“関西の企業×クリエイター” 新しいモノづくりのかたち
関西は日本を代表するモノづくりの発信地。他にマネのできない、独創的で高い技術を使って、画期的な製品を数多く生み出してきました。大量生産ではないけれど、元気で丁寧でこだわりのある製品づくり。そんな関西の企業と、クリエイターが一緒になってブランドをスタートさせました。両者が同じ立場で、それぞれの強みを活かし、いろいろなジャンルのオリジナルプロダクツを開発していきます。「ひらめいたらやってみる」という、関西独特の方法とクリエイターの感性を繋ぎ合わせるデザイン。
made in westは、企業ブランディングやコラボレーションといった枠組を超えて、モノづくりのプロセスを変えるあたらしい試みです。
パートナー企業と素敵な製品たち
日本のタオル産業発祥の地、大阪・泉州の「神藤タオル株式会社」
タオルが日本に伝えられた明治時代から大阪・泉州では今もなおタオル産業が続いています。泉州タオルの柔らかい肌触りを守る神藤タオル株式会社は明治40年からタオルの歴史とともに歩んできた老舗です。
2重でも3重でもない新しい風合いのガーゼタオルで作られた「泉州タオル2,5重ガーゼタオル」
２重と３重のちょうどあいだ。変則的な特殊ガーゼ織りによる薄さと軽さ。ふんわりとした肌心地でありながらもごわつかない、独特の風合い。その名も「2.5重タオル」を開発したのは、タオル産業発祥の地、大阪・泉州の神藤タオル株式会社。タオルを作り続けて約一世紀、長い歴史ゆえに編み出された新しい技術を際立たせるよう、デザイン要素はなるべく抑え、どの家庭の、どんなシーンにもすんなりと馴染む、シンプルなバスタオルを作りました。
20番手の糸で、3重ガーゼの真ん中の生地を半分の荒さで繊細に織り上げられた2.5重ガーゼは吸水性が高いのにかさばらず、ごわごわもしない上、乾きやすく非常に機能的。
泉州タオルの伝統技「後晒（あとさらし）製法」という、タオルが織り上がった後に漂白・水洗いをする方法を取り入れられているため、ふんわりとやわらかくナチュラルな風合いで吸収力と速乾性にも優れ、肌触りがよく仕上がるのです。夏場に縁側でこれをふんわりと羽織ってお昼寝・・・なんて考えただけでも夢心地ですね。
完全オリジナルのアウトドアザック「神戸ザック」
西神戸唯一の登山用品専門店。店主自身も登山を愛するというこちらのお店。自社工場で製造した上部で機能的なザックにファンが多く、あらゆるシーンに対応する様々なザックが生み出されています。
シンプルでアナログ、背負い心地も抜群のナイロンリュック「YETI（イエティ）ザック」。
一度背負ってみれば分かる、重い荷物で長い距離を歩くと、もっと分かる。もともと登山用に開発されたザックを、女性でも、タウンユースとしても違和感なく使えるデザインに改良した「Day Bag」。大好評につき第二弾として、大人っぽい存在感を放つナイロンリュックが生まれました。この商品と真剣に向き合い、制作に心を砕いてくれたのは、西神戸唯一の登山用品専門店神戸ザック。彼らが長年の間で培った技術とセンスが、余すところなく生かされています。
登山用ザックの主流を占める機能的で軽いナイロン素材でできていますが、アイスブルー、ベージュ、オレンジというニュアンスのある色合いや、ポイントに使われたレザーのアナログ感が相まってどことなく高級感もありおしゃれに。
この商品は、made in west内ブランド「YETI」（雪男のこと）シリーズのひとつ。イエティマークのタグもキュート。
プリント技法で素敵な布製品や雑貨を生み出す「松尾捺染株式会社」
50年以上行われてきたキャラクターハンカチのプリントで表現力に信頼を寄せられている松尾捺染株式会社の「捺染加工」。インクジェットやフラットスクリーンなど様々なプリント技法で素敵な布製品や雑貨を生み出しています。
デザインデータを元に、染料インクを直接布に吹き付けるインクジェット捺染で作り上げたユニークな「パントート」。
モチーフとなるパンは、個人店規模で営む「そこでしか買えない」人気のパン屋さんが提供。プリントとパン、方向性は違うものの、ここ関西で実直にもの作りを続ける両者のコラボレートが実現しました。デザインは、マチにくふうを凝らし、柔らかなパンをたくさん入れてもへしゃげることなく、とても機能的です。
柄になっているパン屋さんは、京阪神よりそれぞれ1店舗、現在3店。それぞれ店主の個性がそのままパンに表れています。
神戸の「ベッカライビオブロート」は石臼で自家製粉した全粒粉で作るドイツパンのお店。
バッグの表と裏で異なるパンの写真をプリント。（1枚目の写真）（画像提供：made in west）
（画像提供：made in west）
こちらは大阪・平野の長屋の味わいあるパン屋さん「アップルの発音」。（画像提供：made in west）
（画像提供：made in west）
京都の「カフェビブリオティックハロー」のバッグは、片面がフランスパン、裏が食パンになっています。（画像提供：made in west）
（画像提供：made in west）
パンや焼き菓子を買うようなパッケージも可愛い！それぞれのショップにまつわる小話の書かれたタグもついているというユニークな商品。一風変わった関西土産にも素敵ですよ☆
クリエイティブなワッペン屋さん「有限会社長野刺繍」
有限会社長野刺繍は名入れやオリジナルグッズの刺繍加工製造販売を行う、お客さまの思い通りが強みな家族で営むまちの刺繍屋さんです。様々な要望にひとつひとつ答えることができ、刺繍の可能性を広げてくれます。
そんな長野刺繍と作った製品がこちら！「天王寺動物園 アニマル ワッペン」です。種類は、天王寺動物園の人気者たち、トラ、フラミンゴ、シロクマ、キウイ、ペンギン、カバの６種類。
40年に渡り、家族経営でコツコツと刺繍屋業を営む、大阪・吹田の「長野刺繍」。そしてカッコよくて愛くるしいマスクマンのキャラクターグッズを展開する「drops products」とのコラボレートにより、観光客はもちろん、地元の人も思わず欲しくなる！大阪みやげワッペンを作ろうという計画が持ち上がりました。 モチーフとしたのは、日本で３番目の動物園として1915年に開園した、おなじみ「天王寺動物園」で現在飼育されている動物たち。かわいいけれど、かわいすぎない絶妙な甘辛の仕上がりになっています。
気軽につけられるピンバッジタイプも。動物園の人気お土産物です。動物のフォルムや表情も長野刺繍の年季の入った機械と技術でこの通りとってもリアル、それでいて可愛く。
「made in west」に出会える場所
大阪市にあるprideli graphic lab.では、made in west の全商品を取り揃えています。
伝統や歴史、技術に信頼のある企業と、若い感性を持ったクリエイターのコラボレーションでどんな未来につながる製品ができるのでしょうか。わくわくしますね。