「メンター」とはなんだろう。
「メンター」という言葉を聞いたことがあるだろうか。語源は古代ギリシャにさかのぼるが、後継者を指導する人、支援者という意味。さらには人生経験が豊かな人、助言者までも含めることができる。
「メンター」とは、仕事上はもちろん生き方における迷いにも助言をしたり実際の成功例を見せてくれるような存在です。
コーチとメンターはどう違うの？
メンタリングのテーマは、仕事や人生など、その範囲は広く長期的です。一方、コーチングのテーマは、業務目標の実現やプロジェクトの達成など、その範囲はメンタリングに比べると限られ短期的です。
コーチとメンターの違いは一言で言うと「関わる範囲」です。「メンター」が支援する中の一部分を現実的にどうしたらよいか支援するのがコーチングといえます。
どんな人が「メンター」になり得るのか。
「メンター」は仕事の経験が浅い人に対して指導したり、自分がロールモデルになったりします。さらには、メンタル面までサポートすることから、経験値とともにコミュニケーション能力の高い人が向いているようです。
メンターと呼べる人はいますか？
職場で見つけられればそれはとても嬉しいこと。
今、仕事や人生に迷った時、支援してくれるような「メンター」はいますか？通常、ともに理解しあい苦難を乗り越えた信頼できる相手を「メンター」としやすいことから、職場の上司や先輩であるケースが多いとされています。
ところが、実際は縦のつながりが希薄であったり分業が進むなどしてなかなか関係性を築くのが難しいようです。もしも職場で「メンター」に出会えたならそれはとても幸せなことです。
異業種やネットのつながりでも。
異業種の人とのつながりはあたらしい世界を知る機会となったりひらめきを得るものです。趣味のサークルやネットを通してのつながりから「メンター」に出会える可能性もあります。
両親や子どもなど近しい人もメンター候補。
「メンター」は仕事だけでなく、人生における助言者でもあります。近すぎる存在で見落としがちですが、多くの苦難を乗り越えてきた両親も「メンター」候補です。
また、人生経験という点においては短いものの、新しい世代の子どもの行動は新しい世界を教えてくれるものでもあります。子どもは、変化の早い時代が「今」求めているものを教えてくれる「メンター」になり得ます。
考え方や生き方に共感できる人物も。
もちろん、会ったことがなくてもその生き方や考え方に感銘を受けたなら「メンター」になります。主に歴史上の人物や、企業の経営者などがその対象です。
思い浮かばない？では、探してみましょう。
メンター探しは自分探し。どんな自分になりたいか考えてみよう。
今、自分の「メンター」と言える人物を思い浮かべることができなければ探してみましょう。どんな分野の人が気になるでしょうか。また、どんな風に年齢を重ねていきたいと思うでしょうか。
こんな風になりたいと思い描く人物によって、自分の興味や関心に改めて気づかされることがあるかもしれません、「メンター」探しは自分探しに似ています。
自分が誰かにとっての「メンター」になるために。
自分が周りを見渡して「メンター」を探すように、他の人もまた「メンター」を探しています。誰かの「メンター」となり、仕事はもちろん人生においてもサポートできることはとても幸せなことではないでしょうか。
相手を信頼し、自分を飾らない
そのためには相手が年下だろうと年上だろうと、信頼しましょう。強いところはもちろん弱いところもあって当然です。自分を飾らずに、素のままでつきあえるような関係性を築くことが大前提です。
仕事や人生を楽しむ
どんなに仕事ができても、どんなに金銭的、物質的に成功していてもやはり楽しそうに輝いていなければ「メンター」として選ばれることは難しいでしょう。
本気で仕事に取り組んだりいろんなことにチャレンジして人生を楽しんでいれば、それが自分の輝きとなって現れるはずです。その輝きが誰かにとっての「メンター」となり得れば、そんな嬉しいことはありません。
おわりに
今までの失敗や成功の経験を次に伝え、支援していく「メンター」。互いに信頼し前へ進もうとするからこそ必要とされる存在です。自分が良き「メンター」に出会い、また、誰かのための良き「メンター」となり得るよう、仕事も人生も本気で向き合いたい、そう思いませんか？
どんなに毎日頑張っていても、ふと今走っている道や将来に不安を持つことがあると思います。また、新しいことに挑戦したいという心は持っているのにその方法がわからないということもあるでしょう。そんな時、頼りになるのが「メンター」の存在です。