ところが、苦手な人に限ってなぜか動向が気になるものです。本当に苦手なら、気にしなければ良いと頭ではわかっていても、どうしようもない…。この気になるという気持ちはどこからきているのでしょうか。
まずは何が苦手かをしっかりと整理しよう
「なんとなく苦手」と思う気持ちの原因について考えたことがありますか?苦手な人はどこにでもいるもの、なのかもしれませんが、そう思うには必ず何か原因やとっかかりがあったはず。元となる要因について一度分析してみましょう。
仕事場において。
自分は残業をしているのに、さらりと帰る人がいるものです。たとえ1人でやらねばならないとわかっていても、「何か手伝えることある?」と声もかけずに姿を消されると腹ただしく感じるものですね。
また、自分の仕事を振り上手な人というのもいます。あるいは、煩雑なものについては誰かがやってくれるようにうまく切り抜けるタイプの人もいます。
決して仕事をしていないわけではないものの、なんとなく自分だけハズレくじを引かされたような気持ちになるのは事実です。そんな時、この人と一緒に働きたくないな、苦手だなという感情が芽生えませんか?
子ども関係の集まりにおいて
子どもがいても、いつも綺麗にしていて疲れなど感じさせない人がいます。そんな人を見ると、「自分に手をかける時間があって良いな」と妬ましく思えてしまうことはありませんか?
また、先生や友達に囲まれていつも賑やかにしている人というのもいますよね。会話に加わることのない自分になんとなく疎外感じ、ひいてはそんな人を苦手だと感じてはいないでしょうか。
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もしかしてこの気持ち、嫉妬に近いかも…
こうしてみると、認めたくはないけれど「狡い・羨ましい」という気持ちがどこかに見えてきませんか?自分の仕事だけやって、あとはさらりと帰る、スマートにこなせそうなものだけを自分の仕事として選び取りたいなど、裏返せば「自分もそうしたい」と思っているのではないでしょうか。
いつも綺麗でありたい、いつも輪の中心にいたいなど、やはりこれも意識していなくとも「そうありたい」と思っている事なのかもしれません。
好きと嫌いは表裏一体
「苦手」という気持ちを分析してみると、認めたくはないものの、「自分だってそうなりたい」と思っていることが多くはないでしょうか。「自分だってそうなりたいのにそうではない」ことに腹ただしさを感じてしまうのです。
自分が手に入れたい状況に他人がいるがために、その人に目がいってしまうし、気になるのです。これが、「苦手なのに気になる」要因です。そうでないなら、完全に意識の外に出すことができるはずです。
自分がそこに近づく努力をしてみよう
苦手だという意識を持ちながら目で追っているだけでは前進はありません。「苦手」と思う気持ちを分析し、嫉妬に近いことが判明したのなら自分をそこに近づけてみませんか?
仕事と自分のスタンスをしっかり取ろう
仕事において、なんでも抱え込んで自分だけが頑張ることは決して良いことではありません。品質を保ったうえで納期を守るために、できないものはできないとはっきり伝えることも必要です。
また、自分が受けた仕事を誠意を持って取り組んだ上で余力があったら、誰かを手伝うことは可能です。でも、自分が無理をしてまで声がけする必要はありませんよね。ですが、帰る際にはしっかり挨拶をして、ねぎらう気持ちを伝えることは必要です。
いつも明るい表情で輝いていよう
スキンケアやスタイルの維持など、綺麗な人はそれ相応の努力をしているものです。綺麗な人になりたいと思ったらまずは自分の生活を見直しましょう。
そして、常に笑顔で明るい雰囲気を心がけましょう。笑顔の多い人というのは、周りもアプローチしやすいものですよね。笑顔でいることは今日からでもすぐに実行できますね。
苦手な人は自分を映す鏡のようなもの
どんな人が苦手か、必要以上に気になるのはどんな相手かしっかり分析すると、自分がどうなりたいのかさらには、現状についてまで、如実に見せてくれます。
苦手というだけでは心が苦しいですが、深く分析することで自分を変えられるのなら「苦手」な人の存在は貴重なものになるのではないでしょうか。
おわりに
苦手だと思っていた人に近づく努力をしてみると、「苦手」ではなく「好き」に変わっていることに気づく時がくると思います。好きと嫌いは表裏一体、もしかしたら唯一無二の親友になり得るかもしれませんよね。「苦手」で終わらせず、自分を変えていく原動力にしませんか?
この人なんとなく苦手だな、と思うきっかけはなんでしょうか。悪口や嫌がらせをされたなら別ですが、何もされていないにもかかわらず、なんとなく苦手な人というのは少なからずいるものです。