花を生けると聞くと、一見、難しいように思われがちですが、「一輪挿し」なら、ただお花を生けるだけ。何故かとっても素敵でサマになるんです！
今日からは、センスなども気にすることなく、「一輪挿し」と一緒に植物を楽しんでみましょう。

有田焼の陶悦窯とデザイナー大治将典が手を組み、生まれた磁器ブランド「JICON・磁今」。
マットで柔らかな生成色の花瓶は、優しく和みのある空間へと演出してくれます。庭先に咲く野の花をそっと生けるだけでも、とっても素敵です。

左から「しのぎ」、「瓶子（へいし）」、「四面取り」。小さ目サイズなので、使わない時にも場所を取りません。
凹凸に沿う光のグラデーションが美しい「しのぎ」、祭事でお酒をお供えする為に使われていた壷がモチーフになっている「瓶子」は、つるんとしたなめらかさと、絶妙なカーブが特徴的。４面のコントラストがスッキリとした印象に感じさせてくれる「四面取り」。
それぞれフォルムに特徴があり、シンプルな中にも凛とした存在感を感じます。

こちらは、ミニサイズの一輪挿しの3個セット。ナチュラルな色合いと可愛らしいサイズ感がお部屋にほっこりとした優しい雰囲気をプラスしてくれそう…。

例えば、リビングの窓辺、キッチンのカウンターと、ひとつづつを違う場所で使っても、こんな風に、3個ならべて飾ってもお洒落！どんなインテリアとも相性抜群です。

北欧スウェーデン南部 マルメを拠点とするデザイナー Eva Levin によるブランド「Scandinaviaform（スカンジナビアフォルム）」の一輪挿しは、お山のような可愛らしいフォルムが魅力的！
ストックホルムの現代美術館内のミュージアムショップでトップセラー商品になったりと、本国スウェーデンでも大注目となっているアイテムです。この花瓶の魅力は、何といっても、どんなお花を生けても、それだけにお洒落に見えるところ。とっても個性的なデザインですが、奇抜さなどは無く、ナチュラル、シンプルなお部屋にも素敵に馴染みます。

つるんとした磁器のベースにコルク栓が差してあり、お水を入れる時には、このコルク栓をはずして行います。
コルク栓には銅管がついていて、ここに茎を差し込みお花を生けます。銅管がしっかりと茎を支えてくれるので、一輪のお花は勿論、細めの茎のお花でも、傾くことなく、きれいに生けることが出来ます。

キナリノでもお馴染み、北欧・スウェーデンを代表する人気陶芸作家、Lisa Larson（リサ・ラーソン）。
1990年代から製作が開始された”ワードローブシリーズ”の花瓶は、リサラーソンの作品の中でも、人気のアイテム。中でも、この「ドレス」は、可憐な佇まいがひと際目を引き、心惹かれしまいます。

色はホワイト、ライトブルー、ネイビーブルー、ピンク、そして新色のグレーの5色がラインナップ。職人さんが焼き上げる陶器の色あいには濃淡があり、味わい深い、優し気な表情を見せてくれます。

程よい幅があり、どっしりとした存在感がある「セーター」は、手描きのような縞模様が素朴な雰囲気。可憐な花との相性は抜群！どっしりと安定しているので、ある程度の長さの枝モノなどもお似合いです。

左が「セーター」、右が「スカート」、ワードローブシリーズでも、違う種類の花瓶を組み合わせても素敵です。また、花瓶そのものがオブジェのようなデザインなので、お花を生けない時でも、ディスプレイとして楽しめます。

陶芸、ファブリック、版画などの分野において活躍するアーティスト鹿児島　睦（かごしま　まこと）氏が手掛けた花瓶。動物や植物をモチーフにした彼ならではの作品は、「ウサギ」の花瓶。一見すると、ウサギのオブジェのようにも見えますが、ピーンと伸びた耳が左右に開いていて、その間にお花を生けることが出来ます。

優しくカーブを描く曲線が美しく、すべすべと滑らかな質感です。カラーバリエーションは、ホワイト、ブラウン、ピンク。お花を可愛らしくを引き立て、インテリアにもしっくりと馴染んでくれる素敵なアイテムです。

なんともユニークなこちらの花瓶は、徳田裕子さんデザイン、ceramic japan（セラミックジャパン）が作り上げる「still green」（未熟）というネーミングの一輪挿し。 リキュールを入れた小瓶がモチーフで、真っ白で柔らかな曲線を描く立体的なボディは、生けたお花をいっそう鮮やかに引き立ててくれます。

花瓶の向こう側を覗いた風景も一緒に楽しめるという発想がとっても素敵です。
輪郭は中空で底部に水が溜まると、花瓶全体が安定し、倒れにくくなる構造になっています。

1949年、メーカーである”北洋硝子”が漁業用の浮玉（うきだま）を製造し始めたのが、津軽びいどろの原点。長年の浮玉製造で培った「宙吹き」という技法を用い、青森の自然をイメージさせるハンドメイドガラスの創作に取り組み、1977年に津軽びいどろが誕生しました。
一輪挿し「彩手毬」は、ネーミングのとおり、まるで鞠（てまり）のようなボール型のデザイン　。ころんと可愛らしい雰囲気で、一輪の花を生けるのにぴったりなサイズ感。驚くほど均等で、美しい球型は、ひとつひとつが職人さんの技により作られています。

種類は6種類。風や波を連想させる模様が彩られています。津軽びいどろの特徴でもある、思わず目を引く艶やかな色合いは、青森の自然の美しさが表現されています。夏の暑い日の窓辺も、こんな涼し気な一輪挿しで、爽やかに演出してみてはいかがでしょうか。

グラフィックデザインや広告の製作、プロダクトデザインを手掛けるD-BROS(ディーブロス)の花瓶は、一風変わった佇まいが特徴的。平らのビニールパックに水を入れると、美しい3Dの花瓶に大変身！水を入れた時に出来る光の屈折がとても美しい花瓶です。使わない時には、薄く畳んでおくことが出来るので、収納に便利。何よりも、割れる心配が無いというのも嬉しい魅力です。