そのお買い物、本当に「幸せ」ですか?
でも、買ったあとに少し時間が経ってから、「実際には全く使わない」「活用できない」「収納にあう置き場がなくて、少し邪魔になる」ことに気づいて自己嫌悪・・・ということも。
そのような経験は、きっと誰にでもあるはず。
お買いものした物の数だけ、管理、収納、メンテナンスという新たな手間がかかるということなのです。
せっかくなら「幸せ」なお買い物をすることを意識して、愛しいものに囲まれた毎日を目指してみましょう。
お買い物上手になるための《5つのルール》
《ルール1》適切な買い方テクニックを身につける
「洋服」を買うときは…
「パーソナルカラー診断」「骨格診断」はプロによる診断の場合、数万円かかることも珍しくありません。
しかし、自分にとって似合う・似合わないが理論的に判断できるようになるので、無駄な買い物に費やす時間もお金も減ります。
実は長い目で見ると、コスパ◎とも言えるかもしれません。
慣れてくると、「もっと厚めのざっくりした素材感のものが似合う」「このピンクよりももっとくすんだカラーのものはないかな?」と、具体的な方向性を自分で意識しながらセレクトできるように。
ゆくゆくはトレンドやお店の雰囲気に流されることなく、適切な判断ができるようになりますよ。
「本」を買うときは…
ついつい興味があるものをまとめ買いしがちな本ですが、一気に数冊買うことなく、「コレ読みたい!」と思ったものを1冊だけ買うのがオススメ。
そして、必ずその日のうちに読み始めるようにしましょう。
なぜかというと、“その本を買った時こそ、その内容に興味がMAXになっている瞬間”だからです。「明日読もう」と何気なく脇に置いてしまえば、どんどんその本への興味は薄れていくことの方が多いのです。
何冊もまとめて購入して、「これを読み終わったら次にコレ」としっかり準備しておいても、いざその本に取り掛かるときには興味が薄れて結局表紙は開かれぬまま・・・となりがちなもの。
お部屋の片隅に本の山があるあなたは、本の買い方や向き合い方を見直すと、無駄なお買い物が減るはずです。
《ルール2》物への愛着を、積極的にはぐくむ
気に入った物を、“買う”だけで満足するのではなく、物に対して“もっと手をかけて愛着あるものに育てていく”ことも、「買い物上手」になるための秘訣。
「飽きたから新しい物がほしい!」という欲求よりも、物が時間と共により愛しい存在になる喜びを感じられれば、不要な買い物欲も自然にセーブされるもの。
「毛玉を見つけたら取る」「取れかかったボタンを繕う」などは億劫に感じがちですが、やってみると、実はたった数分でできるもの。
ちょっと手をかければ、もっと特別でいつも欠かせない存在になるはずです。
《ルール3》SNSで評判のものに飛びつかない
インフルエンサーやファッショニスタが「コレ買いました!」と紹介していると、ついつい自分も買わなくては損・・という気分になりがち。
でも、実際に手にしてみると・・「これ、そんなにイイもの??わたしのセンスがないの?」とモヤッとした経験、ありませんか?
SNSの場合、人気商品となると短い期間で様々な人が紹介したりするのを目にする機会も多いため、万人にとって(≒自分にとっても)いい商品!と思いがちですが、「人は人」。
あなたと完全一致した「価値観」や「生活」の人間はいないことを念頭に置いて、どれだけ話題のモノでも、いつものお買い物のようにレビューをチェックしたり、実物のスペックをきちんと比較・判断したりと、自分の生活に必要かどうかを吟味しましょう。
《ルール4》「自分へのご褒美=買い物」の習慣を見直す
「頑張ったから・・・」「嫌なことがあったから・・・」、そんな口実で自分へのご褒美や癒しとして思い切ったお買い物をしてしまうことも多いのではないでしょうか。
でも、例えば「仕事が忙しい」「人間関係がつらい」などのストレスは、実際のところ「買い物ができないから」感じているもの、とは言えないはず。
つまり、不安定な感情・ストレスの解決策として「買い物」にはしることは、ちょっと矛盾していることなのです。
では、どうしてストレス発散でお買い物したくなる人が多いのでしょう? それは実は、お買い物をすると、脳が快感を感じるから。ただ、それは買った“モノ”よりも、買った“行為”への快感に過ぎません。
しかも、そんなときに買ったモノは、よくよく考えると「本当は必要ではないもの」であることが多いものなのです・・。
ストレスが減るわけでも、悩みがなくなるわけでもなく、しかもいらないものを買ってしまうなんて、残念ですよね。
「じゃあ、どうしたらいいの!?」という、ついついストレスでお買い物したり、コンビニに立ち寄ったりしてしまうあなたには・・・あえて毎月「ストレス解消費」を設けておくことをオススメします。
ただし、ついつい大物買いをしてしまう場合よりも、少額の予算を設定しておきましょう。
毎日の生活の中で、これまでお買い物でストレス発散していたような場面に出くわしたら、その予算を使って「カフェで一人時間」「お友達とランチ」「ヨガ」や「エステ」など、内面から自分を癒してあげて。
そして、欲しかったモノは心が穏やかなときに吟味をして買うようにすれば、きっと間違いありませんよ!
《ルール5》「ストレンジャーテスト」をしてみる
ここまで、冷静にお買い物を見つめなおすコツをご紹介しましたが、なかには「せっかちで冷静な判断を忘れがち」「買い物はほぼ毎日だからこそ、ちゃんと判断できるか不安・・」という方もいらっしゃるのでは。
日常的なお買い物で迷ったシーンでは、自分にひとつ、このような質問してみてはいかがでしょう?
例をあげてみましょう。
たとえば、セールで4万円のワンピースが50%オフの2万円で売られているとします。
購入を迷っているあなたに、知らない人が「それ、2万円で譲ってください」と突然頼んできたら・・・
●現金2万円の方が魅力的に感じるのか?
●それとも、2万円を断ってもこのワンピースを選ぶのか??
――ということを、自分の気持ちに問いかけるのです。もしも前者なら…それは購入を見合わせるべき、ということに。
これは、「ストレンジャーテスト」と呼ばれる手法。
このテストのいいところは、「コレが欲しい!」という衝動から一旦距離を置いて、頭をクールダウンできるところ。
さらに、「割引されていてお得!今買わなきゃ!」という思考から解放してくれることも、大きなメリットです。
このテストを経て、気になるモノが、あなたにとって本当に手に入れたいことが分かったなら・・・それは、あなたにとって必要で愛すべきアイテムといえるのかもしれませんね。
冷静な頭と、確かな審美眼で、「お買いもの」と向き合って
「いいお買い物」で大事なのは、冷静な頭と確かな眼。
今日ご紹介した5つのルールを意識すれば、きっとあなたならではの審美眼がどんどん磨かれるはずです。
愛しいものに囲まれた毎日のために、ぜひ明日からのお買い物で実践してみてくださいね。
気に入って吟味して買ったはずなのに、登場機会が少ないお洋服が多い人は、「自分好みの服」と「自分が似合う服」が一致していないことが多いもの。
そんな場合は、最近話題の「パーソナルカラー診断」「骨格診断」を利用するのも一つの有効な方法。