そんな時、どのようにして場をもたせていますか?季節や天気など無難な話題を振ってみたり、少ないながらも共通点を見出して、なんとか会話の糸口を見つけようとするのではないでしょうか。
無理して話す必要はない?
「無理してまで親しくもない人と話す必要なんてない」、と思う人もいるかもしれません。会話をする意思が全くないという雰囲気を初めから醸し出している人というのも中にはいますよね。
ですが、仕事上関係性のある人とか親戚づきあいや友達付き合いにおいて、そこまで割り切れないことも多いものです。なにより、何らかしら関わりのあるひとに「あなたと会話をするつもりは特にありません」という雰囲気を出してしまうのは、大人としてどうでしょう…。
もちろん、話しかけてもそっけない返事しか返ってこないのであれば、それ以上続ける必要は無いでしょう。でも、自分から話しかけるということは「あなたと会話したい」という意思を見せるということでもあります。
どんな返事が返ってくるかわからなくとも、こちらから話しかけてみましょう。その一言から、相手が唯一無二の存在になる可能性があるかもしれませんよね。
どんな話をしよう
まずは質問をしよう
少ないながらも共通点がある時は、相手に質問をすることで会話を始めましょう。その時大切なのは、「はい」または「いいえ」で終わってしまう質問を投げないことです。
さらに、プライバシーに踏み込むような質問も避けたいところですよね。質問はあくまでも会話の糸口です。それぞれの事情があって当然の大人同士、グイグイ質問をぶつけることは決して仲良くなるための助走とはならないでしょう。
仕事の会議であれば、参加したきっかけを訪ねてみるのはどうでしょう。子ども同士のつながりであれば、次に控えている行事について、どんな内容か尋ねるのも有効です。
たくさんの新しい会話より、ひとつの会話を「続ける」こと
質問はするもののポツポツと話が途切れてしまって、そのたびに新しい会話を探す…そんな状況は辛いものですよね。新しい会話がそう簡単に見つかるものでもありません。
そのため、何か会話を始めたらその中に出てきたキーワードについて質問を重ね、会話をより深いものにしていきましょう。
例えば「先日の展示会は盛況でしたね。講演会はどうでしたか?」と声をかけたなら「会場の反応はどうでしたか?」「次の講演の予定をご存知ですか?」など、ひとつのことについて会話を広げる努力をしてみましょう。
相手が自分の話をはじめたら
多くの人間は、話を聞くよりも自分について話す方が好きと言われています。会話の糸口を向けるだけで話してくれる人というのもいるものですね。
そんなときには決して遮らず、相づちを打ったり目を見て微笑みながら話を聞くことに徹しましょう。間違っても、「要するに〜」とか、「つまり〜」と、話の主導権を奪うような言葉は控えたいところです。
気づかないうちにしてしまいがちなのが腕組みや足を組むといった動作です。これは相手に威圧感や不快感を与えてしまいます。相づちをどう打つかよりも、ボディーランゲージの方が大切かもしれませんね。
おわりに
互いによく知らない人同士で交わす雑談。上手に話す必要や面白くする必要なんてありません。実は7割の人が自分はコミュニケーションが苦手だと思っている、というデータがあるようです。自分だけが雑談が苦手なわけでは無いと言うことですよね。
雑談に何の意味も見出せない、と言う方がいるかもしれません。でも、雑談の中に思わぬヒントが隠れているかもしれませんよね。なによりも、より相手を知るための糸口にもなります。苦手意識を持たずに、雑談を楽しんでみませんか?
仕事において付き合いの浅い相手と会話をする機会は多いものですね。また、挨拶を交わすだけの相手や友達の友達など、自分とは親しくない相手と会話をすることも少なからずあると思います。