大人になってからの1年は飛ぶように過ぎていく
「子どもの頃は1年があんなに長くて、今思い返しても心に残る記憶でいっぱいなのに、大人になってからの1年は特にこれをした!という実感もなく、飛ぶように過ぎていく……一体どうしてなんだろう?」
こんな風に思ったことはありませんか?
こんな風に思ったことはありませんか?
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嫌な事をしている時に時間が経つのが遅く感じられるのは、ストレスによって出るアドレナリンが時間感覚に影響を与えるためだと考えられていますし、代謝が上がると時間を遅く感じるとも言われています。
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また、時間の感じ方は、脳が記憶を処理する長さによっても変わってくるのだそう。
子どもの時は初めて経験する事ばかり。たくさんの情報を脳が処理するために、1日が長く感じられます。
一方、大人になると「すでに知っている」「なじみがある」といったルーティンをこなす事が多いので、情報処理に時間がかかりません。
子どもの時は初めて経験する事ばかり。たくさんの情報を脳が処理するために、1日が長く感じられます。
一方、大人になると「すでに知っている」「なじみがある」といったルーティンをこなす事が多いので、情報処理に時間がかかりません。
記憶は編集されている
毎日いつもの電車に乗っている時、「気がついたら着いていた」という事はありませんか?
記憶は編集されています。「いつもと同じ」経験は記憶から抜け落ち、新しい経験だけが記録されるため、同じ毎日を過ごす事が多い大人は、子ども時代と比べて時が過ぎるのが速く感じるのです。
記憶は編集されています。「いつもと同じ」経験は記憶から抜け落ち、新しい経験だけが記録されるため、同じ毎日を過ごす事が多い大人は、子ども時代と比べて時が過ぎるのが速く感じるのです。
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「心が感じる時間の長さは、新しい経験をする数によって伸び縮みする」のなら、行動次第で自分の感じる時間をより長く、心に残るものにする事もできるのではないでしょうか。
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子供のように新しい経験ばかりの環境に身を置くのは難しくても、1日に1つだけ「新しいこと」を取り入れることならできる気がしませんか?
日々すごす時間をほんの少し輝かせるアイデアをご提案します。
日々すごす時間をほんの少し輝かせるアイデアをご提案します。
1つだけ。「新しいこと」を取り入れる7つのアイデア
1.いつもの「日常」の中の違いを愛おしむ
出典:www.instagram.com(@irodoristore)
知らない土地を旅するなど、新しい環境に身を置けるならもちろんいいのですが、なにも生活をがらっと変えなくともOK。
同じ毎日に見えても、日々少しずつ変化はあるもの。空の色や季節ごとの雲の形、日の落ちる時間……目と耳を澄ませて、日常のささやかな変化を愛おしんでみて下さい。
同じ毎日に見えても、日々少しずつ変化はあるもの。空の色や季節ごとの雲の形、日の落ちる時間……目と耳を澄ませて、日常のささやかな変化を愛おしんでみて下さい。
いつも見ている光の当たるところではなく「ものの影に注目」してみるのも新しい経験になります。
忙しい朝ではなく、時間的余裕のある1日の終わりなどに短時間ウォッチングしてみて。
忙しい朝ではなく、時間的余裕のある1日の終わりなどに短時間ウォッチングしてみて。
2.朝起きてからの「5分」の行動を変える
眠くてたまらない朝、「あと5分……」とふとんの中から起き上がることを先延ばしにしているなら、思い切ってさっと起き上がってみて。
その5分でおいしいコーヒーやお茶を入れてひと息つくもよし、5分だけ読書や瞑想を試みるもよし。
どこか新鮮な気持ちで1日を始められますよ。
その5分でおいしいコーヒーやお茶を入れてひと息つくもよし、5分だけ読書や瞑想を試みるもよし。
どこか新鮮な気持ちで1日を始められますよ。
3.「しないこと」を1つ決める
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「新しいことを始めようにも、これ以上何かつめこむ時間の余裕なんてない」かもしれません。
まずは「今まで30分ほど費やしてしていたことで、これからはしないこと」を1つ決めてみて。
「30分の余白」に、きっと新しいチャレンジができるはず。
まずは「今まで30分ほど費やしてしていたことで、これからはしないこと」を1つ決めてみて。
「30分の余白」に、きっと新しいチャレンジができるはず。
4.新しいメイクを試してみる
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「いつも同じメイク」なら、新しいメイクを試してみては。
同じナチュラルメイクでも、チークやリップカラーに新しい色を選んだり、眉の描き方を変えたりするだけでも印象や気分が変わります。
自分のパーソナルカラーに合う、「なりたい自分」に近い雰囲気のアイテムを選んで。
同じナチュラルメイクでも、チークやリップカラーに新しい色を選んだり、眉の描き方を変えたりするだけでも印象や気分が変わります。
自分のパーソナルカラーに合う、「なりたい自分」に近い雰囲気のアイテムを選んで。
5.思いついたら時間を置かない
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何かいいことを思いついても、すぐに行動しないと忘れてしまうことも。
「これはどうかな?」と思ったら、まず今日1日「すぐ調べる」「行動に移す」ことを心がけてみて。
「これはどうかな?」と思ったら、まず今日1日「すぐ調べる」「行動に移す」ことを心がけてみて。
6.いつもと違う道を通ってみる
通勤に決まった道を通っているなら、いつもと違った道を選んでみるのも、新鮮でおすすめです。「路地裏はこんな雰囲気だったんだ」「こんなところに素敵なカフェが!」と、ちょっとした冒険気分に。
ただし、時に夜道は危険なことも……。人通りの少ない場所はどうか避けて下さいね。
ただし、時に夜道は危険なことも……。人通りの少ない場所はどうか避けて下さいね。
7.新しい事を学ぶ
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「新しいことを学ぶ」こともおすすめです。
ちょっとおっくうにも思えるかもしれませんが、学ぶことは「達成感」や「自己効力感」を高め、1日を充実させてくれるだけでなく、実は働く大人にとっての「ストレス緩和」にもなるそうなのです。
ちょっとおっくうにも思えるかもしれませんが、学ぶことは「達成感」や「自己効力感」を高め、1日を充実させてくれるだけでなく、実は働く大人にとっての「ストレス緩和」にもなるそうなのです。
米国企業の従業員300人を対象に行った調査では、『「学習」の職場ストレスを緩和する効果は、散歩やネット等のリラックス活動によるものよりも高い』という結果が出ています。
学習活動を行った人はネガティブな気分になりにくくなり、モラルに欠けた行動も減ったそう。
学習活動を行った人はネガティブな気分になりにくくなり、モラルに欠けた行動も減ったそう。
出典:stocksnap.io
ジョンズホプキンス大学で医療従事者約80人を対象に行った調査では、学習活動を行った人は他と比べて「燃え尽き症候群」にかかりにくかったという報告も。
学習を「ストレス解消のためのリクリエーション」ととらえ直す必要があるかもしれません。
学習を「ストレス解消のためのリクリエーション」ととらえ直す必要があるかもしれません。
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ここで言う「学習」とは、「視野を広げることをする」「知的な挑戦を試みる」「何か新しい事を学ぶ」など。
専門分野・年齢の違う人に会ってみたり、クイズやクロスワードパズルに挑んだり。はたまた趣味や仕事のスキルを学んだり……。
ぜひ自分にしっくりくる、取り入れやすい脳トレ法を選んでみて。
専門分野・年齢の違う人に会ってみたり、クイズやクロスワードパズルに挑んだり。はたまた趣味や仕事のスキルを学んだり……。
ぜひ自分にしっくりくる、取り入れやすい脳トレ法を選んでみて。
通り過ぎる日々を、ほんの少しだけ美しく
日々の生活をシンプルに整えつつ、1つだけ「わくわく」や「小さな冒険」「知的な好奇心」を足してみてはいかがでしょうか。
無意識に通り過ぎていたなにげない日常が、不意に輝いて見えるかも。
無意識に通り過ぎていたなにげない日常が、不意に輝いて見えるかも。
流れているのは同じ時間であっても、感じとる時間の長さや色濃さは1人1人違うのだと思えば、なんだか自分の限られた1日がいとおしくなりますね。
たとえささやかでも、忘れがたく記憶に刻まれる……。そんな素敵な時間をお過ごし下さいね。
たとえささやかでも、忘れがたく記憶に刻まれる……。そんな素敵な時間をお過ごし下さいね。
※記事内の素敵な画像はこちらからお借りしています。ご協力いただき感謝いたします。
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