これから給与が上がる見込みも持てず、経済が回復する見込みが立たない現代だからこそ、給与とは違う収入源として投資を考えていくことも大切かもしれません。
ただ、投資とひとくくりにお伝えしたものの具体的にはどういったものがあるのでしょうか?
投資の方法とそれぞれの特徴についてご紹介します。
元本割れリスクがほぼない、安全な金融商品とは?
1.普通預金
2.定期預金
一般的に、普通預金の次に考えられるのが定期預金(または定額預金)です。
期間や金額に縛りはありますが、普通預金よりも高い金利が期待できます。
普通預金が日々の預金額に合わせて金利が計算されるのとは異なり、定期預金は期間に応じて金利が計算されるため、普通預金では端数として切り落とされていた分も加算される可能性が高いためです。
ただ満期になるまで預け続けないとお約束の金利はつかないので要注意。しかし、途中解約した場合でも元本(預けたときの預金額)を下回ることはありません。
相場は、0.01%、高いもので0.2%ほど。
たとえば100万円を1年間預けた場合、0.01%なら100円、0.2%であれば2,000円の利益になります。
リスク低め、リターン低めの金融商品
3.国債
国債とは、簡単に言うと国の借金のこと。
1年という短期なものから、長いものでは10年スパンのものもあります。
国が発行しているものなので、リスクが低いのがポイントです。
国債の金利は変動がありますが、2017年時点で、だいたいの相場は0.05%です。
リスクとリターンは自己責任!プロに任せる投資
4.投資信託
投資信託は、運用をプロに任せられる投資法です。
投資家から広く資金を集めて運用会社が投資するというスタイルで、少額でも債権や国内株式、海外株式などさまざま投資先に分散投資が自動でできるのがポイント。
投資信託の選び方次第では、よりリターンを狙うこともできますし、リスクを抑えた投資をすることもできます。
5.確定拠出年金
プロが分散投資を行うという点では、投資方法は投資信託と基本的には同じです。
毎月一定の掛け金は、年金として積み立てられ、老後資金の構築に役立ちます。
投資信託でのリスクが気になる場合は、定期預金への投資も可能。掛金全て所得から控除できるのもポイントです。
ただし、解約が難しいのが難点。
個人事業主をはじめ、会社員、公務員にまで範囲が拡大されています。
リスク低め、情勢に左右される金融商品
6.外貨預金
日本では普通預金0.001%のように低金利で、ほとんどリターンが見込めない銀行預金ですが、海外では金利が高い国も少なくありません。
そこで、外貨預金を活用することで、海外の高金利の恩恵を受けられるという投資法です。
ただし、金利が高い反面、為替の変動で売買のタイミング次第では損をしてしまうこともあるほか、為替手数料もかかるので始める時はしっかりリサーチするようにしましょう。
7.金(ゴールド)
ゴールドは、預金などのように利息が発生しないものです。
金自体の価格の変動で購入価格や売り価格が変わってきます。
変動リスクはありますが、株式などと違い価値が0にならないのがポイント。株式などのリスクの高い投資と合わせて、分散投資でよく活用される投資法です。
ゴールドの他に、ゴールドとは逆の動きをすることが多いプラチナやシルバーの投資もあります。
8.不動産
大家さんになって、不動産を貸し出すという不動産投資もあります。
物件数や管理能力によって、コンスタントに収入が得られ、老後資金にも充てられるのが特徴。
ただし、土地の価格は流動的であるのと同時に、入居者の家賃滞納や予想外の修繕費などを考えると多少のリスクがあります。利回りの相場は、3~6%ほどが目安となっています。
リスクは高くてもリターンも見込める投資
9.株式
リスクが高くても魅力があるのが、会社に投資する株式投資です。
新興企業など、会社の成長を見届けながら投資できるというメリットがあります。
日本企業に多い、配当金以外の特典、株主優待も魅力のひとつ。
長期保有して、配当金狙いで投資をするという方法もあれば、デイトレのように株価のアップダウンを狙って投資する短期保有の方法もあります。株式売買で大きな利益を得ることも可能ですが、常に会社の倒産リスク、株式暴落のリスクにさらされているのには注意したいところです。
10.FX
FXとは、外国為替証拠金取引のこと。
経済や国際状況に左右される為替の取引です。
短期投資の場合、先物取引と同じようにややギャンブル性の高い投資法となっています。
番外編:新しい投資のカタチ
12.仮想通貨(ビットコインなど)
仮想通貨とは、ビットコインやリップルなどの電子的な取引で使用される実在しないインターネット上の通貨のことです。
仮想通貨にも時価があることから、単に取引としてでなく、投資先としても熱視線が注がれているあたらしいお金なのです。
複数の投資を組み合わせた、スマートな分散投資が肝
どの投資法も、一長一短があります。
できる限りリスクを抑えて、リターンを狙いたいなら、1つの投資法にこだわるのでなく、分散して投資するのがおすすめ。
面倒な場合は、確定拠出年金の投資信託を活用してみても良いですね。
そして、もしものときのために、一定額はいつでも引き落とせる普通預金に確保しておくことも忘れずに。
「投資ってリスキーでなんだか怖い」という先入観から、タンス預金をしてお金を眠らせてしまってはいませんか?