コミュニケーションとは?
コミュニケーション(communication)
1 社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。「コミュニケーションをもつ」「コミュニケーションの欠如」
2 動物どうしの間で行われる、身振りや音声などによる情報伝達。
コミュニケーション上手のメリット
コミュニケーションを上手に取ることができるようになると、以下のような素晴らしい効果が得られます。
◆良好な人間関係を築くことができる
◆有益な情報を交換・共有することができる
◆無駄な争いや衝突、誤解を招くことを避けられる
つまり、円滑なコミュニケーションとは、人間関係の潤滑油のようなものなのです。
人間関係を円滑にする「コミュニケーション能力」とは?
職場でも家庭内でも必要とされるコミュニケーション能力とは、「他者とコミュニケーションをうまく図ることができる能力」のことをいいます。具体的には以下の3つの能力を指します。
①伝える能力
②受け取る能力
③非言語コミュニケーション能力
これらの能力を磨き、コミュニケーションスキルをアップしていきましょう!
コミュニケーション能力① 「伝える能力」
「書く」「話す」ことによって、伝えたいことを相手に伝える
コミュニケーション能力とは「書く」「話す」ことによって、伝えたいことを相手に伝達する能力のことをいいます。相手と会話したり、メールや手紙に文章化して、情報を伝達します。
ポイント:より正確に、しっかりと伝えることが大事
この時に、単純に業務的に伝えるだけでなく、より「正確に」「効果的に」しっかりとわかりやすく相手に伝えることが、とても大事なポイントです。
コミュニケーション能力②「受け取る能力」
「読む」「書く」ことによって、相手の意図を理解する
受け取る能力とは、「読む」「書く」ことを通じて、相手が伝えたいことや相手の意図、心理を理解する能力です。ただ単に相手の発信したことを受け取るだけでなく、そのことについて深く理解する力がコミュニケーションにとって重要になります。
ポイント:「質問する」などして、より深い次元で理解しよう
そのためにはわからないことがあれば適宜相手に「質問をする」などして、自分から積極的に相手からの情報を受け取りつつ理解を深めることも大切です。
コミュニケーション能力③「非言語コミュニケーション能力」
言葉では表されない部分を汲み取る
言葉を使わないコミュニケーションが、非言語コミュニケーションです。「空気を読む」イメージで、言葉では表現しきれない部分を汲み取る必要があります。
ポイント:表情や声のトーンに注意して
相手の表情、声のトーンなど、具体的な言葉としては表れない情報にも注意を払いましょう。言葉は通常どおりであったとしても、表情がどこか曇っていたり、声のトーンがいつもと違っていたとしたら、実は悲しんでいたり怒りを感じていることもあるかもしれません。言葉の背景や相手の状況・心理を察しながらやりとりするよう心がけてみてください。
コミュニケーション能力を高める方法やアイディア
相手に興味・関心を持つ
人との信頼関係を築いていく第一歩。まずは、自分から相手に興味・関心を持ちましょう♪ 人間は、自分のことを理解してくれる人、わかってくれる人に好意や好感を抱くものです。
挨拶する、こちらから話しかける
簡単なことですが、自分から挨拶するというのは効果絶大。「おはよう」「こんにちは」と笑顔で話しかけてみましょう。そこから会話が弾んでいくかも!
わかりやすく話す
会話をしていても何が言いたいのかさっぱりわからないのでは、相手にストレスを与えてしまいますよね。話す順番もよく考えて、先に“結論”からわかりやすく伝えることも考慮してみて。
共通の話題について話す
共通の話題があれば、それだけで会話が長続きします。趣味や好きなスポーツ、食べ物、映画、音楽、出身地など、相手との共通点を見つけてみましょう。
共通の話題が何もない時は、まずは今日の天気について話してみるのもオススメ。「今日はとても寒いですね」「いいお天気ですね」と、それだけでも場がぐっと和みますよ♪
相手と同じ速さ、同じトーンで話す
相手のテンションが上がっている時は、同じようなテンションで話すと会話がより盛り上がります。落ち着いてゆっくり喋っている時は、自分もペースダウンして。相手のペースに合わせ同調することで、相手もあなたとの会話をもっとナチュラルに楽しむことができるでしょう。
相槌やうなずきも取り入れて、相手の話をしっかり聴く
相手の話は、最後までしっかり聞く努力を。話の腰を折ったり、途中で話を遮らないことも大事です。相手が全て話し切った後で、自分の話をするよう心がけて。
また時折、目を合わせてアイコンタクトしたり、相鎚を打ったり、うなずくことによって、相手も心地よく安心して話を続けることができます。
いきなり否定や反論をせず、まずは一度は受け止める
話をしていると、どうしても途中で反論したくなったり、「それは違うよ」と言いたくなる場面もあるでしょう。しかし、ここはひとつ大人の女性としてグッと我慢。「そうですね」と、一度受け止めてから「ですが......」と自分の意見を冷静に述べるだけでも、角が立たなくなりますよ。
相手に安心感を与える工夫を
会話ややりとりを通して、相手に緊張感や不信感を与えていないか、一歩引いて少しだけ考えてみてください。
相手が安心できるような落ち着いた話し方、トーン、表情ができているかどうか。そのちょっとした気遣いが、円滑なコミュニケーションを育んでいくでしょう。
どんな時でも「笑い」や「ユーモア」を忘れない
真面目な話や会議であったとしても、そればかりでは息が詰まってしまいますよね。そんな時には「笑い」や「ユーモア」を会話の中に取り込んで、場の空気を和らげましょう。「笑い」によっていい空気が流れ、より円滑に話が進むこともあります♪
表情や姿勢、態度に注意する
会話で重要なのは話す時の表情や姿勢。日頃から、鏡でチェックしておくのがオススメです。特に、目と口角には要注意。鏡の前で普段の笑顔を作ってみてください。思った以上に目だけが笑っていなかったり、口角が下がり気味になってはいないでしょうか?
また、目も合わせず、スマホを操作しながら会話をすると、相手は「適当にあしらわれているのかな」、「自分の話なんてどうでもいいのかな」と不信に思い、話す気も心を開く気もなくなってしまいます。それはとても失礼な態度にあたりますので、注意が必要です。
メールや手紙のやりとりで気をつけたいこと
相手にちゃんと伝わる文章かどうかを重視する
メールをする時は、まずその主旨や目的を明確にしましょう。書いた後に一度読み返して、伝わりやすい文章になっているかどうか、誤字脱字はないか確認してから送信することをオススメします。
メールの内容は、相手に不快感を与えていないかどうか確認する
その場で消えていく会話と違って、メールは文章としてずっと残ってしまいます。相手に不快感を与えるような文章になっていないか、冷たい印象を与えていないか、自分がその内容で送られたら嫌な気分にならないか、よく確認してから送信しましょう。
できるだけ早めに返信する
メールの返信はなるべく早めに。そのほうが相手により安心感を与えることができますし、「私は大事にされている、優先されている」と思ってもらえますよ!
いかがでしたか?
コミュニケーション能力とは「相手を思いやる心」そのものです。今すぐに全部はできなくても、日々少しずつ訓練を重ねていくことで、能力を高めることができます。まずは身近な人と日頃から意識して会話やメールで楽しくコミュニケーションを取ってみてくださいね。きっと以前より、もっと距離を縮めることができるようになりますよ!
人と人が共に生活する上で欠かせないコミュニケーションは、ラテン語の「communicatio」に由来しています。
それは「分かち合うこと」を意味しています。