文通の魅力とは?
昔、知らない誰かと文通をしたことがあって、懐かしく想い文通を再開する人もいれば、紙の手紙を書いたことがない若い世代まで、幅広い層に再度支持されつつある「文通」の魅力とは、いったいどんなところにあるのでしょうか?一緒に考えてみましょう。
手紙を受け取ることのワクワク感
ポストに自分の宛名が書かれた何かが入っている、それだけで幸せいっぱいな気持ちになりますよね。それが、心のこもった手紙であれば喜びもひとしお。DMだけが入っているのではないポストをのぞくことが、毎日楽しみになりそうです。
相手のことに思いをはせながら書く喜び
自分が相手にそうするだけでなく、きっと相手も自分のことを想いながら、文章をしたため、何度も書き直しながら手紙を書いていることでしょう。手紙はただの文字の情報ではなく、人と人との暖かい心のやり取りなのです。
手間がかかるからこそ感じられる、ゆったりとした時間の流れ
なんでも手軽に素早くできる時代だからこそ、ゆったりと手紙を書き、送る手間暇が愛おしく感じます。字を書いている時間は時が止まったかのように、ゆったりと流れていきます。
文通を始めてみませんか?
でも知らない相手と文通を始めるにはどうしたらよいのでしょうか?昔は雑誌の巻末ページなどに文通相手の募集があったりしました。今の時代はどうなっているのでしょうか?
実は現在でもペンフレンドクラブがあります。そのうちのいくつかを紹介しましょう。
青少年ペンフレンドクラブ
ふみびと
POSTCROSSING
通常の文通システムとはちょっと違いますが、世界中のどこからどんな絵ハガキが届くか分からない、ドキドキ感が毎回味わえます。
文通が楽しくなるアイデアや工夫
切手にこだわる
すてきな切手を手に入れたら、たくさん手紙を出したくなります!手紙が届いた時に、封を切る前から、ふっと笑顔になっている顔を想像しながら。
絵手紙を習う
お気に入りの万年筆やインクを見つける
小筆で書いてみる
書道に自信が無くても、小筆であればわりと手軽に書くことができます。季節の手紙であれば、小筆のお手本などを見ながら、書いてみましょう。子供の時に誰しも一度は学校などで書道の経験があることでしょう。その時の感覚を意外と覚えていることに驚くかもしれません。
筆を使う楽しみはまた別の喜びの発見でもあります。ゆっくり筆を使って文字を書いていると、意識が文字を書くことのみに集中し、気持ちがすっきりリフレッシュされます。集中しているとあっという間に時間が経ってしまいます。
自作のレターセット
ハンドメイドのキットなどもあるため、手軽に始められます。アートのセンスが生かして、個性的なレターセットを作ってみましょう。
手作りのレターセットは、その人のためだけの特別な贈り物です。文通相手の好みや雰囲気を想像しながら、手作りのレターセットを作るのも、楽しそうですね。
趣味の共有をする
一昔前の子供から大人まで、一番人気の趣味は、切手収集でした。今は昔ほどはいなのかもしれませんが、一定数の愛好者はいます。お互いどんな切手を相手が喜ぶだろうと考えながら送る楽しみ、相手からどんな切手が届くだろうという期待、どちらもいいものですね。切手は文通に欠かせないツール。もらった切手もすぐに別の相手に使ってみたりと、文通がもっと楽しくなりそうです。
かわいい、素敵な切手をゲットしても、1人ではなかなか使いきれませんよね。文通相手であれば、切手は嬉しいプチギフトになります。
自分ではなかなか買わないジャンルの切手など、交換することで、意外な発見もありそうです。
同じような趣向の持ち主であれば、身の回りのちょっとした可愛いカード、ステッカーなどを送り合うのもオススメです。可愛いものを手に入れたとき、文通相手に送るように箱に入れて取っておきましょう。
日常生活に使える何かではありませんが、「ちょっとした何か」をもらうことって意外と嬉しいものですよね。手紙の内容も楽しみですが、他に何が入っているのかの想像しながら、手紙を開ける幸せが倍増します。
文通をする時の5つの注意事項
1、相手に尊敬と親しみを込めた内容を
2、赤色のインクの色は避けましょう
デザインやファッションで赤色の文字が使われることはありますが、日本人にとって赤色の字はあまり良い気はしません。まして知らない相手に送るのであれば、失礼の無いよう、できるだけ気を付けましょう。
3、料金不足に注意
手紙の枚数が増えたり、手紙の他に別の物を同封したりすると、思いのほか重たくなっている場合があります。いつもの切手で料金が足りているかどうか、郵便局などで確認してから投函しましょう。
4、返事はすみやかに出しましょう
手紙をもらった当日や翌日に書かなければならない、というわけでははありませんが、相手に失礼の無いよう、なるべくすみやかに返事を出すようにしましょう。
5、個人情報は責任を持って
おてがみ
がまがえるくんは、毎日玄関の前で悲しそうに何かを待っています。なんと一度も手紙をもらったことがないのです。そこで親友のかえるくんは、がまくんに手紙を書き、かたつむりに託します。なかなか届かない手紙。がまがえるくんの悲しみはつのります。もう誰からも手紙が来ることはない、とあきらめかけたがまくんを、「今日こそは来るかも」とはげますかえるくん。とうとうかえるくんは、こう打ち明けます。「ぼくがきみに手紙をだしたんだ」
手紙の内容も打ち明けます。「しんあいなる がまがえるくん。ぼくは きみが ぼくの しんゆうで ある ことを うれしく おもっています。きみの しんゆう、かえる」
「ああ」がまくんは言いました。「とても いい てがみだ」
なんと素敵な「おてがみ」でしょうか。こんなに相手を想い心が通じ合える、すてきな手紙をもらってみたいですよね。
あなたが文通をはじめるきっかけになりますように。
日本郵便では季節や行事などに合わせて、様々な記念切手を発売しています。2018年だけでその数50種類以上。たまに郵便局へ行くと新しい切手が次々と紹介されていることに、驚いたことはありませんか?
切手は手紙に手軽に季節感や、個性を出せるツールです。どんな切手を誰に、いつ使うなど考えることも文通の楽しみの1つです。