出典: やさしく温かい雰囲気を持つ北欧インテリアは、日本でも多くの人に愛されているスタイルです。近年ではIKEAやフライングタイガーなど、手頃な価格で北欧雑貨に触れられるショップも増えており、一人暮らしや模様替えをきっかけに北欧インテリアに挑戦したいと考える方も多いのではないでしょうか。この記事では、北欧の雰囲気が好きだけどインテリアに取り入れるにはどこから始めればいいのかわからない・・・とお悩みの方へ、定番のブランドや北欧雑貨のインテリアへの取り入れ方などを、初歩からご紹介します。
まずはここから覚えよう!北欧雑貨を代表するブランド・デザイナー
出典: 北欧モダンを代表するフィンランドのインテリアブランドで、アート(Art)とテクノロジー(Tech)が社名の由来。論理的な考え方と美意識、環境保護という考え方を大事にし、自然素材を使った人にも環境にも優しい製品作りを行っています。
出典: 「マリのドレス」という意味を持つマリメッコは、1951年にアルミ・ラティアによって設立されたフィンランドのテキスタイルブランドです。鮮やかな色使いと大胆な柄が特徴的で、流行にとらわれず長く愛用できることをコンセプトにしており、インテリア、ファッション、生活雑貨などの幅広い製品は、世界中の人々から愛されています。
iittala ARABIA(イッタラ アラビア)
出典: 1881年にフィンランドで誕生したイッタラは、実用的かつシンプルで洗練されたテーブルウェアを手がけるガラスメーカーです。一方、アラビアは元々スウェーデンの陶器メーカーであるロールストランド社の子会社で、1990年にイッタラグループのブランドになりました。日常から特別な日まで幅広く寄り添ってくれる製品は、北欧の一般家庭から高級レストランまで、さまざまな場所で愛用されています。
LAPUAN KANKURIT(ラプアン カンクリ)
出典: 「ラプアの織り手たち」を意味するラプアン カンクリは、フィンランドの西部にある「ラプア」という小さな町で、1973年に創業されたテキスタイルメーカーです。優れた耐久性と機能性を持つ製品は天然素材にこだわって作られており、特にリネンは、高品質なヨーロッパリネン製品である「Masters of Linen」という称号を与えられていて、使い心地に定評があります。
Johanna Gullichsen(ヨハンナグリクセン)
出典: ヨハンナ・グリクセンはフィンランドを代表するテキスタイルブランドで、ファッションアイテムやインテリアアイテムなどを幅広く展開しています。製品にはすべて100%コットンの天然素材を使用しており、幾何学模様の特徴的なパターンはフィンランドの伝統的な手法で織られています。温かみがあるアースカラーと独特のパターンは、ヨーロッパだけでなく日本でも高い評価を得ています。
出典: スウェーデンのテキスタイルブランドであるクリッパンは、自然素材のみを使って作られたオーガニックコットン100%のブランケットが有名です。2013年からはmina perhonen(ミナ・ペルホネン)のデザイナーである皆川明氏とコラボした製品を発表しており、日本でもさらに人気となっています。
Flensted Mobiles(フレンステッドモビール)
出典: デンマーク生まれのフレンステッドモビールは、半世紀以上の歴史を持つモビールメーカーです。MoMAをはじめとするさまざまな美術館ともコラボしており、精密なバランスと自由なデザインが、世界中で人気を集めています。"心が疲れたらモビールを眺めて疲れをほぐそう"とは創始者のクリスチャン・フレンステッドの言葉で、ゆらゆら不規則に動くモビールを眺めることで、忙しい日常にも一時のゆったりした時間を過ごして欲しいという思いが込められています。
Lisa Larson|陶器オブジェ AFRICAシリーズ ライオン
6,600円~(税込)
※価格等が異なる可能性がございます。最新の情報はアイテム詳細をご確認ください。
アイテム詳細を見る出典: 1931年にスウェーデンで生まれた陶芸家のリサ・ラーソンは、「世界で一番かわいいことを考えているおばあさん」と呼ばれています。陶芸を学んだ後にグスタフスベリ社に入社し、1980年からフリーとしての活動を始めました。愛らしい表情をした動物のオブジェや、ドレスの形をした花瓶など、温かみのある作風が人気を集めており、世界中に作品のコレクターがいます。
出典: 20世紀を代表するフィンランドのデザイナー、アルヴァ・アアルトは、建築、家具、生活雑貨など数多くの作品を残しており、北欧デザインを語るうえで欠かせない人物です。スツール60に使われている曲げ木の技法の開発など、デザインに限らず技術面でも伝統にとらわれないインスピレーションで功績を残し、多彩な才能を発揮しました。
出典: カイ・ボイスンは銀細工として修行を積んだのち、木という素材にも注目し、木製人形などの手作り製品で注目を集めるようになりました。カイ・ボイスンの木製人形は温かみがある可愛らしさ、シンプルでクリーンな線美が特徴的で、特にモンキーはアイコン的な存在です。
初心者さん向け!タイプ別・北欧雑貨のおすすめ取り入れ術
Q.今の部屋は生活感が気になる。手軽に取り入れられて効果的な北欧アイテムは?
A.ずばり「カゴ」がおすすめ。生活感のあるものを上手に隠して!
出典: 北欧インテリアに欠かせないのが、かご収納。生活感のあるものは、とりあえずまとめてカゴの中に入れてしまいましょう。爪切りや常備薬、読みかけの雑誌や未開封の郵便物など、散らかりがちなものもカゴに入れることで生活感が少なくなり、すっきりした印象になります。
出典: 北欧のカゴは、白樺を使ったものや伝統的な技法で編まれたものなどさまざま。いろいろな形や大きさのカゴを揃えておくと便利です。食べかけのお菓子やパンの置き場所にもおすすめ。
出典: 持ち手付きのカゴは、持ち運びもに便利です。ブランケットや読みかけの雑誌、リモコンなどを入れておけば、ソファやテーブル周りもすっきりしますよ。
Q.ひとつのアイテムでお部屋の印象をガラッと変えたい。挑戦しやすいアイテムは?
A.クッションカバーやブランケットなど、ファブリック類がおすすめ
出典: ファブリック類はお部屋のポイントになってくれるアイテム。大胆な柄や色使いがポイントの北欧のファブリックは、そこにあるだけで気分を盛り上げてくれます。まずは好きな柄のクッションカバーを選んで、それに合わせて少しずつお部屋の雰囲気を変えていくというのもアリですね。
Artek|RIVI クッションカバー 45×45cm メール便対応
4,950円(税込)
※価格等が異なる可能性がございます。最新の情報はアイテム詳細をご確認ください。
アイテム詳細を見る出典: グレーと黄色の組み合わせは、北欧インテリアらしさをぐっと高めてくれる配色です。柄だけでなく、色味にもこだわってみましょう。
出典: ファブリックを取り入れるなら、ブランケットもおすすめ。ラプアンカンクリのブランケットには、北欧らしい自然や動物を取り入れたモチーフがよく使われています。眺めるだけでも北欧の世界に浸れますが、手触りも抜群ですよ。
marimekko|撥水生地(テーブルクロス) PUUTARHURIN PARHAAT
1,100円~(税込)
※価格等が異なる可能性がございます。最新の情報はアイテム詳細をご確認ください。
アイテム詳細を見る出典: 大胆な柄を取り入れたいのなら、テーブルクロスもおすすめです。面積が大きいぶんポイントになりますし、鮮やかな色や柄は食事をよりおいしそうに見せてくれます。撥水加工タイプなら、汚れも気にせずに使うことができます。
北欧のデザイナーズ家具を揃えるのに、最初に買うならこれ!というアイテムは?
A.サイドテーブルとしても使えるartekのスツールが優秀
出典: 普段遣いの椅子としても、来客用としても、サイドテーブルとしても使えるartekのスツール60。北欧好きならぜひ一つは持っておきたい定番&万能アイテムです。カラーバリエーションも豊富で、好きな色を選べるのも魅力のひとつ。スタッキングできるので、後で買い足す人も多いのだとか。
出典: ちょっとお茶を飲んだりお菓子を食べたり、読みかけの本を置いておいたり・・・ソファ脇にもちょうどよいサイズ。一人暮らしでもファミリーでも、さまざまな暮らしにフィットしてくれます。
出典: 小さい子どもがいるなら、4本脚のE60がおすすめ。安定感があるので倒れにくく、脚立代わりにも使えます。
部屋の片隅に置いて好きな雑貨をディスプレイしたり、グリーンを飾ったりしてもいいですね。
Q.お金をかけずにインテリアを楽しみたい。プチプラで北欧インテリアを実現するには?
出典: デザイナーズ家具は高いイメージがありますが、IKEAを始め、リーズナブルに北欧デザインの雑貨が購入できるお店もたくさんあるんです。こちらは表参道、お台場、吉祥寺、国分寺、名古屋に店舗があるデンマークの雑貨ブランド「ソストレーネグレーネ」のサイドテーブル。お手頃プライスながら、絶妙な色合いと洗練されたフォルムです。
出典: こちらのラックは、IKEAとデンマークのインテリアブランド「HAY」がコラボした「YPPERLIG(イッペルリグ)」コレクションのもので、お値段はなんと1,999円。シンプルですがデザイン性を感じるデザインで、お部屋の雰囲気を引き締めてくれます。
出典: フライングタイガー・コペンハーゲンには、お部屋のアクセントになるこんなオブジェ(大・小2個で700円)も。遊び心を感じるインテリア雑貨は、リーズナブルに購入できると嬉しいですね。子供部屋のインテリアにもおすすめです。
Q.和室で北欧インテリアを楽しむにはどんなアイテムがいい?
A.モダンな照明やラグを使ったコーディネートがおすすめ
出典: こちらはIKEAがインテリアを手がけた、UR賃貸住宅のお部屋です。紙でできたIKEAの丸い照明は、和室のやわらかい雰囲気を活かしながらもモダンな空間を演出。濃いブルーのラグが、さらにモダンな印象を高めています。ブルーやホワイトといった北欧カラーのアイテムも、見事に馴染んでいますね。
出典: スタンド照明もいっしょに使うと、さらに雰囲気が出ておすすめ。四角いスタンド照明はシャープな印象で、ブルーを基調としたお部屋の雰囲気にもぴったりです。
出典: ペーパー素材の照明は和室にマッチしやすく、モダンな雰囲気を演出してくれます。デザインが特徴的なペンダント照明なら、明かりを付けていないときでも、インテリアとして空間のアクセントになってくれますよ。
出典: 美しいフォルムと、照明が生み出す絶妙な陰影が美しいルイスポールセンのペンダントライト。冬になると日照時間が短くなる北欧の国々では、インテリアの中でも特に照明を重視しています。洋室・和室を問わず、空間に美しく調和してくれそうですね。
出典: デスク周りやチェストの上などに置いて、さりげなく使いたいテーブルランプ。ベースに使われたアンバー色のガラスが味わい深く、和室ともマッチしてくれます。
出典: フォークロア調のラグは、和室やヴィンテージ家具との相性がよく、部屋に馴染んでくれます。こなれた雰囲気になるので、お部屋全体を落ち着いた雰囲気にも見せてくれます。落ち着いた色合いのラグを選ぶと、鮮やかなカラーのアイテムも和室に合わせやすくなりますよ。
Q.カラフル過ぎる色使いは苦手…。北欧インテリアで落ち着いた雰囲気にするには?
A.色味を押さえて柄で遊ぶorくすみカラーを選ぶと大人っぽくなる
出典: artekのSIENA(シエナ)とH55は、落ち着いた雰囲気のインテリアにも合わせやすいテキスタイル。クッションカバーなど、面積の少ないところに取り入れましょう。色味は落ち着いていますが特徴的な柄で、ぱっと見て北欧らしさを感じられるアイテムです。
出典: 鮮やかで元気な印象の強いマリメッコのテキスタイルですが、こんな落ち着いたデザインのものもラインナップしています。マリメッコは好きだけどカラフルな柄は合わないかも・・・と感じる方は、少し大人めなデザインを選んでみましょう。
出典: 座面のカラーバリエーションも豊富なartekのスツールには、絶妙なくすみカラーも揃っています。落ち着いたテイストの家具ばかりで部屋に少しアクセントが欲しいと感じたら、大人っぽさを崩さずにトーンアップしてくれるこんなスツールを加えてみては。
Q.北欧雑貨を上手にディスプレイする方法が知りたい!
A.いくつかのポイントを押さえることでお店のようなディスプレイに
出典: 【Point.1】同じものを並べる
陶器やガラス、木製のオブジェなど、同じ素材のものや同じシリーズのものを2つ以上並べて、まとまり感を出しましょう。始めは色味や素材、同じ作家のものなどを意識して集めるようにすると、ディスプレイもしやすくなりますよ。
出典: 【Point.2】色数を絞ってトーンを揃える
ひとつの空間のディスプレイは、なるべく色の数を抑えてトーンを揃えるようにしましょう。ペールトーンならペールトーン同士、ビビッドカラーならビビッドカラー同士でまとめるのが、色味がある雑貨をディスプレイするときのコツです。
出典:www.instagram.com(@duckshome___dh) 【Point.3】奥行きと空白を意識する
ディスプレイは単調に横に並べるだけでなく、奥行きを意識して前後にも並べると立体感が出ます。高さのあるものを奥に、低いものを手前に少しずらして置くだけでも、並べておくのとは印象が違って見えますよ。
また、あえて何も置かない「空白」を意識するのも重要。余白を作ることで、ディスプレイがより洗練された印象になります。
北欧雑貨で、家具とのコーディネートやディスプレイを楽しもう
出典: 空間に優しさを与えてくれる、北欧生まれのアイテムたち。機能美を感じるデザインや素材へのこだわりなど、背景を知ることでより魅力的に感じるものも多いのではないでしょうか。インテリアの一番の魅力は、生活そのものを素敵に変えてくれること。名作と呼ばれるものからプチプライスで手に入るものまで、好きなアイテムを見つけて自由にコーディネートを楽しんでくださいね。
北欧モダンを代表するフィンランドのインテリアブランドで、アート(Art)とテクノロジー(Tech)が社名の由来。論理的な考え方と美意識、環境保護という考え方を大事にし、自然素材を使った人にも環境にも優しい製品作りを行っています。