快眠効果も◎ 上手な「お風呂の入り方」で、冷え性を改善しよう
そこで今回ご紹介したいのが、いつものお風呂の入り方を少し工夫することで、体をより温められる入浴法。冷え性の症状が改善するような、効果的な情報をまとめました。
冷え性さんに役立つ「身体が温まるお風呂の入り方」を確認していきましょう。
はじめに:冷え性の原因とは
血管を収縮させるのは自律神経の働きによるもの。自律神経が乱れていると、寒さに身体を対応させることができなくなってしまうというわけです。
ほかにも、身体が冷えてしまう原因はいくつもあります。こうした原因に対して、ひとつずつ対策をたてていくことが冷えを改善していくことにつながります。
【冷え性】の主な原因
■自律神経の乱れ…血管をうまく収縮、拡張させられない
■血液循環の悪化…貧血や低血圧などがあると、血流が滞る
■皮膚感覚の乱れ…きつい下着などで皮膚感覚が麻痺し、うまく体温調節できない
■基礎代謝の減少…筋肉量の低下、運動量の不足で発熱や血流が少ない
■女性ホルモンの乱れ…更年期など女性ホルモンの影響で、血行が悪くなることがある
温かいお風呂に入ると血行が良くなり、身体が温まります。ですが、実は、間違った入浴方法をとると、かえって身体の冷えを招くことも。
そこで、今回は、上手に身体を温め、ポカポカの状態を維持するお風呂の入り方をご紹介!じんわり身体を芯から温めて、辛い冷えを解消していきましょう。
身体が温まる「お風呂の入り方」5つのポイント
1.おすすめの湯の温度・入浴時間
寒いとついつい熱いお風呂に入りたくなるものですが、冷え性に効くのは「ぬるめのお湯にじっくり」です。38度から40度くらいのお湯の温度で、15分ほどじっくり浸かるのがおすすめ。全身の血行が良くなり、身体がじんわりと温まっていきます。
熱いお湯に入ると、瞬間的に身体は温まりますが、身体が体温を調節しようと一気に汗をかいてしまい、お風呂を出た後に体温が下がりすぎてしまいます。結局、身体が冷えを感じることになってはもったいないですよね。
入浴時間も長すぎると、のぼせて熱中症のような症状を引き起こすことがあります。
額に汗をかいたらお風呂から出るタイミングです。人によってちょうどいい入浴時間は違いますから、まずは短めの時間からトライしていくといいでしょう。
2.半身浴ではなく「全身浴」
半身浴が一時期、ブームになって、それ以来、半身浴を続けているという人も多いのではないでしょうか。冷え性の人におすすめなのは、実は「全身浴」。
肩までしっかりとお湯に浸かることで、全身の毛細血管が広がって、血流が良くなります。
3.身体や髪を洗うときには「足湯」
せっかく湯船で温まっても、身体や髪を洗っているときに洗い場に出ていると足元がどんどん冷えていってしまいます。そんなときは、足湯がおすすめ。
ぬるくなってきたと思ったら、お湯を取り換えて、温かい状態をキープしてみましょう。足先から熱が逃げるのを防げます。
4.自律神経を鍛える「温冷浴」
お湯と水を交互に浴びる「温冷浴」。血管の収縮を促すことで、血流が良くなり、湯冷めしにくくなるといわれています。
40度のお風呂に2、3分入ったあと、手や足にシャワーで水や30度くらいのぬるめのお湯をかけます。これを4、5回繰り返すと、自律神経を整えることにつながり、身体がしっかりと温度差を感じて反応できるようになります。
5.冷え性改善に効果的な「入浴剤」を使う
BARTH バース 入浴剤
重炭酸湯をつくるこちらの入浴剤は、なんと水道水のお風呂よりも2.5倍も血流量を増やすという優れもの。独自の技術で中性のお湯を作り出し、ぬるま湯でもしっかりと重炭酸イオンの効果が発揮できるようになりました。
着色料や香料など余分なものが入っていないというところも嬉しいですね。
きき湯 食塩炭酸湯
温泉ミネラル+炭酸ガスの温浴効果でしっかりと身体を温めてくれるきき湯。
ひとつひとつが細かいブリケット状とよばれる粒になっているので、発泡面積が広く、長く豊かな発泡が続きます。買いやすいお手頃価格なのも、毎日の入浴にはポイントが高いところ。
バブ メディキュア 温もりナイト
こちらは発泡力に優れた高濃度炭酸が魅力のバブ薬用メディキュア温もりナイトです。
通常のバブの10倍もの泡が出て、温浴効果を高まります。ナイトパープルというやわらかな紫の乳白色で、視覚からもゆったりと心と体がリラックスしていくのが分かります。
ホットタブ スパークリング Hot Tab 重炭酸湯 入浴剤
重曹とクエン酸を錠剤化して重炭酸イオンと水素イオン、クエン酸のトリプル効果を実現したホットタブスパークリング。
ぬるめのお湯で15分以上浸かると体がぽかぽかと温まるのが体感できます。無香料、無着色でお肌にも優しく赤ちゃんにも使えます。
バスロマン 爽やかレモンの香り
バスロマンは、硫酸ナトリウムなどの有効成分が温浴効果を高め、血行を促進し、身体を中からじっくりと温めてくれます。
柑橘系の香りが気持ちをほぐし、癒し効果も。塩素除去効果もあるので、さら湯がピリピリする人にもおすすめです。
温熱効果が続くように「お風呂上がり」にしたい3つのこと
1.やさしく足のマッサージ
お風呂から上がるとすぐに体温の低下が始まってしまいます。冷えを解消するために、入浴後には軽くマッサージをすることを習慣にしておくといいですね。
とくに冷えやすい足のマッサージがおすすめ。足に直接触れることで、マッサージを行う手の方も次第に温まっていきます。
血流のポンプ機能を持つふくらはぎ部分をしっかりマッサージすると、全身の血行が良くなります。足首から膝の方向に向けて、血流を流すようにゆっくりとマッサージを行いましょう。
2.あたたかい素材の靴下を履く
3.水分補給は、白湯・温かい飲み物を
お風呂に入ると、身体は想像以上に水分を失っています。お風呂上りには水分補給が大切ですが、ここで冷たいビールを一気飲みしてしまうと、せっかく温めた身体が中から冷えてしまいます。
のど越しがいいのは分かりますが、ここは我慢して、温熱効果を持続させるために、常温以上の飲み物を飲むようにしましょう。
※但しのぼせてしまった場合は、熱中症の危険があるので、冷たい飲み物を飲んで身体を冷やしておく方が安全です。
身体を温めて、上手に冷えをコントロールしましょう
明日からまた元気に過ごすためにも、お風呂に入ってしっかりと身体を温め、気持ちよくお布団に入れるように頑張ってみましょう。
冷え性は、本来、人が持つ体温調節機能がうまく働いていない状態です。原因は多岐にわたり、人によっては複数の原因から冷え性が起きていることも考えられます。
外気温が低いと、皮膚の血管は細く収縮し、体温を逃がさないように血流が悪くなるのが普通です。その後、自律神経によって、皮膚の温度が下がり過ぎないように調整され、体温が一定に保たれます。
ですが、冷え性の人はそのまま血管が収縮した状態になって、もとに戻らず、血行が悪いままになり、結果として末端が冷えていきます。