あなたの暮らしにあった「リノベーション」の始め方
リノベーションとは?
比較される「リノベーション」と「リフォーム」の違いについて
「リノベーション」と一緒によく耳にするのが「リフォーム」ですよね。「リフォーム」は、老朽化したものを元に戻すという意味で使われます。例えば壁紙の張り替えなど、原状回復のための修繕です。「リノベーション」はそれよりも大きな規模で工事を行い、プラスαの価値を住まいに与えることができます。
リノベーションでできること
設計を自由に変更できる
壁を撤去したり、吹き抜けをつくったり、ライフスタイルに合わせて理想の住まいを実現できるのがリノベーションの醍醐味です。電気設備や給排水設備の移設、建具の移動なども条件次第で可能です。もちろん、構造上の制約でできないこともあるため事前にしっかり確認しておきましょう。
新築よりも価格が抑えられる
新築物件の購入と、中古物件でリノベーションするのを比べると、リノベーションをする方が価格を安く抑えられる可能性が高いです。予算内で住み心地の良い物件を手に入れたいと思っている方はぜひ検討してみましょう。
選べる物件が多い
人気のエリアで条件に合う物件を探すのはとても大変。そんな場合でも、リノベーション前提なら様々な中古物件を選択肢に入れることができるので、希望のエリアや自分好みの環境で生活することができます。
資産価値が上がる
築年数が古い物件でも、リノベーションをすることで資産価値が下がりにくくなる・もしくは高まる可能性もあります。綺麗で使いやすい物件は一定の需要があるから、と考えられます。
「リノベーション」を始める前にチェックしたい“6つのこと”
☑1,今選ぼうとしている物件は築何年?
良い物件が見つかっても、気になるのは建物の耐震性。そこで一つの基準になるのが、1981年6月1日以降に建築確認を受けているかどうかです。この年に施行された「新耐震基準」に適合していれば、震度6強〜7程度の地震に耐える基準を満たしていると言われています。
また、建物が老朽化していると、基礎に大きな亀裂があったり、床の傾き、歪みが生じている可能性もあります。このような場合はさらに修復が必要になるので要注意です。
☑2,建物の構造によって希望通りの設計ができない?
間仕切り壁を全て取り除く"スケルトンリノベーション"ができるところがある一方、建物の構造上、住居内に撤去できない壁がある物件もあります。構造によってリノベーションの自由度が変わってくるので、事前の確認が必要です。
☑3,電気容量はどれくらい?
古い住宅の中には、電気容量が極端に少ないところがあります。電化製品を多く使う方、オール電化のリノベーションをしたいと思っている方は特に注意しましょう。
☑4,今後の修繕積立も毎月必要に
マンションの場合、管理費や修繕積立費を所有者が負担します。管理やメンテナンスのために毎月必要になるお金なので、金額をしっかり頭に入れておきましょう。
☑5,ローンの金利が高くなる可能性もある?
☑6,入居までの時間はどのくらいかかる?
リノベーションは、プランの打ち合わせ、建物検査、設計、工事など、通常の引っ越しよりも入居に時間がかかります。解体後に修繕が必要な箇所が追加で見つかった…なんてことも起こりうるので、入居までの時間は少し余裕をもっておいた方がベター◎
「リノベーション」とは、既存の建物に新たな機能や価値を与え、住む人のライフスタイルに合わせた住居になるように手を加えることです。壁を取り払って開放的な空間にしたり、キッチンの場所を移動させたりなど、自分たちならではの住まいをつくることができます。