その「繋がり」、あなたにとって本当にプラスですか?
学校、職場、趣味のサークル、ママ友、さらにはSNSで繋がった仲間たち。交流が増えれば増えるほど、そこに費やす時間も膨らんでいくけれど、それであなたは満足感を得られていますか?気づけば、誰かの愚痴をきいたり、噂話に首を突っ込むかたちになったり、思っていたのと違う結果になっていたりしませんか?人の話を聞いているうちに、自分の思いや考えがどこにあるのかわからなくなってしまうことはありませんか?
せっかく久しぶりに友人に会ったのに、スマホから手が離せない。そういえば、あんまり目を合わせてしゃべっていないような..。それって健全なコミュニケーションでしょうか?
お酒は苦手だけど、それも仕事のうちと思って付き合った飲み会。それなのに収穫なしってなんだか不毛。無性に時間がもったいなかった気もしてきますよね。
スケジュールが埋まっていないと落ち着かなくてなんだか不安。こんな人が最近増えているみたいです。隙間があれば、そこに誰かと会う予定を詰め込み安心感を得る。目的は一体どこにあるのでしょうか...もはや迷子になってしまっている状況です。
「孤独」を知る=自分の本質を知る
そもそも人は社会の一部である前に自然の一部。生まれるときも死ぬときも孤独な存在です。社会生活にマヒして孤独を忘れようとしてしまいがちだけど、本質は孤独にあるのではないでしょうか。
もちろん人との繋がりで心が成長し、人生が豊かになっていくのも事実。だけど、それはその繋がりを自分の中できちんと育んでいけたとき。依存するだけの繋がりからは充足感は得られません。
もし、あなたが人との繋がりに振り回されて、心が曇ってしまっている状況だとしたら、もしかすると「繋がっていないと認められない」という強迫観念に駆られているのかもしれません。でもそうした気持ちも自分の心が生み出すこと。まず、素直に心地よく感じられる場所に目を向けてみて。誰のためでもなく自分のために。
「ひとり時間」は自分を高めるチャンス!
あなたの魅力を左右するのは、友だちやフォロワーの数ではありません。大事なのは、あなた自身が充実しているかということ。精神的に自立している人は、どんな状況も柔軟に乗り越えられる術が自然と身についています。「ひとり時間」は自分の内面とじっくり向き合い、ポテンシャルを高めるチャンス!さあ、自分の心の声に正直に行動してみませんか?
1.ギャラリーや美術館でアートに触れる
明解な回答がないアートの世界。それだけに、鑑賞者が自由に思いを巡らすことができます。好きな作家や企画で選んでもいいし、新しい世界と出会う気持ちでギャラリーや美術館に入ってみても。他人の考えに惑わされずに作品と向き合うためにも、ひとりで行くのがおすすめです。
2.長編小説や古典に挑戦する
ひとり時間は知的好奇心を満たすために使ってもいいですね。毎日1時間は読書の時間と決めて、読み応えのある長編小説や古典に挑戦してみるのはいかがでしょうか。重たい分、読了後の達成感もひとしおです。
3.アート本や洋雑誌、レコード....感性に響くものを表紙買いする
インターネットで海外の情報はたくさん得られるけれど、やっぱり写真やデザインは、紙で触れると違います。かっこいいなと思う洋雑誌やアート本を見つけたら、感性にしたがって表紙買いするのもあり。自分の好きなテイストのものだから、きっと繰り返し眺めたくなるはずです。
お目当てのあの曲を探しにレコード屋へ...のつもりが、ツボなジャケットに心を奪われ、レジに向かってしまう...なんて出会いもいいのです。だって自分の心がそうさせたのですから。ジャケットで選んだものが好きな感じの音楽だったというのはよくある話です。
4.近場をのんびり散策する
時間に追われて足早に通り過ぎている道も、のんびり散策してみると違った風景が見えてきたりします。いつもは最短距離で行くルートを、敢えて回り道。気が付かなかった自分の街の魅力が見つかるかもしれません。
路地を入ってみたら、こんなところに素敵なカフェが!なんて出会いもあるかもしれません。目的を持たない散策だからこそ、思わぬ収穫があったときは、とてもうれしいものです。
5.ミニシアターに行く
大型のシネコンはひとりではちょっと入り辛い気もするけれど、ミニシアターは同じようにひとり客が割と多い場所です。興行収入重視の映画ではなく、作家性や文化を大切にした作品が上映されやすいのも魅力。置いてあるフライヤーから新しい情報を得るのも楽しみの一つです。
6.リラックスタイムを充実させる
日常のちょっとした時間を「ひとり時間」として充ててみても。美味しいお茶を淹れて飲んだり、本を読んだり、音楽を聴いたり。それでもやっぱり頭のモヤモヤが晴れない...という場合は、ゆっくりバスタブに浸かって、心身ともにリラックス。完璧な人間なんていないのだから、あまり無理しすぎずに、上手な気持ちの切り替えの仕方を知っておけるといいですね。
内面が充実している人には、きっといい出会いがある
「ひとり時間」を大切にすることは、ある種自分を知るトレーニングのようなものかもしれません。ただ淡々と生活してもよいのかもしれないけれど、私たちの社会は、ちょっとした意識改善が必要なほどに混みあってしまっているから。「繋がり」への重圧から身をかわし、内面を充実させれば、きっと自ずと本当に大切にしたい関係が見えてくるはずです。そう、真の出会いとは、意識せずとも自然と訪れるものですよ。
突然ですが、あなたは孤独が怖いですか?誰かと繋がりを感じていないと不安ですか?
でも、大切にしたい「繋がり」って何なのでしょうか?
もしかしたら、そのうちのいくつかは、意外とあなたの人生において重要なことでもないのかもしれません。