ご存じですか?「人」と「水分」の関係性
人の体は約60%が水でできている
体内の水分が2%失われるとのどの渇きを感じ、運動能力が低下しはじめます。3%失われると、強いのどの渇き、ぼんやり、食欲不振などの症状がおこり、4~5%になると、疲労感や頭痛、めまいなどの脱水症状があらわれます。
運動をしなくても毎日2L以上もの水分が失われる
運動中の発汗量は1時間に約2リットル
さらに運動時には、発汗で1時間あたり約2リットルもの水分を失います。これを知れば、スポーツ中の水分補給がいかに大切かがよく分かりますね。
水分補給がもたらす嬉しいメリット
運動時のパフォーマンス維持
運動をして汗をかくのは体内にこもった熱を発散するためで、熱が溜まりすぎると、体を思うように動かせなくなります。ですのでパフォーマンスを維持するためにも、汗で失った水分を補給することが大切です。
むくみの解消
むくみは体に余分な水分が溜まることで起こり、男性よりも女性に多くみられる症状です。水分を摂ると新陳代謝が高まるため、発汗作用や利尿作用が活発になり、むくみの原因になる余分な水分を排出することができます。
生活習慣病の予防
美容に嬉しいデトックス効果
腸活にもお役立ち
水分補給によるデトックス作用は、便秘の改善にも働きかけます。またゴボウや豆類に含まれる不溶性食物繊維は水を含んで膨らみ、腸を刺激して便通を促す働きがあるため、いずれにしても便秘解消のために水分補給は欠かせません。
脳が活発になって集中力アップ
体内の水分が不足すると、記憶力や集中力の低下に影響します。勉強中やなんだかぼんやりしてしまう時は、コップ1杯の水を飲んでみてください。
いくら体に良くても…むやみな水分補給にはご注意を
こんな症状が出たら飲み方が間違っています
「水を飲み過ぎると水太りする」と聞いたことはありませんか?この水太りとは、むくみのことを指します。また、ガブガブ飲むことでカラダが冷えてしまうことも。
水太りも体の冷えも、どちらも水の摂り過ぎで起こる症状です。せっかく健康のために飲んでいるのに、飲み方が間違っていると期待する結果が得られません。
「喉が渇いた」と感じたときには、すでに脱水は始まっている
喉が渇くということは、その時点で体内の水分が足りなくなっているということ。つまりすでに体内では脱水が始まっています。水分補給はそうなる前に行うことが必要です。
大切なのは「飲み方」と「飲むタイミング」
これらをまとめると、体に良い水分補給のポイントは、「喉が渇く前」に「こまめに飲む」こと。水分が足りない状態を作らない、常に体が潤っている状態を作るのが理想です。
むくみや冷えを招かない正しい水分補給とは?
「コップ1杯」の水をこまめに摂取
1日に必要な水分量は体重の4%とされており、体重50kgの人なら約2リットル。これを一気に飲むのではなく、コップ1杯×6回ほどに分け、1日かけて飲んでいきます。
「常温」の水をゆっくり飲もう
水の温度は常温がベストです。冷たすぎると身体の冷えにつながりますし、熱すぎると腸が驚いてしまうことがあります。またゆっくり飲むことで、ミネラルの吸収が良くなるというメリットも。
目覚めの水は腸活にピッタリ
睡眠中は平均で約500mlの汗をかくため、寝起きはいつも水分が不足している状態です。そこで起き抜けにコップ1杯の水を飲むと、体に潤いが行きわたると同時に、腸を刺激して目覚めさせてくれます。
食事の30分前の水分補給で、太りにくい体へ
食事の前に水を飲むと新陳代謝が高まって、カロリーを多く消費することができます。ただし直前だと胃液が薄まるため、食事の30分前がおすすめです。また食後は体が水分を吸収しやすくなっているので、むくみ予防のためにも水分補給は控えめに。
わたしたちの体は、60~65%が水分でできています。そしてこのうちのたった1~2%不足するだけで、脱水やめまい、体のダルさといった不調を引き起こしてしまいます。