生活の質を高める、日本の道具
古くから現代に受け継がれる日本の道具には、最新の便利なアイテムにはない良さがあります。水やご飯が美味しくなったり、使い続けることで風合いが出てきたり、季節の移り変わりを感じたり。気づくとあっという間に過ぎていく毎日だからこそ、日々の生活にそんな“愛おしさ”を感じる瞬間を増やしたいものです。
すんなり日常に溶け込み、毎日をちょっぴり豊かにしてくれる。この記事では、そんな素敵な日本の道具を、その魅力とともにお伝えします。
すんなり日常に溶け込み、毎日をちょっぴり豊かにしてくれる。この記事では、そんな素敵な日本の道具を、その魅力とともにお伝えします。
わたしの部屋にも迎えたい。美しく便利な、日本の道具20選
台所道具
やかん
お湯を沸かす、お茶を煮出す、蒸気で部屋の加湿をする…日本で昔から使われている「やかん」には、さまざまな使い勝手があります。近年は電気ケトルを使う人も多くなりましたが、抗菌作用がある、一度沸かしたらお湯が冷めにくいなどは、やかんにしかないメリット。現代のライフスタイルに合うようにも改良されているので、1つ持っておくと便利なアイテムです。
▼やかんの素材や形による違い、おすすめの使い方など
鉄瓶
白湯を飲む習慣がある人や、お茶・コーヒーが好きな人に、ぜひ使って欲しい日本の道具が「鉄瓶」です。昔から、鉄瓶で沸かしたお湯は美味しいと言われますが、水道水に含まれるカルキが吸着されることや、鉄分が溶け出すことで味が柔らかくまろやかになるのがその理由だそう。さらに、お湯を飲むだけで鉄分が摂れるため、貧血を改善する効果も。健康によく、まろやかで美味しいお湯が飲める生活…鉄瓶は現代の人にこそ、必要とされる道具なのではないでしょうか。
▼鉄瓶選びのポイントや、気になるお手入れについてはこちら
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土鍋
鍋料理に、一つは持っておきたい土鍋。和のイメージが強いアイテムですが、近代的なデザインのものも多く登場しています。土鍋の特徴は、具材にゆっくりと熱が入るためうまみが引き出されること。鍋物やおでん以外に、土鍋でごはんを炊く人も増えましたよね。家族の人数や料理したいものに合わせて、お気に入りの土鍋を手に入れましょう。
米櫃(こめびつ)
現代でもお米は食事に欠かせませんが、米櫃はプラスチック製のものを使っている人がほとんどではないでしょうか。軽くて手軽に購入できる反面、湿気がこもりやすく保管場所に気を使ったり、虫対策が必要だったり、衛生面が気になったりもします。昔から日本で使われていた桐製の米櫃は、防腐効果や調湿効果に優れ、お米を入れておくだけでおいしい状態にキープされるという優れもの。お米の種類や炊き方にこだわるなら、ぜひ米櫃にも目を向けてみてください。
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食卓の道具
おひつ
おひつは、炊いたごはんを保存するための容器。余分な水分を吸収してくれるため、おひつに入れておくだけでごはんが美味しくなる効果があります。もちろん、炊飯器で炊いたごはんを移すだけでもOK!
木製や陶器のものがありますが、木製のものはごはんにほんのり木の香りがついて風味が増すのが魅力。陶器のものは、扱いやすいのがメリットです。
木製や陶器のものがありますが、木製のものはごはんにほんのり木の香りがついて風味が増すのが魅力。陶器のものは、扱いやすいのがメリットです。
竹ざる
ざるそばやざるうどん、そうめんなど、夏の涼味を味わうときに盛り付けたい竹ざる。平たいもの、深さのあるものなどさまざまな形があり、器や調理道具のほか、収納道具としても活躍する優れものです。蒸気がこもらないので、おにぎりやパンを入れるのにも活躍しますよ!経年変化であめ色に変化していくのも、魅力の一つ。
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重箱
重箱といえば、お正月や節句、運動会などの「ハレの日」に使うイメージが多いですよね。現代の暮らしに取り入れるなら、漆塗りや金など豪華な印象のものではなく、和にも洋にも合わせやすい、シンプルで使い勝手のいいお重がおすすめ。普段遣いのお皿として活躍させつつ、ここぞ!というときには全部揃えてスタンバイ。そんな風に、ぜひ日常の食卓から取り入れてみましょう。
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蕎麦猪口
蕎麦猪口はお蕎麦以外にも、スープ、デザート、お茶、お酒…いろいろ入れるのに丁度いいサイズ。最近は洋風のおしゃれなデザイン、可愛いイラストが描かれたものなど、さまざまな蕎麦猪口が売られていますね。色違いやお揃いは統一感が出て素敵ですが、ばらばらで使っても可愛いですよ!
掃除・洗濯の道具
ほうき
日本でほうきは、単に掃除道具としてではなく、神様が宿る神聖なものとしても扱われてきました。玄関やベランダなど、掃除機を使えない屋外の掃除には、今もほうきが欠かせません。出しっぱなしでも絵になるほうきなら、汚れが気になったときにさっと手に取れて、おうちを綺麗に保てます。
羽払い
高い場所や細かい部分のホコリを払うのに便利な羽払い。気づいたときにささっとお掃除したいからこそ、見える場所に掛けておいても部屋に馴染み、さらには質の良いアイテムであってほしいものです。お気に入りの羽払いがあれば、お掃除も積極的になれそう。
洗濯板
汚れのひどい靴下や、洋服についたしみ…手洗いではなかなか落ちないし、古くなった歯ブラシなどを使っている人も多いのではないでしょうか。そんな時に意外と便利なのが、小さめサイズの洗濯板。見た目もコロンとしていて、なんだか可愛いんですよね。洗濯機を回すほどではないけど、ちょっとだけ洗濯物を洗いたい時などにも重宝します!
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脱衣かご
通気性がよく丈夫で、使い続けると味わいが出てくる…。昔ながらの脱衣かごは、たくさんの魅力を持っています。脱いだ洗濯物を入れておく以外にも、洗濯物を干したり取り込んだりする際に使ったり、スリッパや寝具、おもちゃなどの収納に使うのもおすすめ。
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収納道具
市場かご
昔から買い物に使われていた市場かご。現代では買い物用のかごとして使う他、ファッションアイテムとして楽しんだり、収納に活躍したりと、さらに多目的に使われるようになりました。丈夫で使い勝手がよく、空間に馴染みながらさりげなく華を添えてくれる…そんな魅力があります。
風呂敷
包んだり、敷いたり、飾ったり。風呂敷は、手頃な大きさのマルチクロスとして、気軽に取り入れられる日本の道具です。形を変え、繰り返し使えることから、環境問題に注目が高まっている現代では、さらに活躍の機会が増えそう。
針箱
裁縫好きならぜひ持っておきたい針箱。実は裁縫道具に限らず、小物を収納するのにも便利なんです。救急箱代わりに使ったり、文房具、アクセサリー入れ、メイクボックスにもおすすめ。質のよい針箱は、親から子、そして孫まで、数世代にわたって使い続けられますよ。
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化粧箱
昔の人は、持ち運びができるぐらいの小さな箱に化粧道具を入れ、その上に手鏡を置いてメイクしていたそうです。最小限の化粧品と鏡だけの、小さなドレッサーのような化粧箱。一人暮らしの女性や、子供の様子を見ながら慌ただしくメイクするママにとっては、大きなドレッサーよりも持ち運べる化粧箱の方がフィットするのではないでしょうか。
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季節の道具
風鈴
涼し気な音色を奏でる風鈴の音は、わたしたち日本人に「夏」を感じさせてくれる不思議なアイテムです。近年は気温上昇の影響もあり、夏は一日クーラーの効いた部屋で過ごしている人も多いはず。だからこそ、風鈴の音で季節を感じてみてはいかがでしょう。
蚊取り線香
昔ならではの蚊取り線香も、夏を感じられる定番のアイテム。しっかり効果があり、人にもやさしい成分でできているので、現代でも愛用されています。電気を使わないので、アウトドアにもおすすめ。
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湯たんぽ
冬場に暖を取る目的で使われてきた湯たんぽは、布団に入れておくと暖かく、そのまま抱きしめて寝れば朝まで暖かさが続きます。冬に限らず、女性特有の毎月の不調や、冷え性、腹痛などに、一つ持っていると心強いもの。やさしい暖かさをぎゅっと抱きしめると、体も心もほぐれます。
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一輪挿し
歴史をさかのぼると、平安時代にはすでに使われていたという一輪挿し。春夏秋冬がはっきり分かれていて、季節ごとに自然が移り変わる日本ならではの楽しみ方とも言えます。飾る花を選び、生けて、よく見える場所に置く。そんなプロセスも、一輪挿しなら気負わず続けられますよね。
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「日本の道具」で、何気ない日常も愛おしい日々に
人の手でひとつひとつ丁寧に作られていたり、使い続けるほどに風合いが増していったり…。いまも進化し続ける日本の道具には、大量生産品にはない魅力があります。料理や掃除、洗濯など、毎日繰り返し使うものだからこそ、道具一つ一つにそんな物語があると、愛おしく感じられるはず。現代の暮らしにも馴染む日本の道具を、あなたのお家にも取り入れてみてください。
サビに強く保温性が高い、お手入れも簡単と、現代の暮らしに馴染みやすいのがステンレス製のやかん。工房アイザワのストレートケトルは、2Lとたっぷり入るのにスタイリッシュな形で見た目にもおしゃれ!注ぎ口が細いため、水筒やコーヒードリップにも注ぎやすい人気アイテムです。