モノをためこまずに居心地のよい空間をつくるポイントは、「今あるモノとしっかりと向き合うこと」です。
モノの分量、置き場所、収納方法などを見ていくと、実は「無くてもよいモノ・場所」があることに気が付くかもしれません。取捨選択したうえで収納にうつると、モノの定位置をスムーズに決めやすくなるはず。

モノを厳選することができたら、それを生活動線上に収納すると暮らしやすさがグンと上がります。
ためこまないポイントは、「収納スペースに合わせる」こと。できるだけ「今ある収納量」に合わせてモノの量を調整してみてください。

たとえば、洋服はクローゼットや収納ケースに合わせて厳選するなど、モノが多いからと収納家具を増やさない工夫が大切。「収納スペースに入る分だけ」とルールを決めると、無駄遣いも減りすっきりとした空間を保ちやすくなりますよ。

気に入ったモノが見つかったとき、つい衝動買いしてしまった…という経験は誰しもあるはず。
でも、一呼吸をおいてから冷静に判断したいところ。新しいモノを取り入れるときには、その収納場所や使い方までリアルに思い浮かべられるかを目安に選んでみてはいかがでしょうか。

もしその場で思い浮かべられなかった場合は、少し保留にしても良いかもしれません。

「ためこまない暮らし」」を続けていくためには、上手にモノを手放せるようになることが大切です。とはいえ、愛着のあるモノやいつか必要になるかも…と思うモノは簡単に手放せないもの。そんなときには、洋服なら「今シーズン着なかったら手放す」などルールを決めて、「いつか」の期限を区切ってみてはいかがでしょうか。

思い入れのあるモノやお子さんの持ち物などは、なかなか手放せないモノのひとつなのではないでしょうか。

思い出のあるモノほど取っておきたくなりますが、年月とともに量も増え収拾がつかなくなることも…そんなときには、「写真を撮る」ことをおすすめします。取っておきたいモノだけを厳選して、それ以外は写真に収めて「思い出アルバム」をつくるのもひとつのアイデアです。

ほとんど使う機会がないのに人からもらったもの、気に入っていないのに何となく買ってしまったモノは、思いきって手放しても良いのではないでしょうか。

捨てるのは気が引けますが、不要なモノを持っていることで、気持ちまで重たくなってしまうこともあります。

モノを手放すと決めたら、必要とする人に譲るなど「捨てる」という選択肢以外の方法で「行き先を決めていく」と気持ちも軽やかに。リサイクル、寄付など方法はあります。どうしても行き先が見つからなかったモノだけを処分すると決めると、罪悪感は少なくなるのではないでしょうか。

ライフスタイルによって必要な収納量や収納方法は変わるもの。そこで取り入れたいのが、「買い足し・間引き」しやすい収納です。たとえば、家族の本や生活雑貨を収納するのに便利なのが無印良品の「スタッキングシェルフ」。

収納を選ぶとき、基本的には「シンプル」なデザインを意識しておくと将来的にも使いやすいため便利です。明るいイメージのお部屋がお好みならナチュラル系の木目素材がおすすめです。お気に入りの雑貨やファブリック、インテリアグリーンなどで彩れば、収納の役割だけでなくディスプレイスペースとして素敵に演出してくれます。

細々としたモノが片付かないとお悩みなら、飽きのこないシンプルな収納ボックスを取り入れてみては。
シリーズや同系色で統一すれば、すっきりとまとまった印象に。サイズや素材など、持ち物の量や周りのインテリアに合わせて選んでみてくださいね。