家で美味しいアイスコーヒーを手作りしよう
3つのポイントさえ押さえれば、喫茶店やカフェのような本格的なアイスコーヒーを自宅で簡単に楽しめます。アイスコーヒーの淹れ方やその効果、おすすめのアレンジレシピをご紹介します。
美味しいアイスコーヒーの淹れ方の3つのポイント
美味しいアイスコーヒーを淹れるポイントは、
1.深煎り豆を使って、2.濃い目に淹れ、3.急速に冷やすことです。
アイスコーヒーにおすすめの挽き方は「中細挽き」
コーヒーに限らず口に含むものは、温度によって感じ方が変わります。一般的に“酸味”は、他の味覚ほど温度によって大きく変化はしませんが、温度が低いとやや強く感じられる傾向にあり、高くなると旨味として感じられます。
アイスコーヒーは冷たい温度でいただくため、ホットと同じ「中煎り」の豆ではやや酸味が勝り、また味わいが薄くなります。もちろん人それぞれの好みにもよりますが、一般的に美味しいとされるのは酸味よりも苦味が勝った深い味わいです。
アイスコーヒーにおすすめの焙煎は「深煎り」とその理由
焙煎具合でもコーヒー豆自体の酸味が変わります。焙煎が浅ければ浅いほど酸味が強調され、深くなるにしたがって苦味が強くなります。先ほども触れたとおり冷たい温度だと酸味を強く感じてしまうため、苦味と深いコクが特徴の深煎りが適しているのです。フレンチローストやイタリアンローストといった焙煎度がより深いものが◎
焙煎(ロースト)とは、コーヒーの生豆を火力によって炒りあげる作業です。コーヒーは同じ銘柄であっても、焙煎度合いを変えることで表現される味わいに変化が生まれます。
コーヒーを浅めの焙煎度合いで仕上げると、その銘柄の持つ「酸味」が強く表現されます。ここから焙煎度合いを進めていくことで、「酸味」が徐々に「甘み」に変化していきます。焙煎度合いをより進めていくと、この「甘み」が「苦味」に変化していきます。
“濃いコーヒー”を抽出し、氷で“急速に冷やす”!
淹れたコーヒーを時間をかけて冷ますと、その間にコーヒーの大切な“香り”が飛んでしまいます。急速に冷やせば、淹れたてのホットコーヒーのような香りのある美味しいアイスコーヒーをいただけますよ。
氷の分だけ味が薄くなることを見越して
淹れたてのコーヒーを急速に冷やすには、“氷”を使うのが手軽で簡単。
通常の濃度では、氷が溶ける分コーヒーの味が薄まってしまうので、アイスコーヒーを淹れる時はあらかじめ薄まることを想定して“濃いコーヒー”を淹れる必要があります。一般的に淹れる濃度は、ホットコーヒーの倍程度の濃さです。用いるコーヒー粉の分量を増量して濃度を出します。
コーヒー豆の種類は「酸味」と「焙煎度合い」が鍵
コーヒー豆を選ぶ時は、もともと酸味が強いかどうかや、深煎りと浅煎りどちらが適しているかなどをポイントにします。
おすすめの種類は、深い苦味と甘味が特徴で深煎りと相性が良いコロンビアや、苦味・酸味とも軽やかで甘い香りが特徴のブラジルです。
アイスコーヒーは体にいい?健康に及ぼす効果
コーヒーの2大成分・カフェインとポリフェノール
コーヒーに含まれる成分といえば、代表的なのがカフェインとポリフェノールです。
カフェインは、脳へ作用し一時的な覚醒を起こさせ、集中力などの維持に効果的とされます。ポリフェノールは、生活習慣病の原因となる活性酵素を取り去る作用があるとされます。そのため、コーヒーを好む人は循環器疾患などの発症が少ないとする研究もありますよ。
カフェインレス・ノンカフェイン・デカフェの違い
眠気覚ましに好まれるカフェインですが、妊娠中は胎児に悪影響と考え避ける人が多いでしょう。「ノンカフェイン」や「カフェインレス」など言いますが、その違いはなんでしょうか。
カフェインレスは、カフェイン量が少ないものをいい、カフェインゼロではありません。ノンカフェインは、元からカフェインが含まれていないもの、対してデカフェは、カフェインが含まれているものからカフェインを取り除いたものをいいますよ。
ブラックコーヒーは血糖値の上昇を抑える
コーヒーには、血糖値の上昇を抑えて糖尿病を予防する効果があるとされます。アイスコーヒーやノンカフェインでも数値の改善が期待できるようです。活性酵素を除去して生活習慣による病気や老化を少しでも避ける、クロロゲン酸などポリフェノールによる効果だと考えられます。
アイスコーヒーは太る?やせる?カロリーとその他の健康改善
夏の暑い気候の中、冷たいアイスコーヒーはさっぱりしてついつい飲みすぎることも。気になるカロリーは、1杯が約8キロカロリーと少なめです。
これに砂糖が入ると約30キロカロリー、ミルクと砂糖を入れると約40キロカロリー、さらにカフェオレだと約70キロカロリーになります。それでもコーラなど炭酸飲料より低いですが、ガムシロップなどの淹れすぎに注意ですね。
便秘を解消する効果的な飲み方は
コーヒーを飲むと便秘が解消されると感じる人も多いかもしれません。これは、カフェインが大腸を刺激するからと考えられます。カフェオレなど場合は、ミルクが原因の人もいるようです。
おすすめの飲み方は、朝時間に飲むこと。起床後は体もまだ完全に活動していないので、アイスコーヒーを飲んで腸を優しく刺激してあげるといいですよ。
コーヒーはどこのにする?人気メーカーのコーヒーをお取り寄せ
カルディ│焙煎珈琲アイスブレンド
本格的なカフェでいただくコーヒーのような重厚感。深みのある苦みは飲みごたえがあり、アイスコーヒー好きにはたまらないテイストです。
スターバックスコーヒー│アイスコーヒーブレンド(ネスレ)
人気カフェのスターバックスが作る、アイスコーヒー用のブレンド。粉はしっかりと中細挽きですよ。爽やかなシトラス感が夏の飲み物に最適。
藤田珈琲│アイスコーヒー ラオスブレンド
さっぱりとした後味で飲みやすいラオス産のコーヒー豆を中心にブレンドされたラオスブレンド。酸味を抑え、香り高くコクのある深い苦みが特徴的です。
早速アイスコーヒーを淹れてみましょう!
分量と必要な器具
アイスコーヒーの淹れ方
まずはホットコーヒーを抽出
すぐに氷で冷やしグラスに注いで完成
一人分のアイスコーヒーを作るのなら“ドリップしながら氷で冷やす”
水出しコーヒーでお手軽に作るのもアリ◎
アイスコーヒーが苦い…。甘くするアイテムたち
溶けやすいガムシロップ
アイスコーヒーにはグラニュー糖よりも溶けやすいガムシロップがおすすめ。砂糖と水にアラビアガムという添加物を加えて作る甘味料で、ガムシロップの"ガム"はアラビアガムからきていますよ。ちなみにホットコーヒーでは甘みを感じにくい特徴があります。
レシピ│ガムシロップを自作しよう
砂糖なら上白糖よりグラニュー糖
たっぷりの牛乳でカフェオレに
たっぷりの牛乳を注げばカフェオレのできあがりです。比率は、コーヒー:ミルク=50:50が一般的。好みに加減してももちろんOKですよ。ちなみにエスプレッソコーヒーに牛乳を注げばカフェラテになります。
ミルクポーション(コーヒーフレッシュ)なら日持ちも良い
ミルク入りのコーヒーがお好みなら、ミルクポーションも◎ 植物性油でできていて常温で保存でき、ミルクや生クリームに比べて日持ちするのがメリットです。
栄養もとれる豆乳
豆乳が持つ魅力的な栄養素を摂取できて一石二鳥。豆乳に含まれる大豆イソフラボンは女性特有のホルモンのエストロゲンを補い、女性らしい美しい体を作るのに効果が期待できます。
生クリーム(ホイップクリーム)を載せてアイスウィンナーコーヒー
山盛りの生クリームをコーヒーに混ぜて楽しむウインナーコーヒー。アイスコーヒーでも美味しくいただけますよ。見た目にもスイーツのような可愛らしさに。アイスの場合は生クリームが溶けないので、生クリームをすくうスプーンを用意すると良いですよ。
濃厚なコクが魅力のはちみつ
ガムシロップではなくはちみつを入れるのも、甘さをプラスするおすすめの方法。人気カフェのコメダ珈琲にも「蜂蜜アイスコーヒー」というメニューがありますよ。コーヒーをよりまろやかに、はちみつ独特の風味が際立つ味わいになります。
アイスコーヒーを作り置き。保存におすすめのおしゃれな入れ物
アイスコーヒーもホットコーヒーと同じで淹れたてが美味しいですが、たくさん作って保存しておきたいですよね。どのくらい日持ちするのでしょうか。
美味しく飲むには、風味が飛ばずに香る3日ほどまでが期限。さらに長く保存したいのであれば、氷コーヒーを作るのがベストですよ。冷蔵庫で冷やして保存するなら3日以内で飲み切る量を作りましょう。人気の保存容器を紹介します。
KINTO(キントー)│PLUGウォータージャグ
シンプルなデザインで暮らしの中にすっと馴染むウォータージャグ。大きめのグリップで使い心地抜群です。フタはしっかり密閉されているので横置きもOK。色違いで揃えて使い分けるのもいいですね。
HARIO(ハリオ)│フィルターインコーヒーボトル
水出しコーヒーを入れる人におすすめのこちらのボトルは、アイスコーヒーを淹れるのも保存するのもこれ一つでできる優れもの。ワインのようなボトルがスタイリッシュですね。丸洗いできるのでお手入れもラクラク♪
STANLEY(スタンレー)│ゴーシリーズ 真空タンブラー
ZOJIRUSHI│象印マホービン ステンレスボトル
仕事部屋に持っていくのに、また外へのお出かけで持ち出すにもおすすめなのが水筒。魔法瓶といえばの象印は高い保温力・保冷力が特徴で、6時間後でも冷たく美味しくアイスコーヒーが飲めます。
コーヒーの味わいは、苦味と酸味のバランスで決まります。
その味を決めるのは、コーヒー豆。マンダリンやブルーマウンテン等、豆の種類によって、当然味は変わりますが、豆の挽き方や抽出方法、また“焙煎(コーヒー豆の煎り方)”によってもコーヒーの味は大きく変わります。