冬は一年で最も乾燥する季節
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
空気の乾燥による影響は?
まず一つ目は、体調を崩す人が多くなるということです。その理由は、空気が乾くと風邪やインフルエンザウイルスが生存しやすくなるうえに、鼻やのどの粘膜機能が低下してウイルスの侵入を防げなくなってしまうため。冬になるとインフルエンザ患者数が一気に増えるのは、この2つの理由が相互に関係しているためです。
二つ目は、肌や髪の毛の乾燥です。冬になると肌や髪がカサつくという人は多いのではないでしょうか?それは、水分は乾いている方に向かって移動する性質があるため、空気が乾燥する冬は肌や髪に含まれている水分が空気中に逃げてしまうからなのです。
三つ目は、火災の危険性が高まるという点です。もともと冬はストーブやこたつなどを使うため、火災の危険性はほかの季節よりも高くなるのですが、さらに空気中の水分が少なくなっているため、火が点きやすいうえに燃え広がりやすくなります。
乾燥によるリスクを抑えるために、加湿器を活用して湿度をキープしている人も多いでしょう。
しかし、今回はどの家庭でも簡単にできる加湿方法をご紹介します!どれもすぐできる対処法なので、ご家庭のライフスタイルに合ったものを選んで実践してみてくださいね。
簡単にできる加湿方法*
室内干しで空気を潤す
室内干しの嫌なにおいが心配…という方は、干し方のコツを2つ押さえましょう!
まずひとつは、扇風機の風を洗濯物に当てながら乾かすこと。生乾きの臭いを抑えてくれるだけでなく、早く乾くというメリットもあります。
ふたつ目は、洗濯物の間隔をできるだけ空けて干すということです。間隔を狭めて干すと、湿気がこもりやすく乾きにくくなるので、臭いの元となる雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
霧吹きで水分を補給
霧吹きを掛ける布製品で、特におすすめなのがカーテンです。カーテンは広げると大きいので、まんべんなく霧吹きを吹きかけると保湿効果が期待できます。日中はレースカーテンに、夜には遮光カーテンに吹きかけると一日中加湿することができますね。
床や窓を水拭き
床がフローリングの場合は、掃除機での掃除から水拭きにチェンジ。床についた水分が蒸発して、空中を潤してくれます。
水拭きをするなら、床のほかに窓、冷蔵庫、電子レンジなどの大きな部位や家電もおすすめ。水拭き掃除は大変ですが、運動にも掃除にも加湿にもなるので、まさに一石三鳥ですよ!
お湯を沸かす・お鍋をする
やかんと同じ原理で、お鍋やおでんなどの煮物料理を食べるのも加湿に一役買います。
卓上コンロを使いながらお鍋を食べれば、常に汁が沸騰して蒸発しますし、あたたかいご飯をおいしく食べれるのでいいことずくめですね。
マグカップに水またはお湯を張って自分の近くに置いておくだけでも加湿効果があります。
部屋全体を潤すには少しパワーは足りませんが、とても手軽な方法なので、とにかく加湿したいときのために覚えておくと便利です。
暖房器具は石油ストーブを使おう
続いては、使う暖房器具の工夫です。
エアコンは乾燥してしまうから使いたくない…という場合は石油ストーブを使いましょう。石油ストーブは石油を燃焼する際、水が発生するため、加湿効果があるのです。石油ストーブ上の天板にはやかんを置くことができるので、石油ストーブの上でお湯を沸かすとより空気が潤いますよ。
植物を活けてみる
お風呂上りは浴室ドアを開けておく
最後は、毎日のお風呂上りにできる小ワザです。お風呂から上がったら、換気扇をつけずにそのまま浴室のドアを開けっ放しにしておきましょう◎。浴室にこもった湯気が、脱衣所やリビングに届くことで加湿効果があります。
浴室の水あかやカビが心配な人は、お風呂上りに水切りワイパーやタオルなどで壁の水滴を落とすようにしましょう。ちょっとしたひと手間で、掃除がぐんと楽になりますよ。
乾燥対策をして快適な冬を過ごそう
今回は、どこでもすぐできる空気の乾燥対策についてお話ししました。ご紹介した技を覚えておくと、家はもちろん旅行や出張先のホテルで乾燥が気になる場合もすぐ対処できます。楽しみがたくさん詰まった冬を、元気に快適に過ごすためにも、ぜひ試してみてくださいね。
日本の湿度は、時期によって大きく変化します。梅雨には70~80%にも上りますが、寒さが厳しくなる12~4月は10~20%にまでダウンすることも。また、冬場はエアコンを使うため室内の乾燥はより酷くなってしまいます。私たちが快適に過ごす最適の湿度は、40~60%と言われているので、冬はいかに湿度が低いかが分かりますね。