なんだか疲れが取れない毎日。それでも寒い冬以外は、ちゃちゃっとシャワーで済ませてしまう、なんて人も多いのではないでしょうか？蓄積された疲れはマッサージではなかなかとれないもの。暖かい湯船に浸かったリラックスした時間は、日々の疲れを緩和してくれますよ。体の疲れに合わせた、リラックスできる『お風呂の入り方』をお教えします。

お湯に浸かることで、体がぽかぽか温まり、血流が良くなることで、体にたまった老廃物やコリ、疲労物質が体の外に流され、疲れが取れやすくなります。また、自律神経の調子を整える事にも効果的ですよ。

お湯に浸かると浮力の影響で、体に感じる重さが約10分の1になります。いつも体を支えている筋肉がやわらぎ、リラックス効果があるそうです。体がリラックスすることで、脳にも大きなリラックス効果を得られます。

湯船に浸かったときの体にかかる水圧のことを、『静水圧作用』といいます。内臓が優しく刺激され、マッサージのような効果があるんだとか。血液の循環もよくなり、むくみの解消にもつながるそうです。

熱めのお湯とぬるまのお湯には、それぞれに良さがあります。

42℃以上の熱いお湯に浸かると、交感神経が活発になるので目がシャキッと覚めたような感覚になります。朝風呂派の人は、少し高めの温度でささっと入浴することをおすすめします。

37℃から40℃のぬるめのお湯に浸かると、副交感神経が働くので、気持ちが落ち着いてリラックスした効果が生まれます。ぐっすりと眠りたい疲れた夜には、いつもよりぬるめの温度設定でじっくりと入浴するように心がけましょう。

リラックスするために、湯船にゆっくり浸かることはとても大切なこと。今日の疲れに合わせた『お風呂の入り方』をお教えします。

ストレスやイライラを解消したい時は、ぬるめのお湯に10分以上ゆっくり浸かるのがおすすめです。夏は38℃前後、冬なら40℃前後の温度に長く浸かることで、落ち着いた気持ちにさせてくれます。

ゆっくりぐっすり眠りたい時には、お風呂に入るタイミングが大切です。お布団に入る2時間前を目安としてお風呂に入ると、安眠しやすいとされています。ぬるめのお湯にゆっくりと浸かりましょう。

足のむくみを取りたい時には、水圧の原理を利用するため、湯船にたっぷりとお湯をはり、長めに入浴するのがおすすめです。

体の冷えを改善したい時には、熱いお湯で温まるのではなく、ぬるめのお湯が効果的なんです。じっくり長めに浸かることで、体の芯までぽかぽかになりますよ。

ゆっくりと湯船に浸かっていなかった人も、この機会にリラックスできる『お風呂の入り方』をはじめてみませんか？
その日の疲れに合わせてお風呂の入り方に気をつけることで、少しずつ体の疲れが解消していきますよ。毎日の疲れはその日のうちに、お風呂でリセットしてしまいましょう。