはアップサイクルではなく、この点が大きな違いといえるでしょう。
リユース
リユースは、いわゆる中古品をいいます。着なくなった服をリサイクルショップに引き取ってもらったり、ネットのリユースサイトで販売するなどが該当します。実践している人も多いのではないでしょうか。不用品が同じ用途で流通し、この点が用途を変えるアップサイクルとの違いです。
リデュース
リデュースは、最初から不用品を出さない取り組みをいいます。スーパーやコンビニなどでの買い物袋有料化が始まりエコバッグを持参する人が増えましたが、これもリデュースの一つといえます。ペットボトルを買わずマイボトルを使用したり、年数回しか使わない車を購入せずカーシェアリングを利用するなどもリデュース。アップサイクルとは大きく違いますね。
「アップサイクル」のブランド
ヨーロッパを中心に加速するサスティナブル、そしてアップサイクルの流れ。既にその取り組みをテーマとした有名ブランドも多く登場していますよ。日本国内でも、特にファッション界を中心にたくさんあります。世界で注目のアップサイクルブランドを紹介します。
フライターグ(FREITAG)
タイヤのゴムやシートベルト、車に取り付けるホロなど、車製品の不用品を使ってバッグを作るブランドがフライターグです。もともとが車に関わる部品ですから、頑丈で耐久性に優れている点が特徴です。そのデザインもスタイリッシュで、世界中にファンがいます。
ウィーウッド(WEWOOD)
ウィーウッドは、家財などを作る際に出る木の端材を使用して、時計を作るブランドです。日本でも某大臣が竹製の時計をつけていて話題になりましたね。ウィーウッドはデザインも豊富で、女性らしい線の美しいアイテムもたくさんありますよ。さらにウィーウッドはその売上で植樹を行い、環境保護活動に積極的に取り組んでいます。
アーキビスト(Archivist)
アーキビストは、オランダの2人のデザイナーによって始まったプロジェクト。ホテルなどで使用されなくなったベッドシーツを再利用し、上質なシャツへとアップサイクルしています。摩耗し宿泊客に提供するにはそぐわないと破棄を待つベッドシーツですが、実はまだまだ耐久性があり繊維の品質も良かったそう。シンプルで着心地の良い真っ白なシャツが誕生しています。
「アップサイクル」に挑戦しよう*家でマネしたいアイデア
ジーンズからバッグに
空き缶・空き瓶からフラワーベースに
空き缶や空き瓶をフラワーベースや鉢植えに。こちらも簡単に取り組めるアイデアです。使わなくなったティーポットやケトルを鉢植え代わりにするのもおしゃれでおすすめですよ。
アップサイクルの反対がダウンサイクルです。言葉からわかる通り、一般の通念上その価値を下げて再利用される方法をいいます。例えばTシャツから、ドレスを作るのはアップサイクル、ぞうきんを作るのはダウンサイクルです。いずれゴミとなるのがわかる循環がダウンサイクルといえるでしょう。