一人でゆっくり読書をしたり、音楽を聴きたいとき。おめかしして出かけるのがちょっぴり億劫な休日の朝。自分の部屋にいながら、カフェにいるような気分を味わえたら素敵ですよね。お部屋にカフェのスタイルを取り入れるには、どうしたらいいの?今回は、そんなときに役立つアイディアや、日常のスペースをカフェのように演出してくれるアイテムをご紹介します。
テイストやコンセプトはお店ごとの個性がありますが、素敵なカフェには共通する要素があります。4つのキーワードを踏まえて、「カフェ空間の作り方」のツボをご案内します!
出典: 1. 心地よい時間を過ごせる「空間コーディネート」
2. 使いやすく、目にも楽しい「テーブルコーディネート」
3. 舌もココロも満足させてくれる「メニュー」
4. 集中力を高め、気持ちを落ち着かせてくれる「音楽」
1. 実際のカフェから学ぶ!心地よい空間コーディネート
たとえば自分の好きなカフェを思い浮かべてみましょう。「こちらへどうぞ」と案内されて嬉しいのはどんな席ですか? 自分が落ち着くスタイルや、そこで過ごしたい時間をイメージしながら、どんな空間づくりをするかを決めていきます。落ち着けるカウンター、読書に没頭できるテーブル席、リラックスできるソファ席…実際のカフェスペースを見ながら、空間づくりのコツを学んでみましょう♪
出典: オープンキッチンのあるお家なら、カウンター席を作ってみるのはいかが?視線の向く先となる対面の壁はディスプレイとして考えて。オープンラックや飾り棚に、デザイン調理家電や自慢の食器を上手に並べて「見せる収納」に。逆に生活感のあるものは、下部収納や扉のある棚にしまってスッキリさせてみましょう。
出典: 窓辺や壁際に視線を向けてカウンターを作るのもおすすめ。壁に板を打ち付けたりと大掛かりなことをしなくても、シンプルな板のテーブルを置けばカウンターの雰囲気が完成します。こちらのように、細身のアイアンなど、脚の目立たないテーブルを選ぶとスッキリします。
出典: 窓や壁など、部屋の外に視線を向けるカウンタースペースを作るなら、椅子は後ろ姿の美しいものを選ぶのがポイント。ヤコブセンの「セブンチェア」はシンプルでありながらくびれのある曲線が美しい名作チェア。一脚だけでも、色や素材違いをいくつか並べても素敵です。
出典: 広いスペースがとれなくても「テーブル席」を仕立てるには、部屋のコーナー(角)ひとつあれば十分。小さなスペースだからこそ、徹底して「好きなもの・雰囲気」で固めてしまうのもアリですよ♪
出典: 小さなスペースの演出は、壁面や角ごとにそれぞれ心地よい席がある、一軒家カフェのインテリアを参考に。テーブルと椅子はスタンダードなものでも、雑貨や照明などで雰囲気をプラスして。
出典: 小さめの丸テーブルはカフェ気分の演出にぴったり。椅子も、空間のアクセントになるようなものをチョイスして。
出典: カフェで通されると、ちょっと得した気持ちになれるソファ席。おうちのソファじゃシンプルすぎて華がない…というときは、カラフルなクッションをたっぷり置けば華やかになりますよ。
出典: ソファを壁につけて置くと、背もたれの上の壁面が引き立ちます。思い切って壁紙を張り替えたり、ペイントして「アクセントウォール」にするのも素敵。
出典: アルヴァ・アアルトがデザインした「アルテック」のクッションカバー。くっきりとしたモノトーンが、シンプルながら個性的。空間にリズム感が生まれます。
2. 使いやすくておしゃれ♪ テーブルコーディネート
カフェ風インテリアの演出には、食器やカトラリーなどのテーブルコーディネートも大切。普段使いにも活躍してくれる、シンプルだけどちょっとオシャレ…そんなこだわりのアイテムを集めていきましょう♪
出典: カフェ感の演出に欠かせないアイテムが、サービングボードやカッティングボード。ここでパンやチーズ、フルーツなどをカットしたり、時にはこの上にお皿とカップを置いてトレイとして使ったり。
出典: こちらのボードは、持ち手の部分にアームを差し込んで、コーヒーのドリッパースタンドとして使うこともできます。毎日のコーヒーを淹れるのが楽しみになりそうです。
出典: こだわりのカフェに行くと、壁一面にカップ&ソーサーが飾ってあって、「今日は何を出してくれるかな」と楽しみになったりしますよね。おうちでもカップ&ソーサーは、1つ1つ違ってOK。誕生日や記念日などに、気に入ったものを1つずつ集めていくのも楽しいものです。
出典: 1枚1枚丁寧に手で仕上げられた木のプレート。濃いブラウンが食材の色を引き立てます。木が湿気を優しく吸収してくれるので、焼いたパンを置いてもべったりしないのもポイントです。
出典: シンプルな食器でもカフェらしいオシャレ感を出したいという方は、カトラリーやカトラリーレストにこだわってみてはいかがでしょうか?こちらは、氷のキューブみたいなガラスのカトラリーレスト、木や竹のお箸を置いても似合いそうです。
ついつい手抜きになりがちな一人でのおうちごはんやおやつタイム。せっかく「カフェ風」を楽しむなら、ちょっぴり工夫して、見た目にも満足度の高いメニューを目指しましょう!簡単で、でもおしゃれに見えるフードやドリンクをご紹介。
出典: 「カフェっぽいメニュー」といえばスキレット。ランチタイムならリゾットやパスタ、おやつの時間にはダッチベイビーを焼いたりと万能です。調理から、食器として食卓にサーブするまでワンポットで完結するのも楽ちんで嬉しいですよね。
出典: 楽してカフェ風ランチが食べたい!そんなときのお助けメニュー。サバの水煮缶を使って作る、「サバサンド」の10分レシピ。サバをサッと焼く一手間で、香ばしいおいしさが楽しめます。
出典: 火を使わず、盛り付けるだけで完成するグラスパフェは、おうちカフェにぴったり。ベリーの赤、抹茶のグリーン、ビスケットの黒…色のバランスを楽しみながら盛りつけて。
出典: さわやかな色合いと酸味が楽しめるビネガーウォーター。りんご酢とはちみつのビネガーウォーターをベースに、オレンジとグレープフルーツで、フレッシュな果肉の食感と彩りもプラス。バジルの葉はほんのり香りが移ったらすぐに取り出します。
4. 気分に応じて選びたい♪ スムースなカフェミュージック
カフェ空間の仕上げに欠かせないのが、素敵な音楽。より気分にフィットしたものを選ぶには、お気に入りのカフェで普段どんな曲がかかっているかをチェックしておくといいですよ。カフェの音楽というとジャズやボサノバが思い浮かびますが、過ごし方や気持ちによって、雰囲気を変えてみるのもオススメです。
イギリス出身の若手ピアノトリオ、ゴーゴー・ペンギン。従来のジャズの枠にとらわれない、モダンなリズム感と透明感のあるサウンドが今風。昔風の重いジャズはちょっと…という方でも聴きやすいですよ。
Becca Stevens(ベッカ・スティーヴンス)
アメリカ出身の女性シンガー、ベッカ・スティーヴンス。暖かく包み込むような歌声と、複雑で現代的なビート感が融合した世界。2017年に発表されたアルバム「レジーナ」は、「ハムレット」のオフィーリアや「枕草子」の清少納言など、歴史や文学の中の女性像をテーマにしたり、インスパイアされて生まれたのだとか。心地良さと同時に凛とした緊張感も漂う、美しく知的な作品です。
我が家を洗練されたカフェスタイルに演出する方法を、4つのアプローチからご紹介しました。好きなカフェに通うときにも、お手本として見渡せば「こんな工夫を取り入れてみたい!」と見る目が変わりそう。まずはテーブルの上やコーナーひとつからでも、自分好みの空間づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか?
1. 心地よい時間を過ごせる「空間コーディネート」
2. 使いやすく、目にも楽しい「テーブルコーディネート」
3. 舌もココロも満足させてくれる「メニュー」
4. 集中力を高め、気持ちを落ち着かせてくれる「音楽」