楽しみでもあり不安でもある「出会い」
瀬戸内寂聴
人とつきあうのに秘訣があるとすれば、
それはまずこちらが相手を
好きになってしまうことではないでしょうか。
多くの人との関係を良好に保ちたい、これは誰しも思うところですよね。「こちらが相手を好きになる」、まずは全ての人に対してこんな気持ちで向き合ってみましょう。
難しい。でも大切な「人間関係」
人間関係はとても難しいもの。人間関係に悩んでしまえば、仕事を変えざるを得ないなんてことにもなりかねません。一方で、人との繋がりなくしては生きて行くことすらできませんよね。
なるべくならば悩みたくない、誰もがそう思っていてもやはり「相性」があります。中には「合わない」と感じる人がいるかもしれません。多くの人と関わっていく中で、悩まずに気持ち良く過ごすためのポイントを見ていきましょう。
人付き合いで悩まないために「自分で」できること
他人からの評価を気にしない
「誰かになにか言われたら嫌だな」とか、「あの人は私をどう思っているんだろう」など、他人からの評価を気にしすぎると人付き合いそのものに疲れてしまいます。
誰かからの意見によって自分が決まるわけではありません。また、他人の意見を気にしている人よりも、一本筋の通っている人の方がかっこよく見えたりするものです。
中には本当に聞き入れなくてはいけない意見もあるでしょう。全てを受け入れるのではなく、必要なものだけを自分で選び取り、他は気にしすぎないように努めましょう。
人と自分を比べない
自分と他人とを比べることはよくやってしまいがちですが、どこにでも上には上がいるものです。比べることによって、本来は感じなくても良いはずの劣等感を味わう羽目になってしまいます。
一人ひとり個性があってそれぞれに魅力があるものです。自分が持っている良さを活かして輝くことができれば、誰かと比較する必要なんてありませんよね。
他人に依存や期待をしない
3人でいれば弾む会話が、2人になると途端に途切れるということがあります。だからと言って、常に3人で居られるわけでもありませんよね。誰かの予定に合わせて動く、そんな依存の仕方はストレスを溜めることにつながります。
また、自分が何かしてあげたことに対する見返りを期待しすぎると、思惑と外れたときにがっかりしたり腹が立つことにつながります。自分の意思で行動し、完結させましょう。
確立した「自分」を持つこと。
こうしてみると、しっかりと「自分」というものを確立できているかどうか、が気持ちよく人付き合いできるかどうかのポイントになりそうです。
武者小路実篤
君は君
我は我也
されど仲よき
誰にも依存せず、互いを尊重しながらも仲が良いこと。そんな姿が人付き合いにおいての理想像ですよね。自分を確立させるためには、まず自分を認め、好きでいることが大前提です。そして、まわりにどんな人が来ようとも揺るがないような、しっかりとした己があれば大丈夫です。
あえて避けるという方法も。
どんなに自分が確立されていたとしても、どうしても苦手な人、だれもが付き合いたくないと思うような人と出会ってしまうかもしれません。人付き合いに悩んだりトラブルに巻き込まれる前に、「避ける」ことも時には大事です。
おわりに
生きていく上でどうしても切り離せない人付き合いや人間関係のしがらみ。良好に保ちたいと思っていてもなかなか難しいものですが、悩んでしまっては毎日がつまらないものになってしまいます。人付き合いで悩まないために、自分でできることはしたいですよね。
そして、「まずは相手を好きになろう」とする心をもって、新しい出会いを楽しみに待つ。そんな気持ちで春を迎えられたら嬉しいですね。
春は環境が大きく変わるタイミングです。自分を取り巻く環境においても、新しい人との出会いがあるのではないでしょうか。新しい出会いは楽しみな反面不安も多いものですよね。