存在感増す「第4のワイン」
オレンジワインを知る
ジョージアで始まったオレンジワインの歴史
オレンジワインの製法
①白ブドウを粉砕して、果汁・果皮・種と一緒にタンクで発酵させます。白ブドウの果皮などに含まれる色の成分が溶出されるので、白ワインよりも濃いオレンジ色になります。
↑↑↑ここが白ワインとの大きな違い。白ワインは果汁のみを発酵させます。
②発酵が終わったら、液体のみを抜きとり熟成します。
「黒ブドウ」を原料にして、オレンジワインと同じ製法で造ったものが、皆さんご存じ「赤ワイン」です。つまり…
ロゼワイン・・・黒ブドウの果汁のみを発酵させて造る
オレンジワイン・・・白ブドウの果汁・果皮・種を発酵させて造る
白ワイン・・・白ブドウの果汁のみを発酵させて造る
オレンジワインの人気の秘密
ワインを選ぶ際、添加物の亜硫酸を気にしたことはありませんか?白ワインの場合、自然の酸化防止剤といわれる“タンニン”がほとんど含まれていないため、亜硫酸を加えるものが多くあります。タンニンは果皮に多く含まれており、果皮や種ごと発酵するオレンジワインはタンニンを含んでいます。そのため、亜硫酸を抑えてワインを流通させることができるのです。
オーガニックワインやナチュラルワインがブームになった頃に、同じく添加物の少ないオレンジワインが人気になったのも、“自然派”がキーポイントだったのです。
もう一つの料理に合わせやすい理由は、赤・白両方の良さがあるということ。
オレンジワインは果皮や種ごと発酵するので、赤ワインにある渋みや濃厚さと、白ブドウの特有の果実味や甘さを感じることができます。
赤ワインなら肉や濃い味付けの料理、白ワインなら魚やカナッペなど合わせる料理が定番化してしまいがちですが、オレンジワインなら幅広い組み合わせが楽しめ、フルコースも前菜からメイン、デザートにいたるまでオレンジワインで合わせることができます。
オレンジワインの選び方
タイプで選ぶ
国で選ぶ
軽やかな日本産から入って、歴史あるジョージア産や香り豊かなイタリア産を飲み比べてみるのもおすすめですよ。
女性におすすめ!料理に合わせやすいオレンジワイン
初めてのオレンジワインにぴったりの「軽快なタイプ」
ハッピーになれる味わい
煮魚からスイーツまで
リンゴのようなフレッシュな香りが特徴的なフルーティーな1本。飲むうちに果実本来の濃厚な風味と渋みが広がり、濃い味付けの料理に良く合います。魚の煮付けや肉料理、チーズケーキとも相性が良く、様々な組み合わせに挑戦してみたくなるワインです。
#やや辛口 #日本
後味の渋みが◎
山梨県産の「甲州」を使ったきれいなオレンジ色が特徴的なワイン。果皮や種から十分な旨味を引き出しており、バナナやアプリコットの香りとともに、タンニンの複雑さも感じられます。後味は果皮の渋みもあり、オレンジワインの基本を知るという意味でもおすすめのワインです。
#やや辛口 #日本
自然派オーストリアワイン
シトラスやグレープフルーツのアロマが爽やか。清涼感を感じる軽快さがあり、軽めのオレンジワインを飲んでみたいという人にはぴったりです。ビオロジック栽培で作られたヴァインフィアテル産白ブドウを使っていて、ナチュラル派にも嬉しい1本。
#辛口 #オーストリア
コスパ抜群のオレンジワイン
近年のオレンジワインの先駆けといわれるイタリア北部「フリウリ」産のワインとしてはかなりコスパの良いワイン。クセがなく、すっきりとした味わいでオレンジワイン初心者の人もスーッと入っていきます。煮詰めたアプリコットやダージリン、ジャスミンのアロマも感じられ、丸みのある口当たり。後にはオレンジワイン特有の渋みが感じられます。
#辛口 #イタリア
ジョージア産の本格派「しっかりタイプ」
ブランデーのような優雅さ
ジョージア初のビオディナミ認証を持つワイナリーによるオーガニックワイン。オレンジワインを製造するときに使われる甕「クヴェヴェリ」で、漬け込み4ヵ月、発酵14カ月かけ、じっくり熟成させました。とろみのある酒質に、蜜のような、紅茶のようなアロマが香り、後からは熟成したブランデーのような風味が漂います。じっくりと味わいたいならこちらがおすすめ。
#辛口
コクが深い
女性醸造家が伝統製法を忠実に守り、農薬を一切使用せずに栽培された「ルカツィテリ種」をクヴェヴリでじっくり発酵・熟成した逸品。美しい琥珀色にナツメグやシナモンのスパイスの香り、木樽のようなニュアンスも加わってとってもエレガントに仕上がっています。飲み終わった後の余韻まで楽しめるワインです。
#辛口
フレッシュで爽やか
30年のジョージア固有品種ムツヴァネ種100%を使用し、クヴェヴリでの醸造によりアプリコットやドライフルーツのアロマが感じられる爽やかなワイン。6か月の熟成で、白い花や柑橘系の爽やかな果実も感じられます。ジョージア産で飲みやすいワインを探している人にはおすすめの1本です。
#辛口
スパイシーで力強いタンニン
一時は絶滅しかけたジョージアの貴重な品種「キシ」を使用し造られたワイン。濃い麦のような色合いで、桃やアーモンドのアロマと、ショウガや白胡椒のような風味が複雑に絡み合って、これぞジョージアのオレンジワインといった風貌。タンニンも強めで、クセのあるチーズとの相性はバッチリ。
#辛口
濃厚な味わいがクセになる
ジョージア・カヘチ地方の一部でしか栽培されていない希少な品種「ヒフヴィ」を使用し、クヴェヴリで発酵・熟成して造られました。竹を割ったような香りと、濃密で甘酸っぱいアロマが飲み進めるうちにクセになっていきます。滋味深い味わいは、和食との相性が◎。ぜひ普段の和食と共に味わってください。
#辛口
新潟で作られた、楽しくてハッピーな味わいを目指しているのがファンピーシリーズのオレンジワイン。南国フルーツのニュアンスとマスカット感をまとった、ドライで日常使いしやすいタイプのワインです。白ワインと同じように冷やして飲むもよし、常温に近い状態で飲むのもよしの万能ワインです。
#やや辛口 #日本