コスモスやリンドウなど秋に咲く草花は、しっとり上品でしなやかなたたずまいが印象的ですね。そんな季節の草花や花器を暮らしの中に取り入れて、自然を感じてみませんか?今回は、こっくりとした色合いの陶器・磁器、あたたかみのある木、どっしりとした鉄・錫、シンプルなデザインの北欧テイストなど、秋の風情ある花々に似合うフラワーベース(花瓶)ををさまざまな素材やデザインの中から選りすぐってご紹介します。しっとりと落ち着いた季節に似合う“花のある暮らし”をはじめてみませんか?2017年10月04日作成
そっと優しく語りかけるような秋の草花。限られた季節の中で、旬の草花と暮らしてみるのも幸せな時間ではないでしょうか。ぜひ、季節に合った花器を使って、花のある暮らしを丁寧に楽しみましょう。
日本の秋といえば、コスモスやリンドウ、彼岸花などが思い浮かびます。秋風にゆれる姿は、ほんとうに美しいですね。お花屋さんでも手に入りますが、お家で鉢やプランターで育てることもできますので、来年は挑戦してみてはいかが?
こちらは、ワレモコウ(吾亦紅)。深紅の花は、落ち着いた大人の色合い。秋の訪れを、静かに告げてくれます。お茶席などでも見かける、とても上品な草花ですね。
さて、そんな秋の草花たちを飾るなら、どんなフラワーベースがお似合いなのでしょう。秋の草花を暮らしの中に上手に取り入れるために、素材も雰囲気も異なるさまざまなフラワーベースをご紹介していきましょう。
秋の草花や実ものがよく似合う渋い色合いの花器。じつは、こちらはピッチャー。水差しとしてだけでなく、花を活けたり、カトラリーを入れたり、さまざまな使い方ができます。大人の秋が香りますね♪
こちらも、水差しですが、落ち着いた色合いが秋の草花の美しさを引き立ててくれそう。安定感もあり、食卓などに置くのもぴったりですね。主張しすぎない穏やかな表情で、テーブルの印象をそっとまとめあげています。
こっくりとした色合いの黒化粧一輪挿し。マットでもつや感でもなく、しっとりと手になじむ愛着の逸品です。シンプルな中にも面取りによって味わいが感じられ、目が合うたびにその優しさに和みます。
ひとつひとつ表情が異なる作家ものは、手仕事の温かさが感じられ、秋の花になじみます。こちらは、しのぎ(鎬)が深く、釉薬の使い方にも味わいがある一輪挿し。小花や木の実を、まるで自然の中にたたずむように、さりげなく飾りましょう♪
こちらも作家ものの一輪挿し。柔らかな色調が、優しい印象の秋の花にお似合い。ダイヤの模様がカジュアルさをプラスして、洋花にも合います。ナチュラルな花器は、お部屋の雰囲気を選ばないのもうれしいところ。
写真は“将来、アンティークになっていけるもの”を目指したブランド「mishim(ミシン)」のフラワーベース。シンプルでありながらも陰影を映し出すデザインは、さりげない秋の草花をより美しく見せてくれます。
秋の枝ものなども活けられる、久谷焼・白磁のフラワーベース。一輪挿しですが、口が広めなので使いみちはいろいろ。あえて、枝ものだけをシンプルに飾るのも素敵ですし、秋の花とともに活けるのも風情がありますね。
ほっとする木の温もり。写真の木のフラワーベースは、ガラス管が付いていて、生花を活けることができます。野の花に命を吹き込む木の魅力。昔の木製ボビンをモチーフにした、アンティークの趣きが感じられる作品です。
虫喰いのナラの天然木を使った木のフラワーベース。ひとつとして同じものがない、自然からの贈り物。秋の草花を活けるには、ぴったりなのではないでしょうか。野山の光景が浮かぶようです。
美しい円錐型の木の一輪挿しですが、機械で磨くのではなく、作家が荒削りのあと、丁寧にひとつひとつフリーハンドで磨き上げたもの。中に、水受けのガラス管が入っています。野の花を飾れば、ぽっと温かな空間に♪
秋の草花に、鉄・真鍮・錫・銅などの金属のフラワーベースを合わせるのも素敵です。金属の渋みや落ち着きが、深まる秋の気配を感じさせてくれます。こちらは「能作(高岡鋳物)」の真鍮のフラワーベース。真鍮そのものの色を生かした加工や、高岡伝統の古代色の着色技術が生きています。
上品で存在感のある本錫100%。手のひらにおさまるような小さな花器ですが、さりげない季節の草花を一輪飾れば、秋の風情が漂います。取っ手が付いており、写真のように壁掛けにもできますし、また別売りの箸置きを使えば、置き型の花器としても使えます。
こんな可愛らしいいちじく型の錫のフラワーベースも。ちょとしたしたスペースにも置けるサイズです。錫は、酸化に強くさびにくい上に、抗菌性があるので花が長持ちするといわれています。
富山県高岡市に、仏具や工芸品などに着色する折井着色所として創業した「momentum factory Orii」。高岡銅器は、青銅色、煮色、宣徳色など、さまざまな技法や薬品の組み合わせで数十種類もの色のバリエーションを作り出しています。こちらの色は、墨彩(黒)。
こちらの色は、孔雀(赤)。一瞬にしてあたりの空気を変える唯一無二の存在感。こんな花器に秋の草花を飾って楽しむ暮らし、素敵ではありませんか?
威風堂々とした鉄器のフラワーベース。枝ものや実もの、すすきなども似合いそうですね。金属でありながら、優しい温もりを感じます。
秋の草花は、シンプルなデザインが魅力の北欧テイストのフラワーベースに活けてもとても合います。北欧も豊かな自然を愛する文化。季節を大切にする日本の文化と通い合うものがあるのかもしれませんね。こちらは、デンマークの「Kahler(ケーラー)」の“ombria(オンブリア)”。
気品ある美しいフォルムが特徴のケーラー“hamershoi(ハンマースホイ)”のフラワーベース。どんな雰囲気やインテリアにも溶け込むナチュラルなテイスト。日本の秋の草花を活けても、不思議となじみます。
使い込むほど愛着がわく、そんな毎日の暮らしに寄り添った「Kristina Stark(クリスティーナ・スタルク)」のフラワーベース。シンプルなデザインなので、活ける花によって全く表情が変わるのが面白い花器です。
北欧デザインは、基本的にシンプルですので、少しカジュアル感のあるデザインでも大丈夫。秋の草花とも調和してくれます。おしゃれなお部屋にもマッチしそうですね。
たとえば、洗面台などには、こんな少し個性的な北欧テイストもいいかも。こちらは、スウェーデンの著名な陶芸家「Lisa Larson(リサ・ラーソン)」がデザインする花器を、長崎・波佐見にある西山陶器の協力でプロダクト化したもの。
秋の草花と過ごす素敵な日々。四季のある国に生まれた幸せを感じるときです。あなたも、暮らしの中に季節の草花を取り入れて、優しい時間を過ごしてみませんか?
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そっと優しく語りかけるような秋の草花。限られた季節の中で、旬の草花と暮らしてみるのも幸せな時間ではないでしょうか。ぜひ、季節に合った花器を使って、花のある暮らしを丁寧に楽しみましょう。