それぞれのお花の個性を生かしながら、ひとつのまとまりとしての存在感が抜群の増田由希子さんのお花たち。誰もが惹きつけられてしまう魅力をご紹介していきましょう。

増田由希子さんは「f plus」を主宰するフラワースタイリストで、自宅での花あしらいを紹介したインスタグラム（@nonihana_）が大人気のインスタグラマーさんでもあります。

また、お花の教室での先生や、お花に似合う花器をつくるワイヤー作家さんという一面もお持ちです。

お花と花器、そして空間そのものすべてが、増田さんの世界観としてあらわれているインスタグラム（@nonihana_）は、26万人（2019年1月執筆時点）を超えるフォロワーに支持されています。

増田さんのアレンジを見ていると、お花というものは、ひとつひとつのかたちがこんなにも美しかったのかと改めて気づきます。かたちの美しさが際立つアレンジにため息がでます。

優しい自然の色味をダイレクトに感じると、心がほっと和みます。増田さんのお花たちは、わたしたちの心にふわりと寄り添ってくれるちからを持っています。

増田さんはお花に関する書籍も出版されています。こちらの『暮らしを美しく飾る花図鑑』は、手に入りやすいお花40種について、わかりやすく説明してあるという一冊。お花をより身近に感じさせてくれます。

『花1本から素敵に飾る はじめてのフラワーレッスン』は中国語にも翻訳されています。少ない本数のお花でも、日常を彩る楽しみになるというのがよく分かる本です。

増田さんはNHK文化センター青山、横浜、町田各校でお花の教室も開催されています。お花の基本的な扱い方から、組み合わせ方や生け方などについて生徒さんたちに教えていらっしゃいます。

どっしりとしたガラスの花器は丈の長いお花でも安定して飾ることができます。ガラス花器を使うと、お花のナチュラルな色味が存分に楽しめます。

いくつか花器を並べるときはガラス花器を混ぜると、リズミカルな雰囲気に。かたちの違う花器もうまく馴染みます。

ホルムガードのフラワーボウルに低めにお花をアレンジしています。クラシカルなテイストで上品な落ちつきが感じられます。

お庭のグリーンに紛れるように、アレンジすることができるのもガラス花器の魅力のひとつ。しなやかなお花たちの動きが美しいですね。

高さのアレンジが楽しいグリーンたち。お花の数はとても少ないのに、印象的な空間ができあがっています。

すこし色のはいったガラスは大人っぽい雰囲気に仕上がります。ニュアンスカラーの優しいダリアによく似合っています。

さまざまなグリーンでまとめられた清楚なアレンジは、実はウエディングのビュッフェテーブルフラワーだそう。自然の造形美がたまりません。

すっきりとしたリブ模様がエレガントなリュンビューポーセリンのフラワーベース。すらりとした秋明菊の儚げなイメージを上手に活かしています。

ころんとした花器がダリアのたっぷりとした愛らしさを強調しています。ダークトーンの花器は画面をきゅっと引き締めてくれます。

緑の花器に印象的なかたちのセファランサスをアレンジして。葉っぱの色合いに馴染みの良い色味の花器なので、花火のような可愛らしいかたちのお花をしっかりと堪能できます。

素朴なマーガレットは繊細な持ち手のついた花器にあしらって。お花が美しく見える向きを考えつつ、伸びやかに生けているのがとても素敵です。

高貴な香りが漂ってくるようなバラのアレンジです。なめらかなラインの花器のエレガントな雰囲気とマッチしています。

控えめなチューリップに季節の移り変わりをふわりと感じます。やわらかな厚みのあるフラワーベースは、葉の厚いお花もしっかりと受け止めてくれます。

左右にバランスを取ったお花。色味の対比も美しく、まるで絵画のように見えますね。

くすんだような色味の菊は大人のための菊といった風情があります。カゴと合わせることで、ナチュラルテイストにまとまりました。

静物画のようなバランスの良さを感じるアレンジです。溢れるようにお花をアレンジしてもカゴなら安定感も抜群です。

煙るような繊細な紫のライラックはガラス花器に飾ると、凛としたイメージになりますが、カゴにアレンジすると、こんなにも自然な雰囲気に。気取らない美しさがほしいときにぴったりです。

ざっくりとお花を束ねたイメージで顔の高さに掲げて。すこしくすんだカラーのグリーンを入れると、優しいまとまりが生まれますね。

グリーンをたっぷりとアレンジして、生命力あふれる野のブーケに仕上げています。グリーンに囲まれたお花たちがなんだか嬉しそうに見えます。

白とグリーンを基調にしたブーケは清楚な雰囲気になりますね。このまま大きめのガラス花器にざっくりと生けて、ずっと眺めていたくなります。

かたちのしっかりとした葉っぱを集めた瑞々しいブーケには、お花を中央にアレンジしてアクセントに。いろいろな緑色が重なりあって魅力的です。

ブーケを撮影するときには、背景の色味も大切です。グリーン系のお洋服をバックにしてみると、お花の色味が引き立ちます。

真っ白なキャンバスバッグにぽんと放り込んだようなブーケ。マルシェからの帰り道のような洒落た空気を作ってくれます。

繊細なパンジーを集めたちいさなブーケは、まるで可憐な少女のようです。大切に、大切に扱いたくなります。

どの方向から見ても美しいウエディングパーティー用のブーケです。幸せな一瞬を落ちつきのある華やかさで演出しています。

針葉樹のリースには白いリボンをあしらって。慈しみに溢れたお祈りを込めたリースに仕上がりました。

白樺のリースは繊細なグリーンをアレンジして、優しい雰囲気に仕上げています。冬の森の光景が目に浮かぶようです。

フレッシュなハーブを使ったリースを飾ると、良い香りがお部屋に漂って、心の奥までリラックスできそうです。

下側だけにグリーンを集めたデザイン性の高いリースです。黒いリボンをトップに飾ると重厚感がプラスされます。ひらりと一枚飛び出たようなリーフが全体のお洒落度をぐっとアップさせています。

何種類ものグリーンをぎゅっと凝縮させた愛らしいグリーンリース。ナチュラルテイストの木のぬくもりを感じるお部屋に飾りたくなるリースですね。

ひもでざっくりと結んで、壁からつるすと違う種類のお花たちにもまとまり感が生まれます。

たくさんのスワッグをずらりと並べて。互い違いに画面いっぱいに置くと、迫力のある写真に仕上がりますね。

縦のラインを意識した可愛い構図です。それぞれのお花の開き方や葉っぱのつき方の違いに心が惹かれます。

植物図鑑を囲むように、お花たちも整然と並べられています。リアルなお花の解説書のようでとても素敵。

すらりとしたカラーの特性を生かした、お洒落なポスターのような一枚です。ベースに置かれたグリーンのノートの質感が、カラーのお花の色味を引き立てています。

芍薬がだんだんと花開いていく様子に目を奪われます。花びらだけにした芍薬は、お水に浮かべてもきれいですね。

俯瞰で撮った山野草は、和風な面持ち。白黒の背景に浮かび上がるように見えるお花の輪郭がとてもきれい。

大ぶりなお花を大胆にアレンジしています。重さのある大き目のガラス花器なら、重心をどちらかに寄せてもバランスよく保ってくれます。

映画のワンシーンを見ているようなドラマチックな一枚です。ブーケをそのままアレンジしたような壁飾りがお洒落です。

春のミモザはたっぷりと生けたくなるお花です。黄色いミモザはお部屋のアクセントになりますね。

アートポスターの前にアレンジした吉野桜。ひとひらずつ散っていく花びらさえもアートになっています。

薔薇の花びらをふんわりと散らして。たっぷりの花びらは女性の憧れですね。ベルベットのような手触りの花びらに触れたら、ささくれだった心まで自然と落ち着いていきそうです。

お花のパーツを集めたとてもキュートな写真です。こうして見ると、お花のかたちの違いがよく分かりますね。ふと目にはいる庭のお花も思わず観察してみたくなります。

増田さんのアレンジを眺めていると、ただ、そこに在るだけで心を癒してくれるお花たちのちからをもっと身近に感じることができますね。なんだか疲れたなと感じたら、増田さんのインスタグラムを覗いてみてください。きっと、心のもやもやがすっと晴れていきますよ♪