悩んで考え始めると、堂々巡りばかりでいつまでも答えが出せなくなることがあります。特に自分のことや、自分と近しい人について考える時、その傾向が強いのではないでしょうか。
悩みの要素を2つに分けよう
仕事において売り上げ目標を課せられている場合を、一般的な例えとして考えてみます。現時点ではまだ半分しか売り上げていません。どうしたら売れるのかと考える一方で、目標に届かなかった時のことが頭をよぎり、不安で悩んでいるとしましょう。
この場合、いろんな要素が絡まっていますよね。それを一度に解決しようとするから答えが出せないでいます。こんな時には悩みを整理しましょう。
現実的に対処すべき事と積み重ね。
現実的にどうにかしなくてはいけないのが、売り上げ目標です。もっとたくさん売るためにはどうした良いか、アプローチの方法を考えなくてはいけませんよね。
情報や知識が無くては方法は考えられません。市場を分析したりどんなアプローチが有効か、情報を集めましょう。さらに、自分でできる範囲のことなのか、予算はどのくらいかなど、実行できる方法を模索していきます。
アプローチの方法を決めたならそれを着々とこなし、結果を積み上げていきます。少しずつ結果が見えてくれば、気持ちが変わってくるでしょう。
また、悩みを整理して段階的に考える事ができれば、出てきた結果に対して自分で納得する事が出来るでしょう。さらに、次への課題も見つけやすいですよね。
自分が作り出した不安要素は頭から切り離して。
一方で、「もし目標に届かなかったらどうしよう」という不安に対しては、どんなに悩んでも答えは見つからないでしょう。なぜなら本当に目標に行かないかもしれないけれど、クリアできるかもしれず、不確定ですよね。
さらに、「目標にいかなかったらなんと言われるだろう」のように、自分の力ではどうにもならないことまで悩んでしまうと、やはり答えが出ませんよね。自分の心配から作り出した不安は、頭から切り離すことが必要です。
答えのない悩み、いろいろ。
仕事であれば、結果がはっきりと出るほか周りからの評価もあるため、ある意味では解決方法を見出しやすいと言えるかもしれません。一方で、出産や恋、友情に関してなど私的なことのほうが、どんなに考えても答えが出ずに堂々巡りをして悩む機会が多いのではないでしょうか。
悩みの中には「今結婚したら、私は一生幸せなんだろうか、この友情はずっと続くのだろうか」など、時間がたたないと答えが出ないものもあれば、自分だけでは答えを出せないものもあるでしょう。
どんなに複雑で難しく感じる悩みも、仕事の場合と同様に「2つ」に分けることから始めてみましょう。まずは自分の頭で作り出した不安や心配事を、一度切り離してみてください。そして、「現実的に対処できること」と向き合いましょう。「現実的に対処できること」とは、「今の自分の気持ちをよく知る」ことではないでしょうか。
気持ちの把握と積み重ね
結婚したいのか、友情を続けたいのか。それとも、本心は別のところにあるのか…。しっかりと自分の気持ちを把握しましょう。
そして、結婚したいのなら「幸せなのだろうか」ではなく「幸せになる」という覚悟を、友情を続けたいのなら「続けるんだ」という覚悟を持つことが、現実的にできることです。仕事のように、早い前進は望めないかもしれません。それでも、少しずつ覚悟を積み重ねることによって悩みが変化していくことでしょう。
選択肢がなく、自分としては不本意でもそうせざるを得ない場合もあるでしょう。そんな時は「その状況の中での最善を尽くす」覚悟をし、行動を積み重ねてみませんか。
おわりに
自分が悩みの真っただ中にいる時というのは、複雑に感じてしまうものです。でも、どんな悩みでもまずは現実的に対処すべきものと、自分で作り出している不安の「２つ」に分けてみてください。実は自分で作り出した不安がほとんど、なんていう場合があるかもしれません。
どうしようもなく考え込んでしまうときこそ、早く現実的に対処し始めれば物事にも気持ちにも動きがみられるはずです。まずは一歩を踏み出してみませんか？
楽しく暮らしたいとは思っていても、いろんなことが起こりますよね。自分はもちろん、家族やパートナーの事、仕事の事など、考える事はたくさんあります。それが悩みにつながることもあるのではないでしょうか。