もしフランス語を話せたら…
世界で2番目に多い国・地域で使われている「フランス語」
フランス語を使う国・地域は本国フランスだけでなく、スイス、カナダ、ベルギーの一部、海外県や共同体のマルティニーク、ニューカレドニア、タヒチなど。そしてかつてフランス領土だったアフリカなど、実に英語に次いで世界で2番目に多い国と地域で話されています。フランス語を話せたら、世界が広がりそうですね。
意外と身近な「フランス語」
1:わかりやすいテキストで勉強スタート
興味をもったときが始め時! まずは簡単なテキストでフランス語の基本を勉強しましょう。女性名詞・男性名詞、動詞の活用形、主語、たくさんの種類がある過去形…など、最初はチンプンカンプンかもしれませんが、大丈夫! 日本語との違いを楽しみつつ学ぶのがコツです。
おすすめのテキスト2冊
2:NHKの語学番組で毎日15分勉強
一人で勉強すると、意味が分からずつまずいてしまうこともあるかもしれませんね。NHK教育の外国語の学習講座で、無理なく学習を続けることができます。リアルタイムでしか受講できなかったラジオ講座もストリーミングが利用できるようになり、通勤時などの隙間時間に学習が可能。毎月出るテキストも、500円以下と手軽に購入できるも嬉しいポイントです。
3:ゲーム感覚でフランス語学習を続けられるアプリ
楽しみながら語学学習できる「アプリ」も様々なものが開発されていて、毎日無理なく学習することができます。まずは無料のアプリで、単語や簡単な文法の仕組みをゲーム感覚で楽しく学びましょう。
おすすめ無料アプリ2つ
4:フランス語の歌を歌おう
語学学習で定番の方法が、歌を歌うこと。リズムとメロディーに合わせてすらすらとフランス語で歌えるようになれたら、自ずとフランス語のリズムが掴めるはず。YouTubeなど動画サイトには字幕のある動画も多くあるので、一緒に口ずさんでみましょう。
おすすめの歌手
映画「タイタニック」の主題歌などで日本でもお馴染みの歌姫、Céline Dion(セリーヌ・ディオン)は、カナダのフランス語を話すケベック州出身のため、「Je sais pas(ジュセパ)」「On Ne Change Pas(オンヌシャンジェパ)」など、フランス語の歌も多くリリースしています。
フランスの女性シンガーソングライターのZaz(ザーズ)。ジャズやクラシック、ラテン音楽などさまざまな音楽から影響を受けた音楽で世界中で人気に。彼女はフランスで最も発音がきれいと言われるトゥール出身のため、聞き取りやすくて初心者にもおすすめです。特に有名な曲は「je veux(ジュヴ)」など。シャンソンで有名な「La Vie en rose(ラヴィアンローズ)」もおしゃれにアレンジしています。
5:フランス語で映画を観よう
写真はパリのシャンゼリゼ通りにある映画館。
映画やドラマでナチュラルなフランス語会話を学ぶのもおすすめです。細かい部分はわからなくても大丈夫。何度も観ているうちに、フレーズが自然と耳に入ってきます。
おすすめフランス映画「アメリ」
本国フランスだけでなく、日本でも大ヒットした「アメリ」、原題「Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain」。ちょっとエキセントリックな少女、アメリのファンタジックな映像美に惹かれた方も多いのでは? ロケに使われたカフェは今も観光地としてにぎわっています。
フランスの田舎の子どもたちの日常を綴る「ぼくの好きな先生」
フランスの片田舎にある小さな小学校の1年間を描いたドキュメンタリー映画「ぼくの好きな先生」、原題「Être et avoir」。自然豊かな風景と、そこに暮らす小さな子供たちの成長に心温まる作品です。先生が幼い子どもたちに優しく教える姿は、きっとフランス語学習初心者の励みにもなるはず。
※写真はイメージです。
フランス語字幕でトライ
なかなか日本で手に入れるのは難しいものの、次のステップとして「フランス語字幕付き」で映画を観てみましょう。耳だけでは捉えにくい言葉も、字幕があることで比較的わかりやすくなります。勉強した構文が出てくると、嬉しくなってしまいます。
最終ステップ。フランス語だけで観てみよう
6:自宅でできるオンライン講座
語学学習で定番の方法が「語学学校に通う」ことですが、英会話教室と違ってフランス語をネイティブフランス人から学べる学校は少なく、住んでいる地域によっては無いかもしれません。そんな時は、Skypeなどネットを使って、自宅にいながらにして学べるオンライン講座を利用するのも良いですね。各教室ごと特徴をよく調べて申し込みしましょう。
オンラインフランス語学校の一例
7:SNSでフランス語ネイティブと繋がろう
インスタグラムやツイッターなどのSNSを活用して、ネイティブスピーカーと友達になるのもおすすめです。気になるインスタグラマーにフランス語でコメントしたり、自分のアカウントで日記がわりにフランス語で一文添えたり。反応があると、より学習意欲が増すでしょう。
こんなサービスもあります
8:勉強を続けたくなったら「辞典」購入
最初のうちはネットで調べるのも手軽ですが、ゆくゆくは動詞の活用変化や分からない言葉の意味を調べるなど語学学習に欠かせない和仏辞典と仏和辞典も手に入れましょう。電子辞書は高価ですが、調べたい単語の活用をすぐ調べられて手軽です。またアップルのみ、有料の辞典アプリもあります。
【おまけ】語学学習で大切なこと
毎日、無理なく続ける
普段日本で生活していると、目に入るもの聞くものすべて日本語で過ごしていることでしょう。フランス語には、日本語話者には捉えにくい「u」や「e」、「r」などの音があります。まずは、毎日少しの時間で良いので、フランス語の音に触れて慣れることを忘れずに。
フランス語=楽しい
どんなことでも、嫌だなと感じることは長続きしません。「フランス語=楽しい!」と頭にインプットするのがとても大切。今の学習方法が辛いようだったら、自分に合った学習法を探したり、先生を替えるのもおすすめです。
大きな目標より小さな目標
「翻訳家になりたい!」「通訳として活躍したい!」「フランスで生活したい!」など、大きな目標を掲げて勉強をすると、なかなか達成できず苦しくなってしまいます。大きな目標を定めるより、まずは「フランス語であいさつを覚えよう」「知らない単語を調べよう」「フランス語の歌を一つ覚えよう」など、小さな目標を定めて達成するのが◎
フランス映画の中で、まるで歌うように聞こえるフランス語に「あぁ、フランス語が話せたらいいなぁ」と憧れたことはありませんか? またフランス旅行で、カフェの店員やホテルスタッフと、フランス語でスマートに会話ができたら、旅の思い出も格別なものになるでしょう。
今回は、無理なく続けられるフランス語学習のすすめをご紹介します。