モノは定位置に戻す。
モノは定位置に戻す。簡単なことのようで、実はなかなか難しいことですよね。でも、部屋を片付ける上で、モノを定位置に戻す習慣をつけることはとても大切なことです。
細かなものにも定位置があれば、探し物も減りますし、すっきりと整った状態を長く保つことができるようになります。
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場所別に戻しやすい仕組みを作ってみよう
モノを定位置に戻しやすい仕組みを作ると、家族も正しい場所へとモノを戻すようになっていきます。ネームプレートやネームタグ、シールなどを使って、モノの定位置にそのモノの名前をつけてあげると、戻しやすくなります。
床に直置きするのが定位置にならないよう、カゴや箱なども用意してひとつひとつのモノの場所をしっかりと確保してあげましょう。
一緒に使うものをグルーピングしてしまうのも、モノの定位置を考える上で重要なポイントです。使いやすく、戻しやすい仕組みが、おうちのきれいを保ちます。
玄関 － 自分で慌てないための仕組みをつくる
玄関先に置いておくと便利な車の鍵やはんこといった小物の定位置を決めてしまうと、いざというとき、バタバタと慌てることがありません。はんこは宅配便や書留を受け取るためだけの認印をおいておくといいですね。
外出時に使うスヌードや手袋、マフラーなどはフックにかけた小さなバッグに。人ごとにバッグのカラーを変えると分かりやすいですね。
玄関を掃除するための道具をいちいち納戸に取りに行くのは面倒です。ほうきやブラシは使う場所の近くに置くことで、掃除の頻度もぐっとあがります。
キッチン － 動線を考えて定位置を決める
鍋やフライパンはコンロに近い引き出しにしまうと取り出しやすく、しまいやすくなります。重ねてしまうと、下に入ったものを使うのが億劫になってしまいます。ファイルケースや仕切りケースなどを上手に使って、ひとつひとつを独立させた状態でしまうとよいでしょう。
スパイスや乾物などは使いかけのまま、忘れてしまいがちですよね。いろいろなところにしまうより、ぱっと一目で見渡せるように一か所に集め、素敵な容器に詰め替えておけば、使い忘れもぐんと減りますよ。調理台の近くに定位置を決めると便利です。
ゴミ箱の横にはゴミ袋をセット。ほんの小さなことなのに、ゴミ箱に新しいごみ袋をセットするのが驚くほど簡単になります。ゴミ箱の上の空間に突っ張り棒を渡して、ゴミ袋ケースを設置するのもいいアイデアです。
食器棚 － 空間を使いやすく区切る
一番使いやすい中皿はすぐに手の届くところに。お皿の上部には適度な空間をあけておくことで、取り出しやすく、しまいやすくなります。
食器棚の一番下はすこし使いづらいもの。棚の幅にぴったりと合ったかごを入れておけば、奥のものも取り出しやすく、使いやすくなります。
毎日使うマグカップや湯飲みは一か所に集めて、一目で見渡せるようにしておくと、どれを使おうかと選ぶ楽しみもアップします。
冷蔵庫 － 定位置を決めて開ける時間を短く
冷蔵庫の中こそ、使いやすい定位置を決めたい場所です。ラベルをつけたケースを入れておけば、見づらい上段の棚もしっかりと使いこなせます。卵や納豆、ジャム、バターといった常備しているものには定位置を作ってあげましょう。
チューブの調味料は冷蔵庫のポケットに入れておくと、倒れたり、行方不明になったりして使いづらいですよね。吊るせるクリップで留めておくと、使いやすいうえ、整然とした美しさも生まれます。
冷蔵庫の奥までをしっかり使いこなすには、細長いトレイが大活躍。ちいさな箱ドリンクを並べて入れておけば、在庫管理のしやすさも抜群です。
リビング － モノが集まる場所だからこそ定位置を決める
リビングで行方不明になりがちなもの、ナンバーワンなのがリモコンです。家族のみんなが使うものだからこそ、きちんと定位置を作って、いつもそこに戻すように心がけると、いざというときに使えないということがなくなります。
爪切りやハンドクリームなどの細かな雑貨には、ひとつひとつに細かな区切りをつけて定位置を作ってあげると、元に戻しやすくなります。それぞれの区切りの中にネームラベルを貼っておけば、さらに分かりやすくなります。
ちょっと肌寒いときに使いたいブランケットは、ソファの背にそのままかけておくという人も多いものですが、きちんと置き場所を作ってあげると、より整った印象を作ることができます。ソファの横のバスケットなどに入れるほか、小さなスツールの上に置いておくのもおしゃれ。
その日に使ったバッグにも定位置を作ってあげましょう。あちこちの床に置きっぱなしにならないように、カゴなどを用意すると見栄えがぐっと良くなります。
学校や幼稚園からのお手紙も散乱しがちなアイテムのひとつ。書類はもらったときに整理しておかないと、すぐに乱雑になってしまうものです。一度読んだら捨ててよいものは、すぐに捨て、必要なものはラベリングをした場所にきちんと収める習慣をつけましょう。
すぐに書類を整理できないという人は、「未決箱」という箱をひとつ作っておくだけでも、書類の迷子を減らすことができます。書類を上に重ねるようにしていけば、自然と日付順になっていきます。未決済の箱がいっぱいになる前に、時間を見つけて正しい場所に振り分けていくようにしましょう。
リビングにはいろいろな機器のコードもたくさん！コードはくるくる巻いて、ネームタグをつけた上でカゴなどにまとめておくと見栄えよく、掃除もしやすくなります。機器類の背面にコードがだらりと垂れたままになっていると、埃を落とすだけでもひと仕事になってしまいます。
カゴなどでコードをまとめることができないときは、こんな風に機器そのものにくっつけてしまうのもいいですね。機器の背面に小さなフックをつけて、まるめたコードを引っかけています。使うときだけコンセントにつなぐものには、こうしたアイデアが役立ちます。
洗面所 － 一連の動きを一か所で終わらせる
清潔を保ちたいバスマットは、使ったら干しておきたいもの。洗面台にバーを取り付けて、最後にお風呂を出た人が干しておくというルールを作っておくといいですね。
下着類は、洗面所にカゴやボックスなどを用意してしまっておくと使いやすいですね。人ごとにボックスを用意しておけば、探すときも慌てません。
洗面所の床は髪の毛が散乱してしまいがち。ドライヤーをかけ終わったら、すぐに掃除をしたいものですよね。コロコロを洗面所に常備しておけば、いちいち掃除機を取りに行く必要がありません。きれいをキープするためには、こまめな掃除が大切です。
お風呂 － 水分を切る仕組みを考える
お風呂用の掃除セットもお風呂の中に入れておけば、気づいたときにささっと掃除することができますね。お風呂場の掃除用品は床に直置きしておくと、ぬるぬるしてしまいます。なるべく水気を切るような配置を考えるといいですね。
立ち上がりのついたカゴなら掃除道具の清潔を保てます。水濡れが気になるときは、使い終わったらカゴごとお風呂場の外に出し、乾燥させておくのもおすすめ。
変化を恐れず、一番しっくりくる定位置を探すことが大切
もっとも使いやすい定位置というのは、暮らしと共にどんどん変化していきます。普段からマイナーチェンジを繰り返し、変化を恐れず、一番使いやすい定位置を探していきましょう♪
整った暮らしに不可欠なのが、モノの住所を決めるという作業です。使いやすく、整えやすいモノの定位置は、どんな場所で、どんなときに使うモノかをじっくり考えることでおのずと見えてきます。片付いていないところ、掃除しづらいところにあるものは、きっと定位置の場所があまりマッチしていないのでしょう。まずは、そうしたところに集まったモノの定位置を見直してみることから始めてみましょう。