知っておきたい。自分にもできる「支援」とは
きっと、世界と自分とのつながりを意識し、身の回りの色んな感謝に気づけることにも繋がるはず。本当の心豊かな暮らしを考えるきっかけにもなりそうです。
「身近にあるものを、寄付する」ということ
着なくなった洋服を寄付してみよう
「まだ数回かしか袖を通していない」「開けてもいなかった」といった洋服がたくさんクローゼットに入れたままになっていませんか。ゴミ箱ではなく、段ボールに入れて送るだけで、立派な寄付になります。最近はNGO団体以外にも様々なブランドで受け付けています。また、ブランドによっては、ポイントバックしてくれるところもあるので、ぜひ調べてみたいですね。
髪の寄付というヘアドネーション
病気や事故で髪を失ってしまった18歳以下の子供たちのために、ヘアドネーション(髪の寄付)が行われています。「髪の毛の長さが31cm以上あること」や、「決められた美容院で切らないといけない」などの決まりはありますが、役立てることができるのは嬉しいですよね。
「31cm以上も伸ばせない」という人でもヘアードネーションはできます。その場合は、子供たちのウィッグではなく、漆刷毛(うるしばけ)ヘアードネーションになります。漆刷毛は、日本の伝統工芸における漆に書かせないもの。漆を塗る時に使う刷毛のことですが、全て人の髪の毛でできているので素材の少なさから生産が減っています。ぜひ「長さが足りないから出来ない」と思わずに、寄付してみましょう。
ほかにも、“人を救うために、自分の体の一部を提供する”社会貢献のかたちは、血液を提供する「献血」、出産の際にできる「さい帯血」の提供など、幾つか挙げることができます。ちょっと時間ができたときに、献血ルームへ足を運ぶのも良い機会になりそう。
ポイントやマイレージの寄付
ショップのポイントや飛行機のマイレージ、ネットショッピングからも寄付ができます。森林活動への寄付や遺跡保存への寄付など色々な活動があるので、自分が興味を持っている分野を探してポイントを寄付してもいいですよね。
犬や猫への物品の寄附
みなしごとなった犬や猫が集まる動物愛護センターへも、フードやトイレシートなどの物資を送ることで、支援をすることができます。本当は家族に迎え入れたいと思っていても、マンションだから、転勤があるから、またはアレルギーがある場合など・・簡単には決断できることではありませんよね。でも、物資支援であればすぐに始めることができます。
災害時、犠牲になるのは人も動物も同じ。頭に留めておきたい大切なことです。
「小さな気遣い」が、海や森、動物の環境を守る活動に
寄付ではなくても、本当に小さな気遣いで、環境保護に繋げられることがありますよ。
例えば、近年サンゴ礁の白化現象が問題になっていますが、白化現象の一因となる成分が、日焼け止めクリームに含まれていることが分かっています。日焼け止めクリームではなく、ラッシュガードを着て紫外線から肌を守ったり、影響が少ない日焼け止めクリームを使うなど心がけ一つで環境を守ることができます。
帰省や旅行で自然豊かな森や川へ出かけるのは心もリフレッシュできていいですよね。でもそこで捕まえた昆虫や草花はどうしていますか?同じ昆虫だから、捕まえて他の場所で放しても問題ないのかなとも思いますが、実は育った環境によって生きやすい環境は異なるもの。命を縮めることにもなりかねません。
いつまでも自然豊かな環境を残すために、むやみに捕まえたりするのはやめましょう。
「フェアトレード」の商品を選ぶようにする
「フェアトレード」という言葉やマークが一般的になってきました。発展途上国の生産品を私たち消費者が直接買うことで、身近な国際協力をすることができます。
例えば、お店で「どの赤ワインにしようかな?」と迷った時にはぜひフェアトレードのマークが付いているかどうかを見て、買ってみるのも、社会貢献につながります。
イベントや自分の趣味など、好きなことの応援から始めてみても
東京オリンピックを盛り上げるための寄付
2020年の「東京オリンピック」を盛り上げるための寄付もあります。右上部分にエンブレムが入った「東京オリンピック仕様の車のナンバープレート」を希望する際に、寄付をすると、さらに背景におしゃれな図柄入りのものにすることができます。おしゃれなナンバープレートをつけられて寄付もできれば一石二鳥ですよね。
自分が好きな分野で、できることを探してみる
自分の趣味や好きな分野で貢献できることを探してみると、行動にも繋げやすくなります。宇宙に興味がある人はJAXAのホームページを見てみたり、サッカーが好きな人は子どもにユニフォームを寄付できないかな、と探してみたり・・・。
また、最近では「クラウドファンディング」が盛んですよね。気軽に支援できることが、多種多様に広がってきています。
そのようにして、家族で、親子で、社会貢献への第一歩を踏み出してみてもよいですよね。大切なコミュニケーションの機会にもなります。
今、何が問題なのかを認識すること
食品ロスへの意識を持つ
まだ食べられるけどお腹いっぱいだから、作り過ぎてしまったから・・といった理由で食べ物を捨ててしまうことを、「食品ロス」と言います。日本では年間500~800万トンと言われてとても大きな社会問題とされています。
家庭でも冷凍や作り置きなどをうまく使って、少しでも食品ロスを減らしたいですね。
「TABETE(タベテ)」というサイトをご存知ですか。お店で作った料理は作り手の食べて欲しい、という気持ちがこもっています。でも売れ残ってしまうこともありますよね。そこで、そのまま廃棄ではなく、食べてくれる人へ繋げる、というのがこのサイトのシステムです。活用してみれば、お店は売れ残りがなくなったり、食べる人は新しいお店の開拓ができたりと、食品ロスの削減につながって、お互いにとっていいことばかりですよね。
保護猫カフェへ行ってみる
猫カフェというのはたくさんありますが、保護猫と里親を繋ぐ目的の「保護猫カフェ」があることをご存知でしょうか。実際に飼うのは難しくても、カフェを利用して売上につなげることも、社会貢献への第一歩になります。
人の手によって捨てられてりまう猫たちの問題を直視できる、大切な機会にもなるのではないでしょうか。
終わりに
いかがでしたでしょうか。「社会貢献」や「寄付」と聞くと自分からはとても遠いことのように思えてしまいますが、自分のライフスタイルを変えずに、手を差し伸べられることがあります。
スマホやSNSでは手軽に人と繋がれて、簡単にそれらの情報を得ることができますが、実際に行動を起こせるかどうかは、自分自身の意思があってこそ。「困っている人や、社会の役に立ちたい」という意思をもって、はじめからたくさんのこと、ハードルの高いことではなく、今、明日できることから始めてみませんか?
自然災害のニュースを見ていると、たくさんのボランティア活動をしている方が報道されています。そんな時に自分には「難しい」、「できない」と感じていませんか。実は災害現場のボランティア以外にも、身近にはたくさんの社会貢献の機会があります。今回は、簡単に始められる支援の方法についてご紹介したいと思います。