どんなに好きな音楽でもずっと聴き続けていれば疲れを感じるものです。雑多な音ならなおさら、気づかないうちに疲れとして蓄積されているのかもしれません。
静寂の中で過ごすことのメリットとは?
1日24時間のうち、無音だと感じる時間はどれぐらいあるでしょうか。無音の中で過ごすことには、その時間をもっと増やしたいと思うくらい、脳と体へのメリットがあるのだそう。
ストレスを軽減し血圧も安定する!?
多くの騒音にさらされていると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。これには、血圧と血糖値を上げる働きがあるため、健康のためによくありません。
一方、静寂の中にいるとストレスホルモンの分泌が抑えられ、心拍数を正常に保ちリラックスできるとされています。リラクゼーション音楽を聴くよりも静寂の中で過ごす方がリラックス効果が高いという研究結果もあるようです。
脳の情報処理能力を戻してくれる
私たちは五感から得られる多くの情報を無意識に処理していますが、あまりにも入ってくる情報量が多いと脳に大きな負担がかかってしまいます。場合によっては処理しきれなくなるかもしれません。
静寂の中に身をおくことは脳に入ってくる情報量を減らし、処理速度を上げるのと同じことです。また、全く情報が入ってこない状態であれば、一度頭の中を整理して余白を増やすこともできますね。
思考に集中でき独創性を引き出せる
自分の内面を探ったり独創的なアイディアを生み出したいとき、音は刺激となって集中を妨げてしまうことがあります。静寂の中にあって、外からの情報の全てを排除することで、真に自分の中から新しいものを生み出す力をサポートできるでしょう。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
本物でなくてOK!人工的に静寂を作り出す方法&アイテム
「静寂」の中で過ごすことには、以上のようなメリットがあります。鳥のさえずりや木の葉を踏む音しか聞こえない公園を毎日のように散策できたら、体にも脳にも嬉しい効果がありそうですよね。
ところが、現代の生活において森を歩くことはもちろん、完全な「静寂」を作るのはなかなか難しいことです。静寂を求めて毎日遠出するわけにもいきませんよね。そんな時には“モノ”の力を借りましょう。
アイテム①:耳栓
手軽に音をシャットアウトできる耳栓があれば、静寂はかんたんに生み出せます。こちらの耳栓は、自分の耳にフィットするものを選べる2種類入り。長時間付けていても耳が痛くなりにくい柔らか素材です。今までぴったりの耳栓を見つけられなかったという人にもおすすめです。
アイテム②:ヘッドフォン(イヤーマフ)
耳にしっかりフィットするイヤーマフもおすすめ。どうしても耳栓が合わない、皮膚が荒れてしまうという方はもちろん、耳栓との併用でより静寂を作り出したいという方にも。こちらは、軽量でねじりなどにも強いアイテムなので、持ち歩き時も安心です。
もし静寂が怖いと感じるなら
もしかしたら、なんの音もしない静寂に「怖さ」を覚える人も中にはいるかもしれません。無音の世界は、どこか落ち着かない、気味が悪いと感じるのであれば、無理はしないで。いつもより「音を減らして」過ごしてみるだけでOKです。
普段、常にテレビやラジオをつけているのなら、それらを消す代わりに窓を開けて外の音を取り込みましょう。有機的な音にリフレッシュできるでしょう。あるいは、空気清浄機やアロマディフューザー等の機械音を活かすのも一つの方法です。
静寂で脳と体を休めよう
なんとなくつけているテレビやラジオ、聞くともなしに聞いている店内放送などにより、私たちはいつしか自分が処理しきれないほど多くの情報を取りこんでしまっているのかもしれません。
それらの情報が意識せずとも記憶のどこかに残り、感情が揺らいでしまうこともあるでしょう。たまには意識的に静寂の時間を作り、身を委ねてみましょう。ずっと忘れていた「静寂」という感覚に、ほっとするような安らぎと、頭の中がクリアになっていくような爽快な感覚を覚えるでしょう。
時に静寂の中に身をおいてみる、あるいは音を減らすことは、意識的に行うべき健康法といっても良いかもしれませんね。是非一度試してみてください。
お買い物に出かけた先の店内やレストランで流れる音楽、人の話し声、家に帰ればテレビやラジオ、外を走る車の音など、私たちはたくさんの音に囲まれて生活しています。