さらには、円滑に進まないだけではなくイライラとした気持ちがストレスに繋がることだって大いにあります。ストレスを溜めないための防御策として、なぜ素直に謝ることができないのか、について知っておきましょう。
謝ることができない人の心理
謝ることをしない人というのは、どんな心理なのでしょう。まずあげられるのは、自分が悪いと思っていない、というケースです。そもそも悪いことをした、という意識がないため謝ることに考えが至りません。
また、どう思われてもいいから意見を通したい、あるいは自分の才能に嫉妬して周りがあれこれ言っているだけだから気にしない、というような強気のパターンもあります。
さらには、本当は謝りたいのだけれどタイミングを逃した、とか謝ると負けてしまうと思っているケースもあります。悪いと思ったら謝る、こんなシンプルなことができない背景にはいろんな心理が隠されていますね。
「謝る」とはどういうことか。
大人になると「謝る」といっても、友達と喧嘩した時に「ごめんなさい」というのとは少し状況が違ってきます。なぜなら、例え自分が悪くなくても謝らなくてはいけないことがあるからです。
でもそれは、物事を客観的に見て全体を把握できるからこそなせる技です。仕事をして行く上で本当は誰もが客観的な視点を持つべきですが、謝れない大人が増えているというのは視野が狭く自分本位な大人が増えているということなのかもしれません。
大人だからこそ持ちたい自信と素直さ
客観的な視点もさることながら、「謝る」ことにおいて最も大切なのが素直さです。自分の非を認めるというのは、素直でないとできないことです。悪いところを素直に反省し、次に活かせるのが大人ですよね。
さらに、素直に謝れる人は謝ったからといって自分が否定されたとか軽んじられたなどとは思いません。それだけ自分に自信とプライドをしっかりと持っているのです。
謝らない人への対処法
謝らない人があまり関係のない部署であればさほど苦労はしませんが、毎日顔を合わせるようならやはり考えものです。ストレスから身を守るためにも、対処の仕方について知っておきたいところです。
そして、謝らないと一言で言ってもなぜ謝らないのか、その理由によって3タイプに分けられます。それぞれのタイプ別にどんな対処法があるか見ていきましょう。
自分が悪くてもあえて謝らない
自分で悪いとわかっているのにもかかわらず謝ることができない人というのは、今までどんなことがあってもなあなあにしてなんとなく許されてきた経験から謝ることができなくなっています。
ですがそれは、本当に許されてきたのではなく誰かが我慢してもみ消されてきただけのこと。謝ることができないのは本人のためになりません。毅然とした態度で注意していくことが大切です。
自分が悪いとは思っているが素直に謝れない
素直に謝れない人は単にタイミングを逃しただけなのかもしれません。そんな時には敢えてこちらから「あの時はごめん」と折れてみましょう。そうしたら素直に謝ることができるでしょう。
自分が悪いと思っていない
そもそも悪いと思っていない、これが1番難しいですよね。自分が正しいと思う感覚と違うということは、諭しても通じないのと一緒です。
本来は関わりたくないけれど仕事上しかたない、そんな場合も多いですよね。こんな価値観をもあるのかと受け止める、あるいはこの人は考え方が違うと割り切ってそれなりに付き合うことができれば理想的です。
おわりに
歳をとればとるほど、職位が上がればあがるほどプライドや意地が邪魔して「謝る」ことが難しくなっていくようです。でも、上の人の姿を見て下が育つもの、仕事の内容だけでなく素直に非を認める姿を見せることも大事ですよね。素直に謝ることのできる素敵な大人を目指しましょう。
あなたの周りに明らかに自分が悪いのに謝らない人はいませんか?そんな人が1人でもいると、当然周りは嫌な気持ちになったり、仕事が円滑に進まなくなってしまいますよね。