お掃除上手は始めてる。年末が楽になる「秋の小掃除」がオススメ
出典: かつては日本の伝統行事、12月のすす払いに合わせて行われるものとしてお馴染みの、「年末の大掃除」。
一年でたまった汚れをキレイにし、気持ちよく年神様を迎えるためのものです。
とはいえ、年末は、どうしてもバタバタしがち。
大掃除のTo Doをついつい後回しにするうちに、最初の気合はどこへやら、なんとなーくいつもより少し丁寧にお掃除したもののタイムアップを迎え、消化不良で新年を迎える・・・という方も多いのでは?
そこで最近ひそかなトレンドになっているのが、「秋から始める小掃除」。
本格的に寒くなる前の今の季節から、少しずついろいろな場所をいつもより丁寧にお掃除して、年末までに家中の汚れをスッキリさせる!というお掃除術なんですよ。
実は早めにコツコツと進めておくのが吉。秋掃除のアドバイス&テクニックを分かりやすく纏めましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
一気にがんばらないからこそ、「たっぷりの時間を余裕をもって使える」のは、コツコツすすめる「小掃除」のメリットの一つです。ですがそれだけではなく、「秋から始めるからこそ」のメリットが他にもたくさんあるんです・・・!
出典: バケツで雑巾を絞るときの水の冷たさや、バルコニーでのお掃除作業も、秋なら北風に震えることなく進めることができます。
寒風吹きすさぶ中、お掃除を・・・というのは重い腰がなかなか上がりにくくなる大きな原因の一つ。
それゆえ、秋だからこその気持ちのいい気温と日差しの中、おうちを磨き上げる作業は、むしろ心地いいとすら思えるかもしれません*
出典: また、流行の「オキシ漬け」に代表される「酸素系漂白剤」は40~60度のお湯で溶液を作ると効果を発揮しやすいと言われています。
気温が比較的高めな秋であればお湯が冷めにくい分、理想の湯温をより長い時間キープしやすく、掃除の効率もUPしますよ。
出典: 油汚れなどは、気温が低くなるほど固まりやすいもの。少しでも気温の高い秋にお掃除をすることで、より汚れが緩んだ状態になるので、お掃除の時短が期待できます。
出典: 家中のお掃除の際は、ソファカバーや大物リネン、カーテンなどのお洗濯を併せて行うことも多いもの。気候が安定して気温も高めのこの時期は、大きな洗濯物も乾きやすく、作業もよりはかどります。
出典: 冷え込み始めるこの時期に本格的な衣替えを行うご家庭も多いはず。
衣替えのついでに、クローゼットや引き出しの中を拭き上げたり、お布団の入れ替えに合わせて押し入れ掃除やマットレスのお手入れをしたり・・・すれば、まさしく一石二鳥。いつもはなかなか億劫になりがちな場所も、衣替えの「ついで」の感覚でお掃除できるので、効率的です。
出典: 年末年始はゴミの回収もお休みになるため、せっかくお掃除してもゴミ袋の山と年越しを迎える・・・という場合も。
一方、この秋の時期であればもちろんゴミの収集は通常通り。
ですから、食料品の整理や、掃除ついでの断捨離もしやすく、粗大ゴミなども片づけやすいので、マイペースをキープしつつ、よりダイナミックにおうちをピカピカにすることができるんです。
季節が移ろう時期の「小掃除」。掃除成功のカギは《プランニング》!
それでは、早速お掃除!!・・・と行きたいところですが、その前に、“もうひと手間”を挟みましょう。
秋~冬をまたぐ今から始める「小掃除」だからこそ、計画的に遂させることが重要。つまり《プランニング》がとっても大切なんです。
~小掃除を成功させる《プランニング》3つのSTEP~
まずは、お掃除したい箇所をリストアップしましょう。
気になるところから挙げていくと、必要箇所の見落としや、細かすぎる箇所などばかりになってリスト作りの段階での疲弊につながります。
最初は家全体を俯瞰して見て、間取りなどから区切り、徐々に細分化する形でリストアップしていきましょう。
出典: <例:キッチン>
【大項目】
キッチン
↓
【中項目】
シンク、引き出し、戸棚、冷蔵庫、調理器具…
↓
【小項目】
オキシ漬け(調理器具&シンク)、引き出しの拭き上げ、食材の賞味期限チェック→整理ボックスの拭き上げ…
網羅できているリストであればあるほどあとあとスムーズではあるものの、ここを完璧にしようとすると動き出すまでに時間がかかりすぎて肝心の作業期間が短くなる、という本末転倒な事態も。
作業をスタートして新たに出てきた部分は追い追いリストに追加すればOKなので、まずは手早くリストアップすることを意識しましょう。
今回やろうとしていることは、あくまでも「掃除」。
キレイにしようとするとついついついでに収納場所や方法を見直したり・・・というところに手を出したくなりがちですが、「掃除」と「整理」は別物です。
基本的に「整理」は時間のある時に、今回の「小掃除」とは別に行いましょう。
【STEP2】 上の【1】でリストアップした「小項目」を、ラベリング
【STEP1】 で作ったリストの小項目に対して、以下それぞれをラベリングしておきましょう。
・「絶対に掃除したいところ/できれば掃除したいところ」の優先順位
・所要時間の「長/中/短」
・理想の掃除時期
出典: <例:理想時期のラベリング>
・バルコニー:北風が強くなる前の11月中に。
・キッチンの換気扇:油の汚れがゆるみやすい、極力早い時期に。
・冷蔵庫:食料品がすっきりする帰省の極力直前 かつ ゴミ収集期間中に。
ちなみに、例えば「窓」と一口に言っても、
・外側(寒いと掃除が億劫に)⇔内側(真冬でも掃除しやすい)
・北側(冬になると寒い)⇔南側(天気さえよければ真冬でも掃除しやすい)
など、場所や箇所によって時期の制約条件も異なります。
ラベリングした結果、ある時期に掃除箇所が集中してしまいそうな場合は、こんな風に小項目をさらに分解したりすることで時期をずらすこともできます。
【STEP3】上の【2】ラベルを参考に、自分のスケジュールに落とし込む
【STEP2】で行ったラベリングを踏まえて、自分のスケジュールに小項目を割り振っていきます。
「毎週土曜日の午前中2時間」「週に3日 30分ずつ」など、定期的に時間をとると、作業の見通しが立ちやすいですよ。
他にも短時間で済む場所なら、何気なくスマホを見ているような10分で1か所リストを消化できるかもしれません。自分のライフスタイルに合った形でペースを決めていきましょう。
Point: 「優先度高×長時間×気が重い」場所こそ早い時期に。
小掃除をスタートをする瞬間は、だれでもモチベーションは高いもの。だからこそ、絶対掃除したい(優先度高)けれど時間がかかって面倒に思える場所からスタートしましょう。
億劫に思える場所をやっつけてしまえば、あとは心軽やかに、楽しみながらリストがどんどん消化できるはずです♪
それでは実践!「秋にこそお掃除しておきたい場所<5選>」
さあ、あとはリストを基に掃除を進めるのみ!
ここで、この季節だからこそオススメのお掃除箇所をご紹介しておきましょう。
出典: どうしても外に出てお掃除せざるを得ない場所だからこそ、気温が高めの時期に取り掛かると圧倒的に楽チン。
寒いとついつい急いで適当にしてしまいがちな、サッシのゴムにたまった汚れも丁寧にお掃除できますね。
出典: レールの埃なども、冷たさを気にせず水を流して簡単にお掃除完了です!
出典: 気温高いほど油汚れが緩みやすいので、季節や気温が高い日を狙って行うのが吉。お天気が良い日なら、取り外して洗ったコンロの五徳や換気扇のパーツなども乾きやすく、進行がスムーズです。
出典: 面積の広い床の拭き上げやワックス掛けも秋がねらい目。
窓を開け放して換気しても風が心地よく、気温も高い分、ワックスが乾ききるまでの時間がより短縮できます。
また特にお子さんのいるご家庭ではワックスが乾くまで子供を外出させたいという場合も、気候が安定しているのでたとえ近所の公園でもゆっくり楽しく過ごしてもらえますよ*
冬を迎える前にお布団やベッドのシーツを入れ替えることも多いはず。そのタイミングに合わせて、ついでにベッドを移動してお掃除してみませんか。
冬ならではのかさばる寝具と格闘したりせずとも、気軽にお掃除することができます♪
出典: 冬こそ本領発揮!となるのが、エアコン。暑い夏を終えて、小休止しているこのタイミングでキレイにお掃除してあげることで、暖房効率があがり、省エネにもつながります。
寒い冬に、フィルターが乾くまでエアコンオフ・・・はつらいですよね。いま丁寧にお掃除してしまえば、そういった我慢も不要になります。
出典: ついつい忘れがちな観葉植物も、ぜひ丁寧にお掃除を・・・。
秋冬は気温も下がり、植物もお休みモードに突入しますが、春に向けてエネルギーを貯めこむ時期でもあります。日が短くなる中でも、しっかり日光を浴びてチャージしてもらえるように、葉の埃を取ってあげましょう。
軍手を濡らして拭けば、簡単に見違えるようなピカピカの葉っぱになりますよ♪
出典: おそらく「大好き!」という人はなかなかいないであろう大掃除。
でも、「秋の心地よい空気に包まれて、我が家をいつもよりすこし丁寧に磨き上げる」・・・そんな姿を想像するだけで、なんだかワクワクするようなプロジェクトに思えてきませんか?
出典: お掃除があまり得意ではない方にこそオススメしたい「秋からの小掃除」。まさしく今の時期にぴったりですので、ぜひトライしてみてくださいね。
かつては日本の伝統行事、12月のすす払いに合わせて行われるものとしてお馴染みの、「年末の大掃除」。
一年でたまった汚れをキレイにし、気持ちよく年神様を迎えるためのものです。