「さりげなさ」が魅力的なディスプレイになる春の草花
花屋さんにならぶお花はもちろん素敵ですが、野の花がいっせいに咲く春は、道端やお庭の花を飾って楽しんでみてはいかが。
さりげなくてセンスのいい飾り方をご紹介します。
「DAHLIAさん」を参考に学ぶ草花のディスプレイ術
四季を大切にした心地よいシンプルな暮らしを心がけているDAHLIAさんのブログ「シンプルライフ×シンプルスタイル」では、ベランダで育てた草花を素敵にディスプレイするHow toや実例が紹介されています。おとなしく見えてしまいがちな草花たちを、可憐で魅力的に活けるアイディアが盛りだくさん。ぜひ参考にしてみて。
出典: ベランダで育てているというハーブとオリーブ。瓶やガラスのキャニスターにそれぞれ活け、同じコーナーにまとめてディスプレイ。オリーブを活けたキャニスターにはシルバーのトレイを。異なる素材のものを組合せることでバランスがとれて、穏やかなだけでなく洗練された雰囲気になっています。
出典: オリーブは、持ち手つきのブリキのバスケットに飾っても素敵。あえてグリーンの近くに置いて、緑のものをまとめてレイアウトすると、小さな森のような空間になります。
出典: こちらもベランダガーデンで栽培したビオラ。思いのほか茎が伸びてしまったそうですが、ちょっと背の高い空き瓶に活けたら、こんな華やかなアレンジに。花瓶よりもナチュラルで、春の空気を感じるディスプレイが楽しめそう。
出典: こちらは頂きモノだというスノーボール。よく似ている紫陽花にも活用できる活け方は、覚えておくと◎ですよ。
写真は、最初に活けたディスプレイ。枝の長さに合わせて、背の高いボトルに挿しました。
出典: スツールの上において飾る場合、既に床から高さがあるので、重心をちょっと低めにした方が落ち着きます。
DAHLIAさんは、様子を見ながら枝を切って花器を重みを感じる水差しに替えました。色合いも透明なガラスよりモス系のグリーンの方が心地よい重みを感じて癒される空間になりましたね。
出典: 花びらが散りはじめたら、野田琺瑯のたらいに花を浮かべるアレンジに。花びらが散るのが気にならなくなるだけでなく、挿しているときとは異なる表情を楽しめます。
出典: 庭やベランダなどで枝モノを植えている人は、ぜひお部屋で飾って楽しむことをオススメします。
活け方には、いくつかポイントがあるそうなので、それを押さえればDAHLIAさんのように、素敵なディスプレイが楽しめるはず。
ポイントの1つは、花器選び。背が高くて口が狭いものが活けやすいのだとか。
出典: 花器の高さを1として、花器から出る枝の高さも1になるようにするとバランスがとれるのだそう。
枝によって表情が異なるので、様子を見ながら調整してみてくださいね。
出典: 無理に花瓶に活けるよりも、垂らすように飾ると雰囲気が出て素敵ですよね。
DAHLIAさんは、スパイスの空き瓶に革紐を巻きつけてぶら下げるようにディスプレイしました。棚やテーブルの上だけでなく、緑が欲しい空間にアクセントを加えることができます。
DAHLIAさんのブログはこちら。ご紹介したディスプレイ以外にも素敵なアイデアがたくさん紹介されています。
春らしい愛らしさが満開♪ 人気のお花のディスプレイ実例集
最近は、お庭や鉢植えで楽しむ人も多くなったミモザ。ふつうに花器に挿しても十分かわいいのですが、ブロガーさんたちは、かわいくディスプレイしながらドライフラワーにする、という一石二鳥の楽しみ方もしているようです。
出典: お花のボリュームを調えて、革紐で天井から吊り下げるというワザ。まるで照明のシェードのよう。
出典: 飾る場所はテーブルや棚の上でなくてもOK。短く切った枝をバスケットなどに入れて壁に掛けても絵になります。
出典: 少し長めにカットし、敢えて無造作に束ねてスワッグに。おひさまの様な黄色が、モノトーンのインテリアにアクセントをつけてくれますね。
出典: 道端で摘んできた小さな草花は、自然の中に咲いているようなイメージで活けると可愛らしさが引き立ちます。
出典: 清楚な白い花びらがこんもりと集まった愛らしいお花ですよね。淡いトーンの小物と合わせると春らしい空間が作れます。
こちらは、満開になって、花びらが散る様子も想定したディスプレイなのだそう。
出典: 背が高い小手毬の周りには、背の低い小物を合わせるのがポイント。ペールトーンでそろえた小物は、小手毬の透明感と好相性です。
出典: こちらは、ちょっと変わったディスプレイ法。あえて花器から枝が伸びるように活けて棚の上におき、お部屋の中に枝が浮かんでるように見せています。
出典: 小ぶりな瓶に入れて飾り棚に。グリーンと一緒に活けると、野の花のような印象になりますね。
出典: 花を活けるのは花瓶という思い込みは捨てて、ティーポットやカップなど、その植物の個性にあった花器に飾ってみて。
春のお散歩は足元に注目♪ 道端に咲く草花たちをご紹介します
出典: 名前とは裏腹に勿忘草に似た淡青紫色の可憐な花を咲かせる胡瓜草。よく野原や道端に咲いているのですが、3mmほどしかない花なので、よーく目を凝らして探してみてくださいね。
出典: 道端や庭、畑などに広く自生しているので、見たことがないという人は恐らくいないのでは。クローバーのようなハート形の3枚葉に黄色の可愛らしい花を咲かせます。
出典: 早春に青い花を咲かせるヨーロッパ原産の帰化植物。7~10mm程度の小さな花ですが、別名「瑠璃唐草」「天人唐草」「星の瞳」の通り、畑の畦道や道端で咲き誇っている光景はとても美しく見応えがあります。
出典: オランダミミナグサもオオイヌノフグリと同じくヨーロッパ原産の帰化植物です。道端や畑、荒れ地に自生し、白く可愛い花を咲かせます。
出典: 別名「ヤハズエンドウ」とも呼ばれる、スリランカ原産のマメ科ソラマメ属の植物。花の大きさは1~2cmほどと比較的大きく、紫がかったピンク色で見た目にもとても華やか。
出典: タンポポに見間違えるほどよく似ている野芥子。タンポポとの違いはその葉っぱ。縁がギザギザと尖っており、見るからに痛そうです。でも葉先は柔らかく、触っても大丈夫。日当たりのよい道端や荒地に自生しています。
出典: 春の七草の1つで、田畑や畦道、道端、荒れ地などに広く自生しています。4~6mmの小さく白い清楚な花をたくさん咲かせます。別名「ひよこ草」「すずめ草」とも言われ、小鳥の大好物です。
出典: 畑や道端に生えている早春に花を咲かせる越年草。紅紫色をした唇形の花が一面に咲き乱れる様子は圧巻です。春の七草にもホトケノザがありますが、この花ではなくキク科のコオニタビラコのことです。
食卓や棚にちょこんと飾るだけで心が癒される草花。記事で紹介したディスプレイを参考にして、「花を飾る」ことを難しく考えず、好きな花を自由に活けてみてくださいね。
ベランダで育てているというハーブとオリーブ。瓶やガラスのキャニスターにそれぞれ活け、同じコーナーにまとめてディスプレイ。オリーブを活けたキャニスターにはシルバーのトレイを。異なる素材のものを組合せることでバランスがとれて、穏やかなだけでなく洗練された雰囲気になっています。